岩手のニュース
体育館の鍵、町内会管理 岩手・大槌高と町が覚書
| 覚書を締結した(左から)石井会長、碇川豊町長、山形校長=大槌町役場 |
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岩手県大槌町の大槌高(生徒266人)は14日、災害時の町指定避難所になっている同校体育館の鍵を、高校がある沢山町内会に預ける覚書を町と締結した。 休日や夜間など教職員の不在時に災害が発生した場合、住民の手で速やかに避難所を開設するのが狙い。同校によると、岩手県立高校では久慈東高でも同様の取り組みをしている。 鍵は大槌高から徒歩5分の場所に住む沢山町内会の石井英雄会長(69)が、町の委託を受けて管理する。町も鍵を預かる。 高台にある同校は、東日本大震災の際、最多で1051人が避難した町最大の避難所。震災後は休日や夜間の対応が課題になり、共同で鍵を管理することを町と町内会に提案し、実現した。 同校は震災時、生徒や教職員が率先して避難者に対応した。今後は避難所運営についても3者が連携し、マニュアルの作成を目指す。 山形守平校長は「地域と協力し、安心できる体制をつくりたい」、石井会長は「責務は重大だが、初動を大事にしたい」と話している。
2013年05月15日水曜日
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