1万5000円台を回復した日経平均株価(15日午前、東京都中央区)
15日の東京株式市場で日経平均株価が一時前日比271円(1.8%)高の1万5030円まで上昇し、取引時間中としては2008年1月4日以来、約5年4カ月ぶりに1万5000円台に乗せた。外国為替市場で円相場が1ドル=102円台前半と前日の東京市場よりも円安・ドル高が進展。前日の米株式市場でダウ工業株30種平均が最高値を更新したことも投資家心理の改善につながった。業績改善期待の高まる輸出関連の主力株を中心に、幅広い銘柄で買いが先行している。東証株価指数(TOPIX)も反発して始まっている。
バンクオブアメリカ・メリルリンチが前日発表した5月の機関投資家調査では、世界の機関投資家の日本株への強気度合いを示す指数が7年ぶりの高水準となった。15日の東京市場でも、外資系証券経由の売買注文動向(市場推計、株式ベース)も買い越しとなっており、日本株の好需給が続くとの見方から買いが優勢となっている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕