12/26:剣は永遠に輝く
剣乃ゆきひろ(管野ひろゆき)氏の訃報が届いた。
この間お会いした渡辺明夫さんが、今年の重要人物の物故者の多さに「今年はもう忘れたい」とおっしゃってましたが、忘れえぬ人がまた亡くなった。大ショック。
剣乃さんの作ったゲームは最初の1本目から相当印象的だったけど、なんと言っても「DESIRE」「EVE」「YUNO」の3本は、エロさえあればよかった18禁ゲームの世界に、複数視点に基づく精緻なストーリー、映画的演出、自意識溢れるスタイリッシュなテキスト、そして大きな感動を持ち込み、話し合うに足るジャンルに一気に押し上げた「開祖」だったような気がします。
特にボクはYU-NOの大大大ファンであり、海にそびえ立つ「一本岩」の話をブログで書きましたが、神のみという作品はYU-NOの感想文であると言ってもいいぐらいです。ADMSというシステムを能力に置き換えたものが桂馬というキャラだし、YU-NOがなければ何も生まれなかった。
合掌。
思えば、上のゲームを剣乃さんと担当した作曲家の梅本竜さんも今年37才の若さで亡くなられた。天国で2人で新作を作って欲しい。YUNOの異世界編をリメイクしてください。ボクが死んだらプレイしたい。