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2013年5月7日(火) 東奥日報 ニュース



■ 温泉施設に寺山修司展示コーナー

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「テラヤマ・ワールドIN青森屋」のオープニングセレモニーで、足跡を紹介する寺山修司記念館の佐々木館長(右)
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 三沢市の星野リゾート青森屋にある旧古牧温泉内の休眠スペースに、同市とゆかりの深い寺山修司の足跡を紹介する「テラヤマ・ワールドIN青森屋」がお目見えし、6日にオープニングセレモニーがあった。「文学と故郷」をテーマに、寺山が通った古間木小学校の成績表や自ら作詞を手がけた同校校歌、代表的な歌や詩などのフレーズを展示、温泉利用客に鬼才の魅力をPRする。

 青森屋は昨年、施設の休眠スペースを活用するビジネスプランを募集した。今年1月、最優秀賞に、青森屋が立つ古間木地区と寺山の結びつきを示す企画展や、地元と協力した山車制作、演劇祭開催−などのプランを提案した寺山修司記念館の指定管理者「テラヤマ・ワールド」(東京)を選んだ。

 オープニングセレモニーで、青森屋の山下圭三取締役総支配人は「年間13万人以上の利用客に寺山の世界を紹介できるのは素晴らしいこと」とあいさつ。テラヤマ・ワールドの笹目浩之代表は「今年は没後30年でメディアによく取り上げられる。展示を第1弾とし、ツアーや演劇開催につなげていきたい」と意気込みを述べた。

 パネルを出展した記念館の佐々木英明館長が、青森屋従業員を対象に、寺山や母はつのエピソードを交えて背景を解説。「寺山が持つ、働く人間や馬への優しいまなざしは、少年期を過ごした三沢の荒野・原野の光景が彼の心の中に焼き付いていたから。作品の原風景は、三沢で培われたといえる」と、寺山作品に通底する三沢の影響に言及した。

 「テラヤマ・ワールドIN青森屋」は常設展示で、一定期間でテーマを変更する予定。見学は自由。

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