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事件
観光客どう守る 避難態勢の強化急務…「予算も時間もない」 南海トラフ「島」の課題
2013.5.14 23:06
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東京都が14日に発表した南海トラフ地震の被害想定で、死者・行方不明者数が最悪のケースで1800人近くに達すると予測された伊豆、小笠原諸島。観光シーズンには観光客も多く訪れるが、滞在場所が推定できないため被害想定には含まれておらず、さらに犠牲者数は増える可能性がある。避難誘導訓練や避難ルート明示の強化など観光客対策が急がれる。
昨年8月に国が発表した想定とほぼ同じの最大津波高30・16メートルと予測された新島。管轄する新島村の防災担当者は「最大予測の津波が来たら島内の6~7割が浸水する」と説明する。
伊豆諸島はいずれも険しい地形で、崖が海岸近くまでせり出ているなど、安全な高台までの距離が比較的近い。しかし、新島は他の島よりなだらかな地形な上、低地に居住地が多い。そのため、国の想定に沿って避難場所やルートを全て見直していた。
新島は津波が押し寄せる海岸から高台まで500メートル未満のところもあり、都は「発生後5分に避難を始めれば、犠牲者ゼロにできる」と自信を見せる。
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