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事件
観光客どう守る 避難態勢の強化急務…「予算も時間もない」 南海トラフ「島」の課題
2013.5.14 23:06
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平成23年に世界自然遺産に登録され、観光客が増加傾向にある小笠原諸島を管轄する小笠原村担当者は「観光客自身が避難ルートの存在に注意を払うかどうかが大切」と指摘する。
交通手段が船のみという特徴を逆手にとり、船内での表示や放送で避難方法を伝えることを検討する。担当者は「到着まで長時間かかるので、嫌でも情報が目や耳に入る」と話す。
離島ならではの難しい課題として物資輸送もある。津波で港湾施設が破壊されれば船舶は着岸できず、航空機も悪天候が続けば着陸は困難となる。都は「同じ島内で一部の港がだめになっても他の港がある。悪天候もずっと続くわけではない」との考えを示す。
東北大学災害科学国際研究所の今村文彦教授(51)は「南海トラフほどの地震であれば、もっと厳しい想定に立って考えた方がいい」と備蓄強化の必要性などを訴えた。
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