若い人と接点を持ちたい。若い人にも話を聞いてもらいたい。根底にある思いは自衛隊も納入メーカーも同じだ。会場を訪れていた、日本製鋼所で特機本部副本部長兼特機営業部長を務める服部健一理事は、こう話していた。
「国防を担う技術基盤を国民に知ってもらうのは大切なこと。同時に、モノを作るということがいかに大事か。家でネットでボタンを押せばモノって手に入るんだと思ってる若い人たちに、汗水流して一生懸命作ってる人がいるから、あなたはそれを買って使うことができる、そういうありがたさも知ってもらいたい」
■リアルからネットに逆侵攻できる場
果たして、若い人に伝わったのか。一端を、ニコ生の中継に流れる視聴者のコメントから、垣間見ることができた。
トークショーに出た日鋼特機の森本一志広島事業所長がこう話す。「戦車の銃砲に携わり、この道40年。人前で話すのは初めてです。緊張しています。ですけれど(10式は)自分の誇りだと思っています。ありがとうございます」
画面にはこんなコメントが流れた。「かっこいい」「苦労が報われたね」「日本を支える方たちだ!」「日本の技術のすごさを知ってほしい」「こちらこそありがとうございます」……。
若者の興味関心がない。若者は何を考えているかわからない。そう嘆く、リアルの世界の重鎮がいる一方で、新たなネット文化を形成する若者の世界に飛び込もうとする者もいる。超会議の意義は単なるネットの映し鏡、ネットからリアルへの進出にとどまらない。リアルからネットに「逆侵攻」できる場でもある。そんな意味があることを、自衛隊ブースは教えてくれた。
(電子報道部 井上理)
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