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できごと
【浪速風】橋下発言のどこが問題なのか(5月14日)
2013.5.14 12:01
[【浪速風】]
長く産経抄を担当した石井英夫さんは、慰安婦制度を「国家の下半身の問題」と書いた。“軍隊と性”は悩ましく、すねに傷を持たない国などない。「すべての歴史の事象がそうだが、この問題も平和ないまの時点の目ではなく、当時の書割(背景)の中に置き換えて見ることである」
▼日本維新の会の橋下徹共同代表が「銃弾が飛び交う中、精神的に高ぶっている猛者集団に慰安婦制度が必要なのは誰だってわかる」と語った。さらに「暴行、脅迫をして拉致した事実は裏付けられていない」と軍による強制連行を否定した。案の定、韓国が反発、国内でも波紋を広げている。
▼平成5(1993)年の河野官房長官談話で、強制連行を裏付ける資料は見つからなかったのに、軍の関与をほのめかした。以来、事あるごとにこの問題が蒸し返される。「意に反して慰安婦にされた方には配慮しなければいけない」が、「違うところは違うと言わなければいけない」。橋下発言のどこが問題なのか。
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