俳優の堺雅人(39)が7月7日スタートのTBS日曜劇場「半沢直樹(仮)」(後9時)で主演することが14日、分かった。直木賞作家・池井戸潤氏の人気小説「オレたちバブル入行組」が原作。組織と戦う型破りのエリート銀行マン役で、民放連ドラの代表格・日曜劇場の「顔」となる。今年4月に女優の菅野美穂(35)と電撃婚したばかりの堺は結婚後初のドラマ出演。上戸彩(27)と夫婦役を演じる。
仕事もプライベートも乗りに乗っている堺が、半世紀以上の歴史を持つ民放ドラマの雄・日曜劇場で初主演を飾る。
11年の直木賞を受賞した池井戸氏の人気小説「オレたち―」を原作とした「半沢―」は、最近のドラマでは異色の「銀行ヒーロー」もの。バブル期に東京の都市銀行に入行した正義感の強いエリートバンカー・半沢直樹(堺)が、上司であろうと得意先であろうとひるまず真っ向から「敵」と戦っていく様子を描く社会派ドラマだ。
この日、関東近郊で撮影はスタート。クランクインの前は「お話をいただいたとき『この厳しい時代のなか頑張っている皆さんへのエールになれば』などと思っていた」という堺だが、しだいに心が変化していったという。「原作の小説や脚本を読ませていただくうち、それぞれの現場で懸命に働いている登場人物の姿に、『力をもらっているのは、むしろ僕かもしれない』と思うようになった」と話す。
ヒロインの上戸とは夫婦役を演じる。普段は「やられたら倍返し」が身上で、何事にもひるまない直樹が、唯一頭が上がらないのが妻の半沢花。芯の強い奥さんの手のひらの上で転がされているという役どころだが堺自身も「仕事場でたくさんの敵に囲まれている半沢ですが、家庭での妻の温かさに支えられています」と役を分析し、夫役の演技に備えている。
持ち前の演技センスと徹底した役作りで、これまでも幅広い役柄を自在に演じ分けてきた堺。結婚後初ドラマで、さらに進化した姿を見ることができそうだ。
[2013/5/15-06:03 スポーツ報知]