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原発再稼働審査期間まだ不明
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再稼働審査に関する質問に答える田中委員長=8日、原子力規制庁 |
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原発の新規制基準が公布・施行される7月まであと約2カ月。関西電力は新基準施行に合わせ高浜原発(福井県高浜町)の再稼働を申請する構えで、原子力規制委員会による再稼働審査も始まる。ただ、審査にどの程度の時間がかかるのかはいまだ不明で、規制委の田中俊一委員長は「一般的には半年ぐらいか」と述べるにとどめ、明確な見通しを示していない。
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再稼働審査に要する期間について、田中氏は8日の会見で「新しい基準に沿っていれば審査は短くて済むし、全然だめであればもう一回出直しというのもある。一般的には半年ぐらいだが、予断を持って言えない」と言及を避け「(申請が)きょう出てきたから来週にとか、そんな簡単な審査はできない」と付け加えた。
一方、茂木敏充経済産業相は10日の会見で、いかなる事情よりも安全性を重視する−と前置きした上で「審査が順調に進んだら原発の再稼働は秋以降になるのではないか」との見方をあらためて示したものの「(審査期間が)3カ月とか半年とか、私が時期を決める立場にはない」と前段の発言を打ち消すように語った。
また、規制委が編成する再稼働審査チームは三つにとどまる見通し。規制委の人員不足が理由だが、仮に4原発以上の審査が重複した場合には審査期間に影響を与える可能性もある。
田中氏は8日の会見で、審査体制を拡充する考えはないのか−との質問に対し「(再稼働の)申請がどれぐらい出てくるかどうかにかかっていると思う」と述べ、否定的な考えを示した。
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