「ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア」（２４日、東京・後楽園ホールで開幕）で８年ぶりの優勝を目指すタイガーマスクが「原点回帰」を旗印に、獣神サンダー・ライガー（＝顔写真）との優勝決定戦を予告した。

　世代交代が激しいジュニア戦線において、１８年のキャリアを誇るタイガーはもはやベテラン。さらに長いキャリアを誇るライガーは対抗Ａブロックにエントリーしているが、ベテラン２人で優勝決定戦を争った上で、このコンビでＩＷＧＰジュニアタッグ王座（王者ロッキー・ロメロ、アレックス・コズロフ組）への挑戦をアピールする構えだ。

　目的はそれだけではない。現在ジュニア戦線で主流となる、女子プロレスばりに技の攻防が繰り広げられる試合スタイルに苦言を呈しており、今一度、新日ジュニア伝統の試合スタイルを復権させたい考えだ。

「選手個々の技術レベルは確かに上がっているが、見た目の派手さのみを追求し過ぎている部分が目につく。本来のプロレス、原点回帰を訴えたい。今回のリーグ戦、田口（隆祐）との公式戦（６月６日、後楽園）では『これぞ新日ジュニア』という試合を見せたい」（タイガー）。連日、道場で牙を研ぐ虎戦士は「ベスト体重」と定める８６キロジャストに体重を整え、ジュニアの祭典開幕を待つ。