<巨人3-5ロッテ(14日)>9年目を迎えたプロ野球の日本生命セ・パ交流戦が14日、セ・リーグ本拠地での6試合で始まり、2年連続優勝を狙うセ首位の巨人はパ首位のロッテと対戦したがマリンガン打線の一丸攻撃に苦しめられた。先発の杉内は5回まで80球以上を投じながら無失点に抑えたが、徹底した外角狙いとつなぎの打撃に悪戦苦闘。救援陣も打たれ3-5で逆転負け。不振の阿部が19打席ぶりのヒットとなる先制打を放ったのは朗報だが、なかなか万全とならない背番号18の投球が気になるところだ。
投手交代を告げる原監督を横目に、杉内はぼう然とマウンドに立ち尽くしていた。6回途中で116球。制球の乱れは明らかだった。
5回までなんとか無失点に抑えたものの、3ー1とリードした6回につかまった。サブロー、今江の連打で無死二、三塁。鈴木を空振り三振に打ち取ったが、続く加藤のところでミスが出た。打球はボテボテの投ゴロ。杉内が三塁走者を追いかけ、村田へトス。ボールは村田から阿部とロペスに渡ってアウトになる…と思われたが、ロペスの本塁カバーが遅れ生還させてしまった。
これが結果的に杉内の気持ちを切らせることになった。江村はなんとか三邪飛に抑えたが、代打清田に四球で二死満塁とし、根元には9球粘られたうえに押し出し四球。ここで指揮官はたまらず腰を上げた。ベンチに戻りしばらく動けなかった左腕は「もっと長いイニングを投げなければいけません。これからいい流れを作るときに水を差してしまった感じです」と唇をかんだ。
杉内が思い通りにならなかったのは不調のせいだけではなかった。ロッテは徹底的に外角を狙い打ち、Gの左腕を追い込んだ。昨年6月11日に対戦した時も、外角直球とチェンジアップに的を絞られ3回4失点でKOされた。今回はそのリベンジといきたいところだったが、チーム一丸の打撃にまたも苦しめられる結果となった。
なかなか復調しない原因について、あるコーチは「いいときの杉内は、軸足の左足から踏み出す右足へ体重移動した瞬間に上半身が鋭く回転すること。その動きがボールの出どころがわかりづらくさせていた。しかし、今年はそれができていない」と指摘する。ボールのリリースポイントがばらつき、ボールの出どころも分かってしまい痛打されるパターンを繰り返している。かねてから言われていることではあるが、改善されない限り、昨年のような輝きを取り戻すことは困難だ。
この日は18打席無安打だった阿部が、1回裏に先制打の二塁打を放つなど複数安打で復調を印象づけた。しかし3ー2で迎えた8回、山口が3点を奪われ、これで杉内の勝利は消滅。杉内が本来の投球をしていれば、このような展開にはならなかったはず。背番号18の圧倒的投球の復活は必要不可欠だ。
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