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女川原発 防潮堤の高さ29メートルに5月15日 5時15分
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東日本大震災で津波による被害を受けた宮城県の女川原子力発電所について、東北電力は津波の想定を見直した結果、去年設置した防潮堤を大幅に高くして、海面からおよそ29メートルの高さにすることを決めました。
女川原発は東日本大震災の揺れで地盤沈下したうえ、高さ13メートルの津波が押し寄せて冷却設備が浸水し、外部電源の一部が失われる大きな被害を受けました。
東北電力では津波対策を強化するため、国が示した新たな安全基準の骨子をもとに予想される津波の高さを改めて評価した結果、最大で23メートルの津波が押し寄せるとしました。
このため、去年設置した高さ3メートル余りの防潮堤をさらに12メートル高くして、敷地の高さも含め海面からおよそ29メートルにすることを決めました。
さらに、防潮堤の長さを600メートルから800メートルに延ばす予定です。
今後、平成28年3月の完成を目指して工事を行うということで、東北電力は想定される最大の津波が押し寄せても原発を安全に停止できるとしています。
一方、今も運転の停止が続く女川原発の再稼働の時期は平成28年度以降としていて、具体的な見通しは立っていません。
東北電力の海輪誠社長は14日の会見で「安全対策を先取りして進め、準備が整えば正式に再稼働を申請したい」と話しています。
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