2013年05月15日 05時00分
棚橋弘至(左)、獣神サンダー・ライガー(左から2番目)らと握手を交わす匠・柴田達志氏(右)(C)ABC
リフォーム前の新日本プロレス選手寮外観(C)ABC
離れにある風呂場からタオル一丁で出てくる獣神サンダー・ライガー(C)ABC
新日本プロレス、選手寮のリフォームを『ビフォーアフター』に依頼
東京・多摩川付近の閑静な住宅街に立地する新日本プロレスの選手寮が、ABC・テレビ朝日系人気番組『大改造!!劇的ビフォーアフター SEASON II』(毎週日曜 後8:00)によってリフォームされていたことが14日、わかった。昨年12月末より開始し、約4ヶ月の工期をかけてこのほど完成した。
もともとは創設者の
アントニオ猪木が住んでいた建物を、新日プロの旗揚げにあたり、道場と選手寮に改築したもの。猪木、
坂口征二、
藤波辰爾、
長州力ら名選手たちの手書きの名札が今でも貼られたままのロッカーなどが残り、40年の歴史が詰まっている一方で、天井ははがれ、壁はヒビ割れ穴が空き、老朽化が目立つありさま。無駄なスペースも多く、手狭感もいなめない。風呂が離れにある不便さや、1部屋を3人でシェアしてプライバシーもないなど、問題は山積していた。
番組にリフォームを依頼したのは、ジュニアヘビー級のトップに君臨する
獣神サンダー・ライガー。実はこの寮、若手選手や練習生のための寮だが、福岡に自宅のあるライガーは単身赴任の形で特別にこの寮に在住。かねてから同番組のファンだったこともあり、「リフォームするなら、『ビフォーアフター』の匠に」という熱意が実った。
今回のリフォーム予算は4000万円。コンセプトは『新日本プロレスの伝統は守りながら、若いレスラー達に対応した寮』に決め、ライガーは「“ゆっくり楽しく”ではいけないが、今の若い人達には使い勝手が悪いし、練習や巡業に集中できるような空間にしてほしい」とリクエストした。
今も練習のため道場に来る長州も、寮に住んでいた頃を思い出し「よくもってくれた、感謝している。ここから新しいレスラーたちが出てきた。今後も新しいページを刻んでくれるだろう。寂しい気持ちはない。どんな風に新しくなるのか楽しみ」と期待を寄せた。
彼らの思いを一身に背負う匠は、「モダニズムの継承者」と呼ばれる建築家の柴田達志氏。ライガーはじめ、
棚橋弘至らレスラーも引越し作業を手伝い、寮に住んでいる若手選手たちは解体作業やリフォーム工事作業などの力仕事に参加。これまでも番組内で数々の物件を手がけてきた柴田氏の手で寮はどう生まれ変わるのか注目だ。
「新日本プロレス選手寮」のリフォームの全貌は6月2日、午後6時56分から2時間スペシャルで放送される。