2013.5.15 05:04

虎・加藤、代打・糸井斬り!勝利の方程式入りへ(1/2ページ)

八回一死一、二塁でマウンドに上がった加藤(撮影・白鳥恵)

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 (セ・パ交流戦、阪神0-1オリックス、1回戦、オリックス1勝、14日、甲子園)ゴーグルの奥に隠す瞳は、燃えていた。絶対に抑える-。あふれ出る闘志をボールに込めた。3番手・加藤が炎の2人斬り。敗戦のなかで1人、唯一の輝きを放った。

 「気持ちで負けない。左打者を2人当てられたので、2人抑えようと思った」

 出番は1点ビハインドの八回一、二塁に訪れた。2番手の福原がピンチを招き、たたみかけたいオリックスは代打・糸井を告げた。マウンドに上がった左腕は、フルカウントから137キロの直球で猛牛の超人を中飛に打ち取った。「それ(四球)も頭にあったけど、結果的に打ち取れてよかった」。この日2安打していた続く左の後藤も二ゴロに仕留め、追加点は許さなかった。

 今季は13試合に登板し、0勝0敗、防御率0・79と抜群の安定感を見せている左腕。反対に、セットアッパーの福原は9試合連続で安打を浴びるなどピリッとしない。この状況に、中西投手コーチは「勝ちゲームになったらあると思うよ。2人で1イニングとか」と加藤を勝利の方程式に組み込む考えを示した。

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