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「びいなす」2年ぶり八戸寄港
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日本クルーズ客船(大阪市)の大型客船「ぱしふぃっく びいなす」(2万6594総トン)が14日、2年ぶりに八戸港に寄港した。乗客は「春の日本一周クルーズ」の一行約400人で、24日創設の「三陸復興国立公園」に編入される種差海岸の散策ツアーに参加したり、岸壁に設けられた物産ブースで地酒やせんべい汁を味わったりするなど、八戸地域の魅力を満喫した。
同船は6日に横浜港を出発し、八戸港は経由地の中で最後の寄港地。14日午前7時、種差海岸をPRするのぼり「おんでやぁんせ八戸」の横断幕が出迎える中、八戸港八太郎4号埠頭(ふとう)に接岸した。
同8時前から、八戸市内の官民の関係者約150人が参加して入港歓迎式典が行われた。小林眞市長が「種差海岸の国立公園編入に向けた準備に取り組んでいる。八戸の自然や文化、おいしいものを楽しんで」とあいさつ。由良和久船長が「2年前は(東日本大震災の津波で)沖合の防波堤が倒れていたが、今回は復興が進んでいると感じた。今後も八戸を訪れたい」と述べた。
乗客のうち約200人が四つのツアーに繰り出し、種差海岸や蕪嶋神社、十和田湖・奥入瀬渓流などを訪れた。岸壁のブースでは八戸せんべい汁が振る舞われたほか、八戸の地酒などが販売された。せんべい焼き体験が好評だった。
ブースで南部せんべいを買った静岡県三島市の土屋亘代さん(82)は「温かく迎えてもらった。被災地を少しでも応援したい」と話した。市は乗客全員に、種差海岸をPRするクリアファイルをプレゼントした。
八戸市民約80人が参加して船内見学会も行われた。同市のパート従業員・時代所りょう子さん(54)は「リッチな気分になりました。乗船することを目標に、こつこつと貯金してみようかしら」と笑顔で語った。
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