寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。

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1:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:05:53.27 ID:uxwqRYpB0
「自分の人生には、何円くらいの価値があるか?」
そんな質問をされたことがあったな。
確か、小学四年生の道徳の授業だったか。

大半の生徒は、きょろきょろ周りを見ながら、
最終的には、数千万から数億という結論を出してさ。
「お金では買えない」って考えを譲らない生徒もいたね。

大人に聞いても、似たような答えが返ってくるだろうな。
少なくとも俺は、実際に寿命を売るその日までは、
自分の人生は二、三億くらいの価値があると思ってた。

だから十年か二十年くらい寿命を売って数千万得て、
残りの人生を楽に生きるのが利口だと考えてたんだよ。
幸せな六十年とそうでもない八十年だったら、
前者の方が絶対いいに決まってるからな。

査定結果を見た時はひっくり返りそうになったぜ。
どうやら俺の一生、百万円にも満たないらしいんだよ。


3:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:09:54.56 ID:d2pNxbNa0
1年1万なら100年売っても100万だものな


4:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:10:15.53 ID:uxwqRYpB0
二十歳の七月くらいの時の話なんだが、
その頃、俺はとにかく金に困ってた。

白米とみそ汁以外のものを口にしてなくてさ、
数日前、ウェイターのバイト中に三回ぶっ倒れて、
そろそろ栄養のあるものを食べないとまずいと思った。

金になるものといったら、家具、数十枚のCD、
それに数百冊の蔵書の他には考えられなかったな。

ほとんど中古品で、たいした価値はないんだが、
それでも一か月の食費くらいにはなるかと思って、
できるだけ新品に近付けようと入念に掃除して、
行きつけの古書店や楽器屋に売りに行ったわけだ。


7:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:12:22.45 ID:uxwqRYpB0
古書店の爺さんは、俺が本を大量に売りにきたのを見て、
「一体何があったんだ?」って心配してくれた。
普段はそっけない爺さんだったから、意外だったな。

「紙はおいしくありませんからね」って俺が遠回しに答えると、
爺さんは心底同情したような目で俺を見つめた。
でも金はくれなかったな。向こうも貧乏だから仕方ないけど。

はした金を受け取って店を出ようとすると、
爺さんは「なあ、ひとつ話がある」と俺を引きとめた。
金くれんのかなーと思って「はい?」と戻ると、
言われたんだよ、「寿命、売る気ねえか?」って。


8:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:14:42.85 ID:uxwqRYpB0
老いの恐怖でついにボケちまったかと思いつつ、
俺は話半分に爺さんの説明を聞くことにした。

つまりは、こういうことらしい。
ここからそう離れていないとこにあるビルに、
寿命の買い取りを行っている店が入ってるらしい。
そこでは時間や健康さえも売れるんだが、
寿命は特に高値で取引されてるんだそうだ。

爺さんは震える手で地図と電話番号まで書いてくれたが、
俺でなくたって、そんな話、爺さんの願望が作り上げた
空想に過ぎないって思ってしまうだろう。
ちょっとかわいそうに思ったね。死ぬの怖えんだろうな、って。


11:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:19:27.22 ID:uxwqRYpB0
だが結局、俺はそのビルに向かうことになった。
CDも本も家具も、まったく金にならなかったからだ。

寿命を売るなんて話を信じたわけじゃない。
しかし、俺はこういう可能性を考えたんだよ。
爺さんや兄ちゃんが言っていたことは何かの比喩で、
実はものすごく割のいいバイトがあるんじゃないかって。

寿命を縮めるようなリスクを負う代わりに、
一か月で百万くらい稼げたりするとか、そういうの。

ところが、うす暗い階段を上がってドアを開け、
目が合った店員らしき女が、俺の顔を見るなり
「時間ですか? 健康ですか? 寿命ですか?」
なんて言ってくるもんだから、笑っちゃうよな。


12:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:22:41.12 ID:uxwqRYpB0
一連の出来事で神経がまいっていたのか、
俺はもう考えるのが面倒になって、「寿命」と答えた。

「二時間ほどお時間をいただきます」と女は言い、
すでに両手はPCのキーボードをかたかた叩いていた。

おいおい、人の価値って二時間程度で分かっちゃうのかよ?
俺はあらためて店内を見回した。
なんていうんだろうな、眼鏡のない眼鏡屋、
宝石のない宝石店みたいな空間とでもいうか。

でも俺の目に見えないだけで、本当はそこら中に
寿命とか健康とか時間が飾ってあるのかもしれない。
なんてな。いつまでこの笑えない冗談は続くんだ?


13:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:26:50.95 ID:uxwqRYpB0
駅前の広場に行って、煙草に火を点け、
最後の一本を時間をかけて味わった。
煙草もそろそろやめなきゃな、と思う。
金食い虫だし、健康にもよくねえからな。

近くで鳩に餌をやっている老人がいたんだが、
それで食欲が湧いてしまう自分が情けなかったな。
もうちょっとで鳩と一緒に地面をつっつくとこだったぞ。

寿命、高く売れるといいなあ、と思った。

駅で時間を潰した後、俺は少し早めに店に戻り、
ソファでうたた寝しながら査定結果が出るのを待った。
二十分ほどして、俺の名前が呼ばれた。
妙だよな。俺、一度も名乗った覚えはないんだよ。


15:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:28:43.88 ID:uxwqRYpB0
査定結果を見て、俺は変な声をあげちまった。

一年につき一万円? 余命三十年?

ブックオフだってもう少しまともな値段をつけるぞ。
カメか何かの結果と取り違えたんじゃないのか?
でも、そこには確かに俺の名前が書いてある。

「これ、何を基準に決められてるんですか?」
俺はそう言いつつ査定表を女店員に見せた。

「色々です」と彼女は面倒そうに答えた。
「幸福度とか、実現度とか、貢献度とか、色々」
多分、こういう質問に飽き飽きしているんだろうな。


16:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:36:01.19 ID:uxwqRYpB0
女店員はシステムの詳細を教えてくれた。
本当は教えちゃいけないらしいんだが、
あんまりにも俺がしつこかったんだろうな。

特にショッキングだった情報は、一万円というのが、
寿命一年あたりの最低買取価格だったってこと。

ようするに、俺の人生は限りなく無価値に近いってことだ。
幸せになれず、また誰一人幸せにできず、
何一つ達成できず、何一つ得られないらしい。

「問題がなければ、こちらにサインをお願いします」
女店員がしびれを切らしたように言うが、
これを見て問題がないって言うやつがいたら、
そいつは脳の病院に行った方がいいと思うぜ。

だがその頃には俺の感覚は麻痺しちまっててさ、
自分の物や時間を安売りするのに慣れ過ぎてた。
で、ヤケになって、こう答えちまったんだ。
「三か月だけ残して、あとは全部売ります」


18:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:39:05.34 ID:uxwqRYpB0
三十万入った封筒を持って、俺は店を出た。

引きつった感じの笑いがこみあげてきたな。
何が悲しいって、俺の寿命の安さの理由、
俺自身、なんとなく分かる気がするんだよ。

だがそれについては考えたくなかったから、
帰り道に酒屋によって大量にビールを買いこんで、
俺はそれを飲みながら夜道をゆっくり歩いた。

酒なんて飲むのは本当に久しぶりだったね。
だからすっかりアルコール耐性もなくなってて、
俺は帰宅して二時間後には吐いてた。

余命三か月、最低のスタートを切ったわけだ。


22:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:49:53.07 ID:uxwqRYpB0
眠りにつけたのは朝四時くらいだったなんだが、
こういう日に限って、幸せな夢を見ちまうんだよな。
小学生の頃の夢だった。なんでもない夏休みの夢。
親の車で、幼馴染とキャンプにいった時の夢。

ああ、泣いたね。寝ながら泣いてたね。
無慈悲に幸福な夢から俺を救出したのは、呼び鈴の音だった。
無視し続けてると、俺の名を呼ぶ声がした。

ドアを開けると、見慣れない女が立っていた。
なんか条件反射的に喜んじまったけど、
その目つきを見て、俺は思い出した。

そいつは俺の寿命の査定をした女だったんだ。
「今日から監視員を務めさせていただくミヤギです」
そう言うと、ミヤギと名乗る女は俺に軽く会釈した。

監視員。そういえば、そんな話もあったっけ。
二日酔いの頭で昨日の記憶を探りつつ、
俺はトイレに駆け込んでもう一回吐いた。


23:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:55:02.70 ID:uxwqRYpB0
げっそりした気分でトイレから出ると、
監視員がドアの正面に立っていた。
最前席で聞きたかったのかな、俺の吐く音。

うがいをして水をコップ三杯飲みほすと、
俺は再びベッドに戻って横になった。

「昨日も説明しましたけど」と横でミヤギが言う、
「あなたの余命は一年を切りましたので、
今日からは常時、監視がつくことになります」

「その話、後じゃ駄目か?」と俺はミヤギをにらんだ。
ミヤギは「わかりました。じゃあ、後で」と言うと、
部屋のすみっこに行って、三角座りをした。

以後、ミヤギはそこから俺を定点観測し続けることになる。
似たような経験のある人には分かると思うが、
これをやられると生活のペースはすっかり狂う。
ほら、人に見られてるとできないことって沢山あるだろ?


24:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 13:59:29.66 ID:uxwqRYpB0
寿命が一年を切った客には監視員が付くってのは、
確かにあらかじめ聞いていた話ではあったんだ。

ミヤギの説明によると、寿命が半年を切った客が、
ヤケになって問題を起こすことがあまりに多いから、
それを未然に防ぐために監視員が導入されたそうだ。

もし俺が他人に多大な迷惑をかけそうになったら、
監視員が本部に連絡して、俺の寿命を尽きさせるらしい。
トラヴィス・ビックルにはなれないってこった。

ただ、最後の三日間だけは、監視員も外れて、
純粋な自分の時間を満喫できるそうだ。
統計的に、そこまでくると人は悪さをしなくなるとか。


27:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:02:44.12 ID:uxwqRYpB0
夕方には、吐き気も頭痛も消えていた。
俺はようやく物をまともに考えられるようになってきた。

昨日、衝動的に寿命の大半を売ったことについては、
自分でも意外なほど後悔していなかったな。
むしろ、三か月も残さなきゃよかった、とさえ思った。
監視されっ放しの三か月なんてごめんだからな。
三日くらいしかいらなかったんじゃないのか?

さて。自分の価値の低さを今さら悩んでも仕方ない。
問題は、これから何をするかだろう。三か月で。

俺はルーズリーフを一枚取り出し、ペンを手に取り、
そこに「やりたいことリスト」を作成した。
いよいよそれらしくなってきたな。


28:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:04:53.70 ID:uxwqRYpB0
やりたいことリスト。たとえば、こんな感じだ。

 ・幼馴染に会って礼を言う

 ・親友と会って馬鹿話をする

 ・なるべく多くの時間を家族と過ごす

 ・知人全員に向けて遺書を書く

 ・大学には行かない

 ・アルバイトにも行かない

まあ、全体的に平凡な発想だ。
誰に書かせても似たような感じになるだろうな。


32:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:12:20.21 ID:uxwqRYpB0
いつの間にか真後ろにミヤギがいて、
俺の書いたリストを眺めていた。

「それ、やめた方がいいですよ」
一つ目の項目を指差して、彼女は言った。
”幼馴染に会って礼を言う”。

「なぜ?」と俺はミヤギに訊ねた。

――幼馴染について、ちょっと説明するか。
夢にも出てきたその子と俺は、四歳からの仲でさ。
彼女が転校するまでは、どこにいくにも一緒だったんだ。


33:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:14:44.48 ID:uxwqRYpB0
中学に入って新しい環境に馴染めず、
クラスで孤立した俺に唯一毎日話しかけきて、
「どうしたの?」って聞いてくれたのも幼馴染だった。

離れ離れになった後も、辛いことがあったとき、
俺が思い浮かべるのは幼馴染のことだった。

彼女がいなきゃ、今の俺は無かっただろうな。
まあ、無いなら無いでいいんだけどな。

とにかく俺は彼女に感謝していたんだ。
ここ数年まったく連絡はとっていなかったが、
もし彼女に何かあったら、真っ先に駆けつけようと思ってた。
どんな形でもいいから、彼女に恩返ししたいと思ってたんだ。


34:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:17:21.94 ID:uxwqRYpB0
「その幼馴染さんですけど」とミヤギは告げる。

「十七歳で出産してるんです。で、高校を退学。
十八歳で結婚しますが、十九歳で離婚してます。
二十歳の現在は、一人で子育てしてますね。
ちなみに二年後、首吊り自殺することになってます。

いま会いにいくと、多分『お金貸せ』とか言われますよ。
あなたのこと、ほとんど覚えてませんし」


35:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:20:27.06 ID:uxwqRYpB0
俺がどんな反応を示したかって?
そりゃ、がっつり傷ついたさ。がっつりな。
一番大切な記憶を台無しにされたんだからな。

情けない話なんだが、二十歳になっても、
俺の根っこの部分はどこまでもピュアと言うか
ナイーヴというかセンシティヴというか、
ようするに子供の頃から成長していなかったんだな。

何かが変わったり、何かが終わっていく、
そういうことが、いまだに耐えらないんだよ。
成人男性のくせにカナリヤ並に敏感なんだ。


36:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:22:32.67 ID:uxwqRYpB0
それでも俺は極力気にしていないふりをして、
「ふうん」と言いながら煙草に火を点けた。

三本くらい吸うと、体調が悪いせいか、
嫌な感じに頭が痛くなってきてたな。
でも吸い続けた。色んなことを忘れるために。

ミヤギは部屋のすみに戻っていった。
で、ノートにさらさらと何かを書いてたな。

気が付くと、いつの間にか日が落ちていた。
俺は自分の書いたリストに目を落とし、
幼馴染の項に取り消し線を引いた。

それからもう一度リストをじっくり眺めて、
電話を手に取り、ゆっくりボタンを押した。


38:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:26:23.27 ID:uxwqRYpB0
『どうしたの? 珍しいね、あんたからかけてくるなんて』
お袋の声を聞くのは、本当に久しぶりだった。
バイトと勉強が忙しくて電話をする暇がなかったからな。

「急で悪いけど、今から実家に帰っていいかな」。
俺はお袋にそう聞くつもりだったんだ。
で、家族の無償の愛とやらに包まれながら、
余生を穏やかに過ごそうと思ってたんだよ。
だが、こっちが何か言う前に、お袋はべらべらと喋り出した。

それは俺の二つ下の、弟の話だった。
お袋はことあるごとにあいつの話をしたがるんだよ。

というのも俺の弟、ちょっとした有名人なんだ。
野球をするために生まれてきたような男でさ、
一年の時から甲子園で投げてるんだよ。
テレビにもしょっちゅう出てるんだ。自慢の弟さ。


39:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:28:05.41 ID:uxwqRYpB0
弟の相変わらずの大活躍については勿論のこと、
お袋は、弟が連れてきた恋人の話までし始めた。

「とにかく美人なのよ」とお袋は二十回くらい言った。
「同じ人間とは思えないほど美人でね、その上性格も……」
まるでもう孫ができましたみたいな話ぶりでさ。
俺の話なんて全く聞こうとはしてねえんだよな。

実家に帰ろうという気持ちは、段々としぼんでいった。
最近では、その弟の素敵な恋人さんってのを、
しょっちゅう家に招いて夕食を一緒にするらしい。
その場に俺が混ざるのを想像しただけで死にたくなったね。

俺は適当なところで電話を切った。実家に帰るのは、やめた。


41:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:33:48.02 ID:uxwqRYpB0
今日は何をしても駄目な日なんだ、と俺は決めつけた。
好きなことでもして気分を紛らそうじゃないか。
それで明日になったら、また何をするか考えよう。

というわけで、欲望の赴くままに過ごそうと決めた俺だったが、
その上で、どうしても邪魔になるやつが部屋のすみにいるんだよな。

「私のことはいないと思ってくださって結構ですよ」
俺の気持ちを察したのか、ミヤギはそう言う。
だが、本人がいくらそう言っても、気になるものは気になる。
自分で言うのもなんだが、俺はかなり神経質なんだ。

同世代の女の子に見られてるのを意識しだすと、
行動のひとつひとつがおかしくなるんだよ。
「自然体っぽい格好よさ」を出そうとしちまうんだな。
気付くと髪を触ってるんだ。完全に自意識過剰だ。


43:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:37:17.01 ID:uxwqRYpB0
しばらくは、手元に残ってた本の中でも一番難解な
「フィネガンズ・ウェイク」を読んで格好つけてた。
当然、内容はさっぱり頭に入ってこなかった。
余命三ヶ月だってのに、何をやってるんだろな。

読書に飽きた俺は近所のスーパーに行って、
グラス付きのウイスキーと氷を買った。
ミヤギも菓子パンやら何やらを買いこんでた。
それを見た俺は、なんか幸せな錯覚に陥ってさ。

実を言うと、俺には昔から憧れがあったんだよ。
同居してる子と部屋着のままスーパーに行って、
食材とかお酒を買って帰ってくる、って行為に。

羨ましいなー、って思いながらいつも見てた。
だから、たとえ監視が目的だろうと、若い女の子と
夜中のスーパーで買物するってのは楽しかったんだ。
むなしい幸せだろ? でも本当だから仕方ない。


44:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:40:27.54 ID:uxwqRYpB0
家に帰って、ウイスキーをちびちび飲んでいるうちに、
俺は久しぶりに良い気分になってきた。
こういうとき、アルコールってのは偉大だな。

部屋のすみでノートに何かを書いているミヤギに
俺は近づき、「一緒に飲まない?」と誘ってみた。

「結構です。仕事中なので」
ミヤギはノートから顔も上げずに断った。

「それ、何書いてんだ?」と俺は聞いた。

「行動観察記録です。あなたの」

「そうか。いま俺は、酔っ払ってるよ」

「そうでしょうね。そう見えます」
ミヤギはめんどくさそうにうなずいた。
実際めんくせーんだろうな、俺。


45:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:44:30.05 ID:uxwqRYpB0
完全に酔いが回った俺は、なんだか自分が
悲劇の主人公になったような気がしてきた。

で、落胆の反動っていうか、双極性っていうかさ。
急にポジティブになったんだよ。
得体のしれない活力が溢れてきたわけ。

俺はミヤギに向かって、高らかに宣言した。
「俺は、この三十万円で、何かを変えてみせる」

「はあ」とミヤギは興味なさそうに言った。

「たった三十万円だろうと、これは俺の命だ。
三百万や三億より価値のある三十万にしてやる」

俺としては、かなり格好良いことを言ったつもりだったね。


46:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:47:44.89 ID:uxwqRYpB0
でもミヤギはしらけっぱなしだった。「皆、同じことを言うんですよ」

「どういうことだ?」と俺は聞いた。

「死を前にした人は、皆、極端なことを言うようになるんです。
……でもですよ、クスノキさん。よーく考えてください」
ミヤギは感情のない目で俺を見すえて言った。

「三十年で何一つ成し遂げられないような人が、
たった三か月で何を変えられるっていうんですか?」

「……やってみなきゃわかんないさ」と俺は言い返したが、
実際、彼女の言ってることは、どこまでも正しいんだよな。


48:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:50:44.18 ID:uxwqRYpB0
俺はそこであることに気付いて、ミヤギに聞いた。
「なあ、あんた、もしかして、この先三十年かけて
俺の人生に起こるはずだったこと、全部知ってんのか?」

「大体は知ってますよ。もう意味のないことですけどね」

「俺に取っちゃ相変わらず有意味だよ。教えてくれ」

「そうですねえ」とミヤギは足を崩しながら言う。
「まず一つ言えるのは、あなたが売った三十年の中で、
あなたが誰かに好かれることはありません」

「それって悲しいことだよな」と俺は他人事のように言った。


49:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:53:18.82 ID:uxwqRYpB0
「あなたは誰のことも好きになることができず、
そんなあなたを周りの人間が好きになるはずもなく、
相互作用でどんどんあなたと他人の距離は開いて、
最終的に、あなたは世界に愛想を尽かされるんです」

ミヤギはそこでちらっと俺の目を見た。

「『それでも、いつかいいことがあるかもしれない』。
そんな言葉を胸にあなたは五十歳まで生き続けますが、
結局、何一つ得られないまま、一人で死んでいきます。
最後まで、『ここは俺の場所じゃない』って嘆きながら」

「それって悲しいことだよな」と俺は機械的に繰り返した。
でも内心、やっぱりしっかり傷ついていた。
ただ、かなり納得できる話でもあったな。


50:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:56:24.25 ID:uxwqRYpB0
さらにミヤギが続けた話によれば、
俺は四十歳でバイク事故を起こすらしい。
その事故で顔の半分を失い、歩けなくなるとか。

かなり気のめいる話だったが、一方で、
それを経験する前に死ねることを考えると、
案外俺はラッキーなのかもしれないと思った。

そうなんだよな、半ば期待する余地があるから、
五十年も無意味な人生を送ったりしちまうんだ。
完全に良いことが何もないって分かってれば、
逆に何の未練もなく逝けるってもんだ。


51:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 14:58:44.63 ID:uxwqRYpB0
俺は気を紛らそうとして、テレビをつけた。
番組ではスポーツ特集をやっているらしかった。
まずいと思ってチャンネルを変えようとした頃には、
弟の顔と名前がしっかり画面上に出ていた。

俺は反射的にグラスを投げつけてたね。
テレビが倒れて床に落ち、グラスの破片が飛び散る。

俺はふっと我に返り、ミヤギの方を見る。
彼女は明らかに警戒した様子で俺のことを見ている。

「弟なんだよ」と俺は努めて明るく言ったんだが、
それが逆に本格的にイカれてる人っぽくて笑えたな。

「……弟さんのこと、あんまり好きじゃないんですね?」
ミヤギは軽蔑するような調子で言った。
「あんまりね」と俺はうなずいた。
隣の部屋から壁を殴る音がした。


52:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:00:43.05 ID:uxwqRYpB0
割れたグラスを片付けたりなんかしていると、
俺の酔いはまずい感じに醒めてきた。
このまま完全にアルコールが抜ければ、
最悪の精神状態になるのが目に見えてた。

だから俺はある人に電話をかけたんだ。
思うに、これもまた最悪の選択だったな。
俺ってやつは、自分で自分の人生を
悪い方向に転がすことにかけては一流なんだ。

電話の相手は、高校の頃の一番の友人だった。
数か月間一度も連絡をとってなかったのに、
「今から会えないか」なんて無茶なことを言う俺に、
友人は「今からそっちにいくよ」と快く応じてくれた。

その時は、ちょっと救われた気でいたな。
まだ俺のことを気に掛けてくれている人がいるんだ、って思った。


53:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:03:11.81 ID:uxwqRYpB0
この上なく情けない話なんだけどさ、
友人と会うにあたって、俺にはちょっとした下心があった。

このミヤギって子、見てくれはそれなりなんだよ。
愛想はないけど、ふるまいがかわいいんだ。
その子が俺の後ろをずっとついてくるわけ。
そりゃ、それが監視員の仕事だからな。

でさ、スーパーを歩いてる最中、俺は思ったんだよ。
周りには、俺たち恋人同士に見えてるんじゃないか、って。
むしろそれ以外の何に見えるって言うんだろうな?

俺は、友人がそういった勘違いをしてくれることを期待してたんだ。
かわいい子を連れてることを自慢したかったのさ。
聞いてる方が恥ずかしくなるような動機だろ?
だが俺にとっては切実だったんだ。


54:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:07:06.57 ID:uxwqRYpB0
レストランのテーブルにつくと、ミヤギは俺の隣に座った。
俺は満足して、早く友人が来ないかとうずうずしてたね。

時計を見る。ちょっと着くのが早すぎたらしい。
友人が来るまでコーヒーでも飲んで待つことにした。

ウェイトレスが来ると、俺は自分の注文を言った後、
ミヤギに向かって、「あんたはいいのか?」と聞いた。

すると彼女は気まずそうな顔をした。
「……あの、最初に言いませんでしたっけ?」

「何を?」と俺は聞きかえした。

「私、あなた以外には見えてないんですよ。
声も聞こえてないし、触っても気付かないんです」

ミヤギはウェイトレスの脇腹を突っついた。たしかに、無反応だった。


55:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:09:09.72 ID:uxwqRYpB0
俺は目線を上げてウェイトレスの顔を見た。
「うわあ……」って目で俺のことを見てたね。

これはやっちまったな、と思った。
しばらく恥ずかしさで顔が真っ赤だった。

こうなると、友人に女の子を自慢するという
ささやかな夢も叶わなくなったわけだ。
二重にも三重にも惨めだったな。
俺の場合、寿命や健康や時間なんかより、
惨めさを売った方がよっぽど金になりそうだ。

もう帰っちまおうかとも思ったけど、
そこにちょうど友人が現れちまったんだ。
俺たちは大袈裟に再会の喜びを分かち合った。
半分ヤケだったな。もう正直どうでもよかったんだよ。


56:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:14:10.69 ID:uxwqRYpB0
高校時代、俺たちは不満の塊だった。
ことあるごとに二人でマクドナルドに居座って、
何時間でも愚痴を言い合ったもんだった。

多分、当時の俺たちが本当に言いたかったのは、
「幸せになりてえなあ」の一言だったんだろう。
でもそれを口にするのが怖くて、俺たちは、
何時間も呪詛を吐いてうさ晴らししてたんだ。

しかし、久しぶりに顔を合わせた友人は、
たしかに愚痴こそ言うものの、あの頃とは
何かが根本的に変わってしまっていた。

なんていうか、それは現実的で妥当な愚痴なんだな。
あの頃の理不尽で非現実的で的外れな愚痴とは違う。
今の彼が口にするのは、バイト先の愚痴とか、
彼女の愚痴とか、そういうのなんだ。


57:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:18:21.31 ID:uxwqRYpB0
俺は耐えられなくなってきてさ。
友人の話は露骨な自慢話になっていくし、
隣ではミヤギがぼそぼそ俺に話しかけてくる。

俺は二人に同時に話しかけられるのが大嫌いで、
そういうことをされると、頭が破裂しそうになるんだ。

で、あっさりと限界を迎えた。
まあ、ただでさえ余裕がなかったのもあったんだろうな。

気が付くと、俺はミヤギに「黙ってろ!」って怒鳴ってたんだ。
店内が静まり返ったな。数秒後、一気に血の気が引いて行った。

友人に何か言われる前に、俺は金を置いて席を立った。
いよいよ精神異常者みたいになってきてたな。
こりゃ三十万しかもらえないわけだ。


58:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:20:36.35 ID:uxwqRYpB0
俺は夜道を歩いて帰った。酔いはすっかり醒め、
体調は悪いくせに、目は冴えまくっていた。

ちっとも眠れそうになくて、俺はテレビを見ようと思ったが、
そういえば自分でグラスをぶつけて破壊したんだった。
幸い音だけは出るみたいだったから、
俺はそれを巨大で不親切なラジオだと思うことにした。

缶ビールを開けて、プリッツをつまみに飲む。
ミヤギは俺の観察記録を書いているようだった。
俺のレストランでの愚行について書いてるんだろうな。


60:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:22:21.16 ID:uxwqRYpB0
「なあ、さっきは怒鳴って悪かった」と俺は言った。
「確かに、あんたの言う通りだったんだ。
俺は適当な嘘でもついて、さっさと店を出るべきだった」

「そうですね」とミヤギはこっちを見ずに答えた。

「それを書き終えたら、一緒に飲まないか?」

「飲んで欲しいんですか?」と彼女は聞きかえしてきた。

「そりゃもうな。寂しいから」と正直に答えると、
「悪いですけど、仕事中なんで無理です」と断られた。
じゃあ最初からそう言えよって話だよな。

夜が明けてきて、小鳥のさえずりが聞こえ始める。
ミヤギは一分寝て五分起きるみたいなサイクルで
俺のことを監視しているようだった。
なんつうか、タフだよな。俺にはとてもできそうもない。


61:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:27:37.89 ID:uxwqRYpB0
夕暮れになって、俺は目を覚ました。

にわかには信じられないかもしれないが、
もともと俺はかなり真面目な性格なんだ。
十二時に寝て六時に起きるのが基本でさ。
夕焼けに照らされて目覚めるってのは、新鮮な感じだった。

部屋のすみを見ると、ミヤギは変わらずそこにいた。
いつの間にかシャワーを浴びたらしく、
近くを通った時にせっけんの匂いがした。

同じ俺の部屋なのに、ミヤギのいる周辺だけは
まったく異質の空間みたいな感じがしたな。

俺は例のリストを眺め、今日は遺書を書くことに決めた。
近所の商店で便箋を買ってくると、俺は万年筆を手に取った。


62:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:33:55.22 ID:uxwqRYpB0
手紙なんて書くのは久しぶりだな、と思った。
最後にまともな手紙を書いたのはいつだろう?
俺は記憶を探る。おそらくそれは、小六の夏。

あの夏、クラスの皆でタイムカプセルを埋めたんだ。
銀色の球形のカプセルに、当時の宝物ひとつと、
未来の自分への手紙を入れたんだよな。
皆、一生懸命書いてたな。案外面白いんだよ、あれ。

二十歳になったらそれを掘り出そうって決めてたけど、
今のところ、何の連絡もきていなかった。
俺だけに連絡がきてないってことも考えられるが、
十中八九、係のやつが忘れちまったんだろう。


63:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:35:48.10 ID:uxwqRYpB0
そこで俺は思ったんだよ。どうせ誰も掘り出さないなら、
俺一人でタイムカプセルを掘り出してやろう、ってさ。

そういうノスタルジックでロマンチックで、
甘い感傷に浸らせてくれるものを俺は求めていた。

夜中になると、俺は電車で小学校に向かった。
スコップを納屋から拝借してくると、
俺は体育館の裏に行って、穴を掘りはじめた。

すぐに見つかるもんだと思ってたんだけど、
案外埋めた場所って覚えてないもんでさ。

ミヤギは、穴を掘り続ける俺を、
近くに座ってぼうっと眺めてた。
なんとも奇妙な光景だっただろうな。


64:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:42:30.66 ID:uxwqRYpB0
結局タイムカプセルが見つかったのは、
穴を掘りはじめてから三時間後くらいで、
その頃にはスコップを握る両手はマメだらけ、
身体は汗まみれ、靴は泥だらけだった。

街灯の下に行って、俺はタイムカプセルを開けた。
自分の手紙だけ取りだそうと思ってたんだが、
ここまで苦労したんだし、いっそのこと、
全部に目を通しちまおうって俺は考えた。

顔も覚えてないようなクラスメイトの手紙を開く。
その瞬間まで俺は完全に忘れてたんだが、
手紙には、最後に、こういう欄があったんだよ。
「一番のお友達は誰ですか」っていう欄がさ。


65:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:47:25.29 ID:uxwqRYpB0
これまでの流れからいって予想はつくけど、
そこに俺の名前を書いてる奴は、一人もいなかった。

なるほどね、と俺は妙に納得してしまった。
一番輝いて見えた小学時代さえ、この有様だ。

ただ、ひとつだけ救いはあった。
例の幼馴染だけどさ、あの子だけは、
「一番のお友達」にこそ指名しなかったけど、
手紙の文中で俺の名前を出してくれてたんだ。
いや、これを救いと捉えるのも相当むなしい話だが。

自分の手紙と幼馴染の手紙だけ抜きとると、
俺はタイムカプセルを元あった場所に埋め直した。

去り際、ミヤギがタイムカプセルを埋めた場所の上に立って、
地面を足でとんとんと均していたことを覚えてる。


66:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:51:48.68 ID:uxwqRYpB0
終電は数時間前に駅を通過していた。
俺は駅の硬い椅子に寝そべって始発を待った。
異様に明るいし虫も多くて、寝るには最悪の環境だったな。

一方、ミヤギは全然平気そうでさ。
スケッチブックを取りだして、構内の様子を描いていた。
仕事の一環かな、と考えながら俺は眠りについた。

始発の数時間前に目を覚ました俺は、
外に出て自販機でアイスコーヒーを買った。
変な場所で寝たせいで、体中があちこち痛んだ。

まだ辺りは薄暗かった。
構内に戻ると、ミヤギが伸びをしていた。
なんか、人間らしい一面をようやく見た気がしたな。
ああ、この子も伸びとかするんだ、って感心した。


70:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 15:58:28.79 ID:uxwqRYpB0
感心ついでに、俺の中に、妙な感情が芽生えた。

余命三ヶ月っていう状況のせいかもしれない。
たび重なる失望のせいかもしれないし、
連続した緊張、疲労や痛みのせいかもしれない。

起きたばかりで寝ぼけてたのかもしれないし、
単にミヤギという子が好みだったからかもしれない。

まあ何でもいい。とにかくその時、不意に俺は、
ミヤギに「酷いこと」をしてやりたくなったんだ。
自暴自棄の手本って感じだよな。どうしようもない。


71:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 16:02:13.72 ID:uxwqRYpB0
ミヤギに詰め寄って、俺は聞いた。「なあ監視員さん」

「なんでしょうか」とミヤギは顔をあげた。

「たとえば今ここで、俺があんたに乱暴なんかしたら、
本部とやらが俺を殺すまで、どれくらいかかる?」

彼女は特に驚かなかった。さめた目で俺を見て、
「一時間もかからないでしょうね」とだけ答えた。

「じゃあ、数十分は自由にできるってわけか?」

そう俺が聞くと、彼女は俺から目を逸らして、
「誰もそんなこと言ってませんよ」と言った。

しばらく沈黙が続いた。

不思議なことに、ミヤギは逃げ出そうとはしなかった。
ただじーっと、自分を膝を見つめてた。


72:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 16:05:02.42 ID:uxwqRYpB0
「……危険な仕事なんだな」
そう言って、俺はミヤギの二つ隣に座った。

彼女は俺から目を逸らしたまま、
「ご理解いただけたようで何よりです」と言った。

俺の神経の昂りはすっかり収まっていた。
ミヤギの諦めきったような目を見ていたら、
こっちまで悲しくなってきたんだよ。

「俺みたいなやつ、少なくないんだろう?
死を前にして頭をおかしくしちまって、
監視員に怒りの矛先を向けるようなやつ」

ミヤギは首をゆっくり振った。
「あなたは、どちらかと言えば楽なケースですよ。
もっと極端な行動に出る人、たくさんいましたから」


75:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 16:10:42.28 ID:uxwqRYpB0
「……何で、そんな危ない仕事を、
あんたみたいな若い子がやってるんだ?」

俺がそう聞くと、ミヤギはぽつぽつと話し始めた。

話によると、彼女には借金があるらしかった。
原因は彼女の母親にあるのだという。

なんでも、たいした人生でもないくせに、
借金までして寿命を買いあさったらしい。
それなのに病気であっさり死んでしまって、
そのツケをこの子が払うことになったんだとか。
清々しいくらい胸糞悪い話だったな。


76:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 16:12:54.90 ID:uxwqRYpB0
「借金ですが、私の寿命を全部売って、
ようやく返しきれるかどうかって額なんです。
あとちょっとで勝手に寿命を売られるところだったんですが、
諦めかけた時、この監視員の仕事を紹介されたんですよ。

この仕事、大変ですが、稼ぎはすごくいいんです。
このまま続けていれば、私が五十歳になる頃には、
全額返しきれてるんじゃないかと思います」

”五十歳になる頃には”、か。
これもまた、げんなりさせられる話だった。

彼女はまるでそれを救いのように話してたが、
自分が何かしたわけでもないのに、あと数十年、
俺みたいなやつの相手をし続けなきゃいけないわけだろ?


78:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 16:15:42.86 ID:uxwqRYpB0
「そんな人生、全部売っちまえばいいじゃねえか。
五十まで生き残れる保証なんてないんだろ?」
俺がそう言うと、彼女は少し困ったような顔をした。

「たしかに、実際、監視員の仕事をしてる中で
監視対象に殺されてる人も、たくさんいますね。
でも……ほら、簡単には割り切れませんよ。
いつかいいことあるかもしれないじゃないですか」

「そう言ってて、五十年間何一つ得られないまま
死んでいった男のことを、俺は一人知ってるぜ」

「それ、私も知ってます」とミヤギはちょっとだけ微笑んだ。
なんだか嬉しかったな。俺の冗談で彼女が笑ってくれたことが。


81:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 16:19:57.83 ID:ZosYchLxP
しにがみばらっどおもいだした
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4048677616/


82:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 16:21:15.37 ID:uxwqRYpB0
始発電車に乗り、スーツや制服に囲まれた中、
俺は周りの目も気にせずミヤギに話しかけた。

「タイムカプセルの中でさ、『一番のお友達』に
俺を選んでくれてる人はいなかったけど、
それでもやっぱり幼馴染のあの子だけは、
俺の名前を手紙の中で出してくれてたんだよ」

もちろん、周りにはミヤギの姿が見えていないから、
ひとりごとを言っているように見える。完全に不審者だ。

ミヤギは心配そうな顔で言う。
「あの、皆見てますよ。変な人だと思われてますよ」

「いいよ。思わせとけよ。実際、変な人なんだから。
……それでさ、あらためて駅で考えたんだけど、
やっぱり俺にとっては、たとえどんなに変わり果てようと、
幼馴染のあの子は、俺の人生そのものなんだよ」


83:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 16:23:56.15 ID:uxwqRYpB0
「それで、どうしようっていうんですか?」

「最後に一度だけ、彼女に会って話がしたい。
そしてさ、俺に人生を与えてくれた恩返しに、
俺の寿命を売って得た三十万を、彼女に渡したいんだ。
多分あんたは反対するだろうけど、別にいいだろ、
俺の寿命を売って稼いだ俺の金なんだから」

「……そこまで言うなら、別に反対しませんよ。
でも電車内で話すのは、もうやめましょう。
見てるこっちが恥ずかしいですよ」
とは言いつつも、ミヤギは妙に楽しそうだった。

家には帰らず、俺はそのまま街へ向かった。
トーストとゆで卵をコーヒーで胃に流し込むと、
俺は深呼吸して、幼馴染に電話をかけた。


89:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 19:54:19.48 ID:VnWGrOgI0
夜だったら会える、と幼馴染は言ってくれた。
好都合だった。こちらも色々と準備があるからな。

俺はミヤギの手を取って、ぶんぶん振りながら歩いた。
道行く人には一人でそうやってるように見えただろうけど、
俺は気分がハイになってたから、どうでもよかった。
ミヤギは困ったような顔で俺に引っ張られるままにしてたな。

まず美容室へ向かい、二時間後に予約を入れた俺は、
ショップに行って服と靴を買い、その場で着替えた。
新品の服を買うのなんて数年ぶりだった。

新しい服に着替えて髪を切った俺の姿は、
なんだか俺じゃない誰かみたいだった。

ミヤギもまったく同じ感想をくれた。
「なんか、まるで別の人みたいですね」
正直言って嬉しかったな。俺、悪くないじゃん!


91:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 19:57:37.40 ID:VnWGrOgI0
待ち合わせまで暇だったから、俺はミヤギに頼んで、
幼馴染と会ったときの予行演習をすることにした。

昨日友人と会った時のレストランに入り、訓練を始める。
正面に座ったミヤギに向かって俺は微笑み、
「どうだミヤギ、感じ良く見えるか?」と聞く。
周りから見れば、壁に向かって微笑みかける変人だ。

ミヤギはサンドイッチをもそもそ食べながら答える。
「んー、ちょっと笑顔がこわばってますね。
普段笑わないから、表情筋が弱ってるんですよ」

「そうか。なら、夜までに鍛え上げてみせるさ」
俺は何度も笑ったり真顔になったりを繰り返す。

「……あなた、なんていうか、おもしろいですね」

「ああ。魅力的だろ? 惚れないように気をつけろよ?」

「気を付けます。しかし、浮き沈みの激しい人ですね」

実際、かなり浮かれてたんだよ、その時は。


92:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:02:56.34 ID:VnWGrOgI0
電話してから幼馴染に会うまで
大体八時間くらい間があったんけど、
俺には二十七時間くらいに感じられたね。
五秒に一回くらい腕時計を見てた気がする。

ぎりぎりまで俺は、ミヤギで訓練してた。
どうすりゃ相手に良い印象を与えられるか、
カフェのすみで、二人で試行錯誤してたな。

――そうして、ついに待ち合わせの時間が来た。
待ち合わせ場所にやってきてくれた幼馴染を見て、
俺はその外見や口調の変化にとまどいつつも、
笑い方や仕草が変わっていないのに気づいて、
それだけで、本当に電話してよかったと思った。

「ひさしぶり」と彼女は言った。「元気にしてた?」
「元気にしてたよ、そっちは?」と俺は答えたが、
余命三か月の俺が元気だって言うのも笑えるよな。


93:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:08:12.45 ID:VnWGrOgI0
外見にそれなりに金をかけたおかげか、
幼馴染は俺のことを気に入ってくれたみたいだった。
「ずいぶん変わったね」と言いながらべたべたしてくる。

なんていうかさ、いける感じの雰囲気だったんだよ。
訓練の成果と、未来を知ってるがゆえの余裕もあって、
俺はかなりの好印象を幼馴染に与えることに成功してた。

しかし俺ってやつはさ、本当に物事を
台無しにしないと気が済まないらしいんだよな。

近況を語りたがる幼馴染の話をさえぎって、
何と俺は、寿命を売った件について話し始めたんだよ。
「あのさ、俺、余命三か月しかないんだよ」って
同情を引くような調子で語りはじめたんだ。


94:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:14:48.55 ID:VnWGrOgI0
心のどこかで俺は、この幼馴染なら、
俺の話を真面目に聞いてくれる、俺に深く同情し、
慰めてくれるって信じてたんだろうな。

でも話が始まって五分とたたずに、
幼馴染は退屈そうな反応を示し出した。
馬鹿にしたような顔で、「ふーん?」とか言うのな。

もちろん間違ってるのは俺で、悪いのは俺なんだ。
俺だって突然、寿命を買い取る店がどうだの
監視員がこうだの言われても、信じないだろう。
大笑いされなかっただけマシだと思う。

幼馴染は「ちょっと失礼」と言って立ち上がった。
トイレにでも行くんだろう、と俺は思ってた。
その直後に、注文した料理が二人分届いた。
俺は早く続きを話したくて仕方なかったな。

でも幼馴染は戻ってこなかった。
料理が冷めるまで待ったけど、戻ってこなかった。
また俺は”やっちまった”わけだ。


95:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:20:09.76 ID:VnWGrOgI0
俺は冷めたパスタをゆっくり食べた。
しばらくすると、ミヤギが正面に座って、
幼馴染の分のパスタをぱくぱく食べ始めた。
「冷めてもおいしいですね」とミヤギは言った。
俺は何も言わなかった。

店を出ると、俺は駅前の橋に向かった。
そしてそこで、幼馴染に渡すはずだった
三十万円の入った封筒を胸から取り出し、
道行く人に、一枚ずつ配って歩いた。

「やめましょうよ、こんなこと」とミヤギが言う。
「別に人に迷惑はかけてないだろ」と俺は返す。

どいつもこいつも、渡されたのが金だと分かると、
薄っぺらい礼を言うか、怪訝そうな顔をした。
断る奴もたくさんいたし、もっとよこせと言う奴もいた。


96:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:23:15.89 ID:VnWGrOgI0
三十万はあっという間になくなった。
俺は勢い余って、財布の金にまで手を出した。

きっと俺は、誰かに構って欲しかったんだろうな。
「何かあったんですか?」とか聞いて欲しかったんだろう。

三十三万円配り終えると、俺は道の真ん中で立ち尽くした。
道行く人が不快そうに俺のことを眺めていた。

タクシー代も残っていなかったので、
俺は建物の陰になっているベンチで寝た。
真上に傾いた街灯があって、しょっちゅう点滅していた。
ミヤギも正面のベンチで寝るようだった。
女の子にひどいことさせんてなあ。

「先に帰っていいんだぞ?」
俺がミヤギにそう言うと、彼女は首をふった。
「そしたらあなた、自殺とかしそうですから」


97:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:27:15.69 ID:VnWGrOgI0
眠りにつくまで、俺は真上に広がる星空を眺めていた。

最近、夜空を見る機会が増えた。七月の月は、綺麗だ。
俺が見逃していただけで、五月も六月もそうだったのかもしれない。

俺はいつものように、眠りにつく前の習慣を始めた。
頭の中に、いちばんいい景色を思い浮かべる。
俺が本来住みたかった世界について、一から考える。

五歳くらいから、ずっとやってる習慣だった。
ひょっとしたら、この少女的な習慣が原因で、
俺はこの世界に馴染めなくなったのかもな。


98:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:30:22.27 ID:VnWGrOgI0
六時ごろに目を覚まして、俺は歩いてアパートまで帰った。
街の外れでは朝市をやっていて、早朝から騒がしかった。

四時間くらい歩いて、ようやくアパートについた。
一昨日の件もあって、両腕両足が悲鳴を上げてたな。
もっと安らかに生きることはできないのかね、俺は。

シャワーを浴びて着替えると、寝なおした。
ベッドだけは俺を裏切らない。俺はベッドが大好きだ。

さすがのミヤギもそれなりに疲れたらしく、
監視もほどほどに、すぐシャワーを浴びて、
部屋のすみっこでうつらうつらしていた。


99:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:33:47.33 ID:VnWGrOgI0
机の上には、書きかけの遺書があった。
だが、続きを書くのは何だか馬鹿らしかった。
誰も俺の言葉なんて気にしちゃいないんだ。

会いたい人もいないし、そうなると、
いよいよすることがなくなってしまった。
散財しようにも金は昨日配りきってしまったし。

「何か他に好きなことはないんですか?」
ミヤギは俺にを励ますように、そう訊ねた。
「やりたかったけど、我慢してたこととか」

そこで割と真剣に考えてみたんだけど、
俺、どうやら好きなことがあんまりないらしい。
あれ、今まで何を楽しみに生きたんだっけ?


100:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:37:32.94 ID:VnWGrOgI0
かつて趣味だった読書も音楽鑑賞も、
あくまで「生きていくため」のものだったんだよな。
人生に折り合いをつけるために音楽や本を用いてたんだ。

いざ余命三か月となると、何もしたいことがなかった。
薄々感づいてはいたけど、俺って生き甲斐がないんだ。
寝る前の空想だけを楽しみに生きてたとこがあるな。

監視員は言う、「別に無意味なことだっていいんですよ。
私が担当した人の中には、余命二か月すべてを、
走行中の軽トラックの荷台に寝そべって
空を見上げることに費やした人もいるんです」

「のどかだな、そりゃ」と俺は笑った。


101:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:40:35.29 ID:VnWGrOgI0
さらにミヤギは、こう言った。
「考える時は、外に出て歩くのが一番です。
お気に入りの服に着替えて、外に出ましょう」

いいこと言うじゃないか、と俺は思った。
段々とこの子は、俺に優しくなってきているように見える。

もしかすると、監視員は監視対象との接し方が決まっていて、
彼女はそれに従っているだけなのかもしれないが。

俺はミヤギのアドバイスに従って外を歩いた。
ものすごい日差しが強い日だったな。髪が焦げそうだった。
すぐに喉が渇いてきて、俺は自販機でコーラを買った。

「あ」、と俺は小さく声を漏らした。


102:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:44:32.07 ID:VnWGrOgI0
「どうしました?」

「……いや、実にくだらない事なんだけどさ。
好きなもの、一つだけあったことを思いだした」

「言ってみてください」

「俺、自動販売機が大好きなんだよ」

「はあ。……どこら辺が好きなんですか?」

「なんだろな。具体的には自分でも分からないんだが、
子供の頃、俺は自動販売機になりたかったんだ」

きょとんとした顔でミヤギは俺の顔を見つめる。


103:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:51:29.82 ID:VnWGrOgI0
「あの、確認ですけど、自動販売機って、
コーヒーとかコーラとか売ってるあれですよね?」

「ああ。それ以外も。焼きおにぎり、たこ焼き、
アイスクリーム、ハンバーガー、アメリカンドッグ、
フライドポテト、コンビーフサンド、カップヌードル……
自販機は実に様々なものを提供してくれる。
日本は自販機大国なんだよ。発祥も日本なんだ」

「んーと……個性的な趣味ですね」
なんとかミヤギはフォローを入れてくれる。

実際、くだらない趣味だ。見方によっては、
鉄道マニアを更に地味にしたような趣味。
くだらねー人生の象徴だよなあ、と自分で思う。


105:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:54:05.52 ID:VnWGrOgI0
「でも、なんとなく分かる気はします」

「自販機になりたい気持ちが?」

「いえ、さすがにそこまでは理解不能ですけど。
自販機って、いつでもそこにいてくれますから。
金さえ払えば、いつでも温かいものくれますし。
割り切った関係とか、不変性とか、永遠性とか、
なんかそういうものを感じさせてくれますよね」

俺はちょっと感動さえしてしまった。
「すげえな。俺の言いたいことを端的に表してるよ」

「どうも」と彼女は嬉しくもなさそうに言った。


106:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 20:56:48.97 ID:VnWGrOgI0
そういうわけで、俺の自販機巡りの日々が始まった。

原付に乗って、田舎道をとことこ走る。
自販機を見かけるたびに何か買って、
ついでに安物の銀塩カメラで撮影する。
別に現像する気はないんだけど、何となくな。

そんな無益な行為を数日間繰り返した。
こんなくだらない趣味一つをとっても、
俺よりもっと本格的にやっている人が沢山いて、
その人たちには敵わないってことも知っている。

でも俺は一向に構わなかった。なんか生きてる感じがした。

俺のカブ110は幸いタンデム仕様だったので、
ミヤギを後ろに乗せて、色んなところをまわれた。
ようやくやりたいことが見つかって、天気にも恵まれて、
俺の生活は一気にのどかなものに変わった。


110:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:07:57.50 ID:VnWGrOgI0
原っぱに腰を下ろして、俺は煙草を吸っていた。
隣では、ミヤギがスケッチブックに絵を描いていた。

「仕事しなくていいのか?」と声をかけると、
ミヤギは手を止めて俺の方を向いて、
「今のあなた、悪いことしなさそうですから」と言った。

「そうかねえ」と言うと、俺はミヤギのそばに行き、
彼女が線で画用紙を埋めていく様を眺めた。
なるほど、絵ってそうやって描くのか、と俺は感心していた。

「でも、そんなに上手くないな」と俺がからかうと、
「だから練習するんです」とミヤギは得意気に言った。

「今まで書いた奴、見せてくれ」と頼むと、
彼女はスケッチブックを閉じて鞄に入れ、
「さあ、そろそろ次に行きましょう」と俺を急かした。


111:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:11:56.75 ID:VnWGrOgI0
ある日、俺が目を覚まして部屋のすみを見ると、
そこにいつもの子の姿はなくて、代わりに、
見知らぬ男がかったるそうに座っていた。

「……いつもの子は?」と俺はたずねた。

「休日だよ」と男は答えた。「今日は、俺が代理だ」

そうか、監視員にも休日とかあるんだな。
「へえ」と俺は言い、あらためて男の姿を眺めた。
露天商とかにいそうな感じの、うさんくさい男だった。
すげえ遠慮のない感じで存在感を撒き散らしてたな。


112:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:16:17.23 ID:VnWGrOgI0
「お前の寿命、最安値だったらしいな?」
男は露骨に俺をからかうような調子で言う。
「すげえすげえ。そんなやついるんだな」

「すげえだろ? なり方を教えてやろうか?」
俺が淡々と返すと、男はちょっと驚いたような顔をした。

「……へえ、お前、結構余裕あるみたいだな?」

「いや、しっかり今ので傷ついてる。強がりさ」

男は俺の発言が気に入ったらしく、
「お前みたいな奴、嫌いじゃないよ」と笑った。


113:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:18:28.43 ID:VnWGrOgI0
監視員が男になったことによって、
俺はかなりリラックスできるようになった。

男はそんな俺の様子を見て、言う。
「女の子が傍にいると落ち着かねえだろ?
なんかキリっとしたくなるよな。分かるぜ」

「そうだな。あんたの傍は落ち着くよ。
あんたになら、どう思われようと構わないから」

俺は『ピーナッツ』を読みながらそう答えた。
ミヤギの前では恥ずかしくて読む気になれなかった本。
そう、実を言うと、俺はスヌーピーが大好きなんだ。

「そうだろうな。……ああそうだ、ところでお前、
結局、寿命を売った金は何に使ったんだ?」
そう言うと、男は一人でくっくっと笑った。


114:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:21:32.39 ID:VnWGrOgI0
「一枚ずつ配って歩いた」と俺は答えた。

「一枚ずつ?」と男はいぶかしげに言った。

「ああ。一万円を三十枚、三十人に一枚ずつ。
本当は人にあげるつもりだったが、考えが変わった」

すると男はタガが外れたように笑い出したんだ。

それから、俺にこんな質問をしてきたんだよ。


「なあ、お前――まさか、本当に自分の寿命が
三十万だって言われて信じちゃったのか?」


115:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:25:56.79 ID:VnWGrOgI0
「どういうことだ?」と俺は男に聞いた。

「どういうも何も、言葉そのままの意味だ。
本当に自分の寿命、三十万だと思ったのか?」

「そりゃ……最初は、安すぎると思ったが」

男は床を叩いて笑う。俺は不愉快になってきた。

「そうかそうか。俺からはちょっと何も言えないが、
まあ、今度あの子に会ったら、直接聞いてみな。
『俺の寿命、本当に三十万だったのか?』ってな」


118:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:28:34.12 ID:VnWGrOgI0
次の朝、アパートにやってきたミヤギに、
俺は男に言われた通りのことを訊ねてみた。

「もちろんですよ」と彼女は答えた。
「残念ですが、あなたの価値、そんなものなんですよ」

「ふうん」と俺が小馬鹿にしたような態度で言うと、
ミヤギは俺が何かに気付いていることを察したらしく、
「代理の人に、何か言われたんですか?」と俺に聞いた。

「俺はただ、もう一回確認してみろって言われただけさ」

「……そんなこと言っても、三十万は三十万ですよ」
あくまでしらを切り通すつもりらしいんだな。


130:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:37:09.37 ID:VnWGrOgI0
「最初は、あんたがネコババしてると思ったんだ」

ミヤギは、ちょっとだけ目を見開いてこちらを見た。

「俺の本来の値段は三千万とか三億なのに、
あんたがこっそり横領したんだと思ってた。
……でも、どうしても信じられなかったんだよな。
何か俺は根本的な勘違いをしてるんじゃないか、と思った。
それで一晩考え続けて、ふと気づいたんだ。

――そもそも俺は、前提から間違ってたんだな。
どうして寿命一年につき一万円という値段が、
最低買取価格だなんて信じてたんだろう?
どうして人の一生が本来数千万や数億で売れて
当たり前だなんて信じてたんだろう?

多分よけいな前知識がありすぎたんだな。
自分の勝手な常識に物事を当てはめ過ぎた。
俺はもっと、柔軟に考えるべきだったんだ」

俺は一呼吸おいて、それから言った。

「なあ、どうして見ず知らずの俺に、
あんたが三十万も出す気になったんだ?」


141:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:41:52.62 ID:VnWGrOgI0
ミヤギは俺の言葉の意味を分かっているみたいだったが、
「何を言ってるのかさっぱりわかりませんね」と言って、
いつものように部屋のすみに腰を下ろした。

俺はミヤギが座っている位置の
対角線上にある部屋のすみに移動して、
彼女と同じように三角座りをした。

ミヤギはそれを見て、ちょっとだけ微笑んだ。
「あんたがしらんぷりするなら、それでもいい。
でも一応言わせてもらうよ。ありがとう」

俺がそう言うと、ミヤギは首をふった。
「いいんですよ。こんな仕事ずっと続けてたら、
どうせ借金を返し終わる前に死んじゃうんです。
仮に払い終えて自由の身になったとしても、
楽しい人生が約束されてるわけでもないし。
だったらまだ、そういうことに使った方がいいんです」


146:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:44:51.06 ID:VnWGrOgI0
「実際のとこ、俺の価値っていくらだったんだ?」

ミヤギは「……三十円です」と小声で言った。

「電話三分程度の価値か」と俺は笑った。
「悪かったな、あんたの三十万、あんな形で使っちまって」

「そうですよ。もっと自分のために使って欲しかったです」
怒ったような言い方をしつつも、ミヤギの声は優しげだった。

「……でも、気持ちはすごくよくわかるんですよ。
私があなたに三十万円与えたのも、似たような理由からですから。
さみしくて、かなしくて、むなしくて、自棄になったんですよ。
それで、極端な利他行為に走ったりしたんです」


150:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:47:25.60 ID:VnWGrOgI0
「でも、落ち込むことなんてありませんよ。少なくとも私にとって、
今のあなたは三千万とか三億の価値がある人間なんです」

「変な慰めはよしてくれよ」と俺は苦笑いした。

「本当ですよ」とミヤギは真顔で言う。

「あんまり優しくされると、逆に惨めになるんだ。
あんたが優しいことは十分に知ってる。だから、もういい」

「うるさいですね、だまって慰められてくださいよ」

「……そんな風に言われたのは初めてだな」

「というか、これは慰めでも優しさでもないんです。
私が言いたいことを勝手に言ってるだけですよ」


157:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:55:50.93 ID:VnWGrOgI0
「……あなたにとっては、何でもないことでしょうけどね」
そう言うと、ミヤギはちょっと恥ずかしそうにうつむく。

「私、あなたが話しかけてくれることが、嬉しかったんですよ。
人前でも構わずに話しかけてくれることが、すごく嬉しかったんです。

私、ずっと透明人間だったから。無視されるのが、仕事だったから。
普通の店でお話しながら食事したり、一緒にショッピングしたり、
そんな些細なことが、私にとっては夢みたいでした。
場所も状況も選ばず、どんな時も一貫して私のことを
”いる”ものとして扱ってくれた人、あなたが初めてだったんですよ」

「あんなことでよけりゃ、いつでもやってやるよ」
そう俺が茶化すと、ミヤギはいじらしい笑顔を浮かべた。

「そうでしょうね。だから、好きなんです。あなたのこと」

いなくなる人のこと、好きになっても、仕方ないんですけどね。
そう言って、彼女はさみしそうに笑った。


158:名も無き被検体774号+:2013/05/07(火) 21:59:59.60 ID:VnWGrOgI0
俺はしばらく口がきけなかったな。
ほとんど処理落ちしたみたいになっちまって。

気を抜いたらぼろぼろ泣いちまいそうだったな。
おいおい、このタイミングでそれは卑怯だろ、って。

この時、無意味で短い俺の余生に、ようやくひとつの目標ができる。
ミヤギの一言は、俺の中にすさまじい変革をもたらしたんだ。

俺は、どうにかして、ミヤギの借金を全部返してやりたいと思った。

一生が百円に満たないこの俺が、だ。
身の程知らずにもほどがあるよな。


235:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 12:11:39.81 ID:3etpqdGe0
生活は一気に変わった。
俺は自分に言い聞かせた。考えろ、考えろ、考えろ。
どうすれば残り数ヶ月で彼女の借金を返せる?
どうすれば彼女が安全に暮らしていけるようになる?

こういうときに宝くじを買ったり賭け事をしても
うまくいかないってことは分かっていた。
いつだって、賭け事は金があまってるやつが勝つし、
宝くじは変化を望んでないやつが当たるんだよ。

俺はかつてのミヤギのアドバイスに従い、
ひたすら街を歩きながら考えたんだ。
次の日も、その次の日も、その次の日も。
どこかに、自分にぴったりな答えが転がってると期待して。

その間、口にはほとんど物を入れなかったな。
空腹がある一定のラインを越えると、
頭が冴え渡ることが分かったからだ。


237:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 12:15:55.35 ID:3etpqdGe0
ミヤギはそんな俺のことを心配してか、
「ねえ、自販機めぐりに戻りましょうよ」と何度も言った。
「私も自販機見るの好きになっちゃったんです。
あなたの背中にしがみついてるのも、好きだし」

それでも俺は歩き続け、考え続けた。
視野はどんどん狭まって、思考も偏っていって、
とてもアイディアなんか思いつく状態じゃなかったな。

気が付くと、以前よく訪れていた古書店の前にいた。
俺は店長の爺さんの顔が恋しくなって、中に入った。

爺さんはいつも通り、野球中継を聞きながら本を読んでいた。
俺はこの数十日で起きた一連の出来事を彼に話したかったが、
そんなことしたら爺さんが罪悪感を覚えるかもしれないから、
結局あの店には行かなかったふりをすることにした。


238:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 12:19:18.32 ID:3etpqdGe0
何気ない会話を、二十分くらい交わした。
会話は全然噛み合ってなかったんだが、
それでも俺は独特の安らぎを覚えたな。

去り際、俺はさりげなく爺さんに訊ねた。
「自分の価値を高めるには、どうすればいいと思います?」

爺さんはラジオのボリュームを落とした。
「そうさな。堅実にやる、しかねえんじゃないか。
それは俺には出来なかったことなんだけどな。
なんつうかな、結局、目の前にある『やれること』を、
一つ一つ堅実にこなしていくこと以上にうまいやり方はねえんだ。

――だが、それよりももっと大切なことがある。
それは『俺みたいな人間のアドバイスを信用しない』ってことだ。
成功したことがないくせに成功について語っちまうようなやつは、
自分の負けを認めたがらないクズばっかりだからな」


239:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 12:22:28.59 ID:3etpqdGe0
古書店を出た俺は、その流れで、
いつも通っていたCDショップに足を運んだ。
店員の兄ちゃんには、爺さんについたのと同じ嘘をついた。

しばらく最近聴いたCDの話をした後、俺はこう聞いた。
「限られた期間で何かを成し遂げるには、どうすればいいんでしょうね?」

「人を頼るしか、ないんじゃないっすかね」と彼は言った。
「だって、自分一人の力じゃ、どうにもならないんでしょう?
と来たら、他人の力を借りるしかないじゃないですか。
俺、個人の力ってのをそこまで信用してないんすよ」


240:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 12:26:24.50 ID:3etpqdGe0
参考になるんだかならないんだか分からないアドバイスだったな。
外ではいつの間にか、夏特有の大雨が降ってた。
俺が店を出ようとすると、さっきの兄ちゃんが傘を貸してくれた。

「よく分かんないけど、何か成し遂げたいなら、
まず健康は欠かせませんからね」とか言ってさ。

俺は傘をさして、ミヤギと並んで帰った。
小さい傘だったから、お互い肩がびしょ濡れになった。

傍から見たら俺は、見当違いな位置に
傘をさしてる馬鹿に見えただろうな。


242:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 12:33:36.16 ID:3etpqdGe0
「こういうの、好きだなあ」とミヤギが笑う。
「どういうのが好きなんだ?」と俺は聞きかえす。

「周りには滑稽に見えるかもしれないけど、
あなたが左肩を濡らしてることには、
すっごく温かい意味がある、ってことです」

「そうか」と俺ははにかみながら言った。
「恥知らずの、照れ屋さん」とミヤギは俺の肩をつついた。

すれ違う人たちが俺のことを不審そうに見ていた。
そこで、俺はあえてミヤギと話し続けてやった。
ここまでくると異常者扱いされるのが逆に楽しかったし、
何より、こうすることでミヤギは喜んでくれるから。
俺が滑稽になればなるほど、ミヤギは笑ってくれるから。


243:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 12:38:53.96 ID:3etpqdGe0
商店の軒先で雨宿りしていると、知った顔に出会った。
同じ学部の、挨拶程度は交わす中の男だ。
そいつは俺の顔を見ると、怒ったような顔で近づいてきた。
「お前、最近いったいどこで何してたんだ?」

俺はミヤギの肩に手をおいて、言った。
「この子と遊び回ってたんだよ。ミヤギっていうんだ」

「笑えねえよ」と彼は不快そうな顔をして言った。
「あのな、クスノキ。前から思ってたが、お前病んでるんだよ。
人と会わないで自分の殻にこもってるから、そういうことになるんだ」

「あんたがそう思うのも、無理はないよな。
俺があんたの立場だったら同じ反応を示したと思う。
でも、確かにミヤギはここにいるんだよ。その上、かわいいんだ」
俺はそう言って一人で大笑いした。
彼はあきれた顔をして去っていったな。


244:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 12:49:25.70 ID:3etpqdGe0
通り雨だったらしく、雨はすぐにやみ始めた。
空には、うすぼんやりと虹が浮かんでいたな。

「あの、さっきの……ありがとうございます」
ミヤギはそう言って俺に肩を寄せた。

”堅実に”、か。
俺は古書店の爺さんのアドバイスを思い出していた。

考えてみれば、俺にはできる事があるんだよな。
『借金を返す』って考えに縛られてたけどさ、
こうやって俺が周りに不審者扱いされることだけでも、
彼女はずいぶん救われるらしいじゃないか。

そうなんだよ。俺は彼女に、確実な幸せを与えられるんだ。
目の前にやれることがあるのに、どうしてそれをやらない?


245:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 12:54:27.22 ID:3etpqdGe0
バスに乗って、俺たちは湖に向かった。
そこで俺がやらかしたことを聞いたら、
大半の人間は眉をひそめるだろうな。

周りには一人客に見えているのを承知で、
俺は「あひるボート」に乗ってやったんだ。

係員の男が「一人で?」という顔をしたので、
俺は彼には見えていないミヤギに向かって、
「さあ、行こうぜ」とか声をかけてやった。
係員、半分怯えたような目をしてたな。

ミヤギはおかしくてしかたがないらしく、
ボートに乗っている間もずっと笑っていた。
「だって、成人男性一人であひるボートですよ?」
「なんか、一つの壁を越えた気がするね」と俺は言った。


246:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:00:47.32 ID:3etpqdGe0
一人あひるボートの後も俺は、
一人観覧車、一人メリーゴーランド、一人水族館、
一人シーソー、一人プール、一人居酒屋、
とにかく一人でやるのが恥ずかしいことは大体やったな。

どれをやるにしても、俺は積極的にミヤギに話しかけた。
頻繁に彼女の名前を呼び、手をつないで歩いた。

段々と、俺は不名誉な感じの有名人になっていった。
俺の顔見るだけで指差して笑う人も、かなりいたな。

ただ、幸運なことに、俺はいつでも幸せそうな顔をしてたから、
俺を見て逆に楽しい気分になる人もそこそこいたらしいんだ。


247:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:04:23.27 ID:eFvLL9ez0
鬱エンドな気しかしなくてなんか怖くなってきた


248:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:04:53.78 ID:3etpqdGe0
そして、俺の行為をパフォーマンスだと思い込む人も増え始めたんだな。
俺のこと、腕の立つパントマイマーだと褒めちぎるやつもいた。

逆に、「ミヤギさんは元気?」とかたずねてくる人も現れ始めてさ。
そう、徐々にだが、ミヤギの存在は受け入れられ始めたんだよ。

もちろん皆、透明人間の存在を本気で信じたわけじゃなくて、
なんつーか、俺のたわごとを、共通の“お約束”として扱い、
俺に話を合わせてくれるようになった、って感じ。
俺は「可哀想で面白い人」扱いを受けるようになったんだ。

この夏、俺はこの街で、一番のピエロだったんじゃねーかな。
良くも、悪くも。


249:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:08:09.76 ID:3etpqdGe0
そうそう、居酒屋で一人乾杯をしてたとき、
俺は隣の席の男に声を掛けられたんだ。
「あのときの人ですよね?」とか言われた。

こっちは向こうに見覚えがなかったんだが、
そのいかにも音大生って感じの男は、どうやら、
あの日俺が一万円を配ったうちの一人らしかった。

「最近、あなたの噂をよく聞きますよ。
まるで隣に恋人がいるかのようにふるまう、
一人で幸せそうにしている男の人の噂」

「そんなやつがいるんですねえ」と俺は言い、
「聞いたことある?」とミヤギにふった。
ミヤギは「知りませんねー」と言って笑った。

男はそんな俺の様子を見て、苦笑いする。
「……あの、僕には何となく分かるんですよ。
あなたの一連の行動には、深いわけがあるんでしょう?
よかったら、僕に話してくれませんか?」


250:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:12:42.82 ID:3etpqdGe0
そんな風に聞いてくれた人は初めてだったな。
俺は彼の手を取って、深く礼を言った。

それから話したんだよ、今までのこと。
貧乏だったこと。寿命を売ったこと。監視員のこと。
親のこと。友人のこと。タイムカプセルのこと。
未来のこと。幼馴染のこと。自販機のこと。
そして、ミヤギのこと。

話の途中、俺はつい口を滑らせて、こんなことを言った。
「本人に直接言ったことはないんですけどね、俺、ミヤギのこと、
自分でもどうしたらいいのか分からないくらい、深く愛してるんですよ」

隣にいた本人は酒をこぼしそうになってたな。
だってその通り、俺が直接ミヤギに対して
「愛してる」なんて言ったことは一度もなかったから。
ミヤギの反応が面白くて、俺は笑い転げたな。


251:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:17:10.35 ID:3etpqdGe0
「だからこそ、三十万を無駄に使ってしまったこと、
そして彼女を疑ってしまったことへの償いがしたいし、
何より、彼女の借金を少しでも減らしてやりたいんです。
あの子には、こんな危ないことを続けさせたくないんですよ」

でも、俺が真面目になればなるほど、世界はしらけるんだ。

男はうさんくさそうな顔をしてたね。
俺の話なんて、ちっとも信じちゃいなかったんだ。
多分こいつは、話でも聞いてやれば、
また俺が金をくれるとでも思ってたんだろうな。


252:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:19:40.16 ID:3etpqdGe0
男が去り、俺が帰り支度を始めると、
今度は後ろに座っていたおっさんに声を掛けられた。

「すみません。盗み聞きする気はなかったんですけど、
さっきの話、つい最後まで聞かせてもらっちゃいました」
安物のスーツを着たおっさんは、頭をかきながらそう言った。

「……で、率直に、どう思いました?」と俺は聞いた。

「その子、きっと、そこにいるんでしょう?」
おっさんはミヤギのいるあたりを見ながら言った。

「おお、よく分かりますね。そうなんですよ、かわいいんです」
俺はそう言ってミヤギの頭を撫でた。
ミヤギはくすぐったそうに目をつむっていた。

「やっぱりそうですよね。……あの、申しわけないんせんが、
少々お二人の時間をいただいてもよろしいでしょうか?」

”お二人”の箇所を強調して、おっさんは言った。


253:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:23:11.29 ID:3etpqdGe0
おっさんは言う。
「自分語りになってしまいそうですから手短に済ませますが、
クスノキさん、私もあなたと似たような経験があります。

ちょうど私があなたくらいの歳だった頃、三歳上の兄が、
まさにミヤギさんがあなたにそうしてくれたような方法で、
どん底にいた私のことを救ってくれたんです。

やはり、私もあなたと同じように、決意しました。
どうにかして兄に恩返ししてやろう、ってね。
でも、それには時間が足りなかったんです。
兄は消えました。私は何もできないままでした」

そこまで言うと、おっさんはグラスの残りを飲み干した。

「もし私が、当時の自分に何かアドバイスをするとしたら。
私は、”限界まで耳を澄ませ”と言うと思います。
そう、限界まで耳を澄ますんですよ。限界までね。
――そして、あなたはまだ間に合うところにいるんです。
ぎりぎりですけど、まだきっと間に合うはずなんです」


254:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:28:43.75 ID:3etpqdGe0
おっさんがいなくなった後も、俺はその言葉について考えた。

「限界まで耳を澄ます」。そりゃ、一体どういうことだろう?
本当にただ耳を澄ませってことなんだろうか?
あるいは、深い意味のある有名な格言なんだろうか?
それとも、特に意味はなく、口から出任せに言ったんだろうか?

アパートに着くと、俺はミヤギと一緒にベッドに潜った。
「あの男の人、いい人でしたね」と言って、ミヤギは眠った。
すうすう寝息を立てて、子供みたいに安らかな顔で。
それは何回見ても、慣れないし、飽きないんだ。

俺はミヤギを起こさないようにベッドから降り、
台所でコップ三杯の水を飲んだ後、
部屋のすみに落ちていたスケッチブックを手に取り、
ミヤギが起きていないのを確認すると、そっと開いた。


255:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:32:11.46 ID:3etpqdGe0
スケッチブックの中には、色んなものが描かれてたな。

俺の部屋にある電話や壊れたテレビや酒瓶、
レストランやカフェや駅やスーパーの風景、
あひるボートや遊園地や噴水や観覧車、
カブ、ポカリスエットの空き缶、スヌーピー。
で、俺の寝顔。

俺はスケッチブックを一枚めくり、
仕返しにミヤギの寝顔を描きはじめた。

しょっちゅうミヤギが絵を描くのを横で見ているうちに、
絵の描き方ってのが大体わかるようになってたんだな。
俺の頭からはすっかり色んなものが削ぎ落とされてたから、
「上手く描こう」とか「あの画家のアプローチを真似よう」とか、
そういうよけいなことは一切考えずに絵に集中できた。

完成した絵を見て、俺は満足感を覚えると同時に、
ほんのちょっぴりだけ、違和感を覚えた。


256:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:37:20.07 ID:3etpqdGe0
その違和感を見逃すのは、簡単だった。
ちょっと他のことに考えを移せば、
すぐにでも消えてしまうような、小さな違和感だった。
でも、俺の頭の中にはあの言葉があったんだ。
『限界まで、耳を澄ますんですよ』。

俺は集中力を全開にした。
全神経を研ぎ澄まして、違和感の正体を探った。

そしてふと、理解したんだ。
次の瞬間には、俺は何かに憑りつかれたかのように、
一心不乱にスケッチブックの上で鉛筆を動かしていた。

それは一晩中続いた。


257:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:41:42.21 ID:3etpqdGe0
俺はミヤギを連れて花火を見に行った。
近所の小学校の校庭が会場の花火大会で、
それなりに手の込んだ打ち上げ花火が見れた。
屋台もたくさん出ていて、思ったより本格的だったな。

俺がミヤギと手を繋いで歩いているのを見ると、
すれちがう子供たちが「クスノキさんだー」と楽しそうに笑った。
変人ってのは子供に人気があるんだよ。

お好み焼きの屋台の列に並んでいると、
俺のことを噂で聞いたことがあるらしい
高校生くらいの男たちが近づいてきて、
「恋人さん、素敵っすね」とからかうように言った。
「いいだろ? 渡さないぞ」と言って俺はミヤギの肩を抱いた。

なんか嬉しかったな。たとえ信じてないにせよ、
「ミヤギがそこにいる」っていう俺のたわごとを、
皆、楽しんでくれてるみたいだった。

会場からの帰り道も、俺たちはずっと手を繋いでた。
それが最後の日になると知っているのは、俺だけだった。


258:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:46:56.19 ID:3etpqdGe0
日曜になった。ミヤギは二週に一度の休日だった。
「よう、ひさしぶり」と代理の監視員が言った。

本来なら、余命はあと三十三日だった。
明日になれば、ミヤギはまた俺のところにきてくれるはずだった。

だが俺は、再び、例のビルへ向かったんだ。。
そう、俺がミヤギと初めて顔を合わせた場所だ。

そこで俺は、残りの三十日分の寿命を売り払ったんだ。

査定結果をみて、監視員の男は驚いてたな。
「あんた、これが分かってて、ここに来たのか?」

「そうだよ」と俺は言った。「すげえだろ?」

査定を担当した三十台の女は、困惑した様子で俺に言った。
「……正直、おすすめしないわ。あなた、残りの三十三日間、
きちんとした画材やら何やらを用意して描き続けるだけで、
将来、美術の教科書にちらっと載ることになるのよ?」


259:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 13:58:27.95 ID:3etpqdGe0
『世界一通俗的な絵』。
俺の絵は、後にそう呼ばれ、一大議論を巻き起こしながらも、
最終的には絶大な評価を得ることになるはずだったらしい。
もっとも、三十日を売り払った今、それも夢の話だ。

俺が描いたのは、五歳頃からずっと続けていたあの習慣、
寝る前にいつも頭に浮かべていた景色たちだった。
自分でも知らないうちに、俺はずっと積み重ねてきてたんだよ。
それを表現する方法を教えてくれたのは、他でもないミヤギだった。

女によると、俺が失われた三十日で描くはずだった絵は、
『デ・キリコを極限まで甘ったるくしたような絵』だったらしい。
美術的史なことにはほとんど興味がなかったが、
一か月分の寿命を売っただけで大金が入ったことは嬉しかったな。
ミヤギの借金を返しきるには至らなかったが、それでも、
彼女はあと五年も働けば、晴れて自由の身になるらしかった。

「三十年より価値のある三十日、か」と監視員の男が笑った。
でも、そういうもんだよな。


260:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:04:21.45 ID:3etpqdGe0
残り、三日。最初の朝だった。
ここからは、監視員の目は一切ない。純粋に俺だけの時間だ。

ミヤギは今頃、どっかの誰かを監視してるんだろうか。
そいつがヤケになってミヤギを襲ったりしないことを、俺は祈った。
ミヤギが順調に働き続け、借金を返し終わった後、
俺のことを忘れちまうくらいに幸せな毎日を過ごせるよう、俺は祈った。

三日間を何に費やすかは、最初から決めていた。
俺はかつてミヤギと一緒にめぐった場所を、今度は一人でめぐった。

思いつきで、俺はミヤギがいるふりをしてみることにした。
手を差し出して、「ほら」と言って、空想上のミヤギと手をつないだ。

周りから見れば、いつも通りの光景だったろうな。
ああ、またクスノキの馬鹿が架空の恋人と歩いてるよ、みたいな。

でも、俺にとっては大違いだったんだ。
俺はそれを自分からやっておきながら、
まともに立っていられないほどの悲しみに襲われた。


264:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:13:18.98 ID:3etpqdGe0
噴水の縁に座ってうなだれていると、
中学生くらいの男女に声をかけられた。

男の方が俺に無邪気に話しかける。
「クスノキさん、今日はミヤギさん元気?」

「ミヤギはさ、もう、いないんだ」と俺は言う。

女の方が両手を口にあてて驚く。
「え、どうしたの? 喧嘩でもしたの?」

「そんな感じだな。お前たちは喧嘩するなよ」

二人は顔を見合わせ、同時に首をふる。
「いや、無理じゃないかな。だってさ、
クスノキさんとミヤギさんですら喧嘩するんでしょ?
あんなに仲良しの二人でさえそうなるなら、
俺たちが喧嘩しないわけがないじゃん」


265:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:16:24.67 ID:3etpqdGe0
気付けば俺はぼろぼろ泣いていたな。
二人は、そんなみっともない俺をなぐさめてくれた。

で、驚いたことに、俺の想像している以上に
俺のことを知ってるやつは多いらしくてさ。
“またクスノキが新しいことやってるぞ”って感じで、
徐々に俺の周りには人が集まってきたんだ。

俺はミヤギとは喧嘩別れしたってことにしといた。
向こうが俺を見限って、捨てたってことにしたんだよ。

「ミヤギはクスノキの何が気に入らなかったんだろう?」
女子大生っぽい眼鏡の子が、怒ったように言う。
まるで本当にミヤギが存在したかのような口ぶりでさ。

「こんな良い人をおいて消えるなんて、
そのミヤギってやつは、本当ろくでもない女だな」
若いピアスの男はそう言って、俺の背中を叩いてくれた。

俺は何か言おうとして顔を上げて、
でもやっぱり言葉につまって、
――そのとき、背後から声がしたんだな。

「そうですよ、こんな良い人なのにねえ」って。


267:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:21:22.32 ID:3etpqdGe0
その声に、俺は聞き覚えがあったんだよ。
一日や二日で忘れられるもんじゃない。
俺にその声を忘れさせたかったら、三百年は必要だね。

声のした方を向く。
俺は確信していたんだ。
聞き間違えるはずはなかった。
でも実際に見るまでは、信じられなかった。

「そのミヤギって人は、ろくでもない女ですね」

ミヤギはそう言うと、自分でくすくす笑った。


269:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:23:30.70 ID:3etpqdGe0
「……すごいですよね、たった三十日で、
私の人生の大半を買い戻しちゃったんですから」

隣に座ったミヤギは、俺によりかかりながらそう言った。

周りの人間はあぜんとした顔でミヤギを見てたね。
そりゃまあ、実在してるとは思わなかっただろうなあ。

「あんた、もしかしてミヤギさん?」と一人の男が訊ねて、
「そうです。ろくでもないミヤギです」と彼女が答えると、
俺の手を取って「良かったな!」と祝ってくれた。

だが、当の俺はまだ事情を飲み込めずにいた。
なんでミヤギがここにいるんだ?
どうして周りの人の目にミヤギが映ってるんだ?


270:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:27:00.82 ID:3etpqdGe0
ミヤギは俺の手を握り、説明してくれた。
「つまり、私もあなたと同じことをしたんですよ」

俺が寿命を三日だけ残して売った直後、
あの代理監視員の男が、彼女に連絡したらしい。
『クスノキとかいう男、自分の寿命をさらに削って、
お前の借金をほとんど返しちまったぜ』、ってさ。

それを聞いたミヤギは、すぐに決断したそうだ。

「三日残して、あとは全部売っちゃいました」とミヤギは言った。
「おかげで、借金を返しても、まだまだお金があまってます。
三日間だけじゃ、とっても使い切れないくらい」


273:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:31:04.58 ID:3etpqdGe0
「さて、クスノキさん」

ミヤギは俺に微笑みかける。

「これから三日間、どう過ごしましょう?」


274:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:33:07.76 ID:3etpqdGe0
多分、その三日間は、

俺が送るはずだった悲惨な三十年間よりも、

俺が送るはずだった有意義な三十日間よりも、

もっともっと、価値のあるものになるんだろう。


275:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:36:55.44 ID:3etpqdGe0
おしまい。


276:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:37:51.69 ID:/9PnbSkx0
お疲れ様 あんた最高だよ


279:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:45:23.53 ID:x9CqaACvO
こうゆう終わりかたもいいな。ホント最高。また違う作品読みたい。ぜひ書いてくれ。


280:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:45:31.55 ID:68I8KjBn0
面白かった。
ミヤギの寿命の価値ってどれくらいだったんだろうか?


282:名も無き被検体774号+:2013/05/08(水) 14:47:04.63 ID:kEO+6z2w0
目から汗が出た
お疲れさん、次回作期待してる


http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1367899553/
元スレ:寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。


YUIの画像を貼ります

迷惑メールきたからソーラン節のコピペ100通送ったwwwwwww

初セ●クスに失敗した俺を慰めて欲しい

レ○プしてるAA作った





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コメント

1.気になる名無しさん2013年05月08日 21:21  ▽このコメントに返信

なんなのこれ

2.阻止係2013年05月08日 21:22  ▽このコメントに返信

いまからよむ

3.名無し2013年05月08日 21:24  ▽このコメントに返信

世界から猫が消えたならのパクりみたいなこと?

4.2013年05月08日 21:26  ▽このコメントに返信

オチにくぅ〜疲れましたが無い
やり直し

5.気になる名無しさん2013年05月08日 21:36  ▽このコメントに返信

※2
だっさwwwwwww

6.なんか2013年05月08日 21:43  ▽このコメントに返信

ありきたりな話のような

7.気になる名無しさん2013年05月08日 21:45  ▽このコメントに返信

なんなのこれ
くっさ 最近の2chはこんなのばっかだから困る



(´;ω;`)ブワッ

8.2013年05月08日 21:48  ▽このコメントに返信

おもしろかった&しにたくなってきた

9.気になる名無しさん2013年05月08日 21:55  ▽このコメントに返信

なんか星新一っぽい

10.気になる名無しさん2013年05月08日 21:59  ▽このコメントに返信

昔から小説とか苦手だけど、これは飽きることなく読めたなあ
こういう話は大好きだ
筆者さんは絵が好きなんだろうね

11.2013年05月08日 22:06  ▽このコメントに返信

(´・ω・`)ショボン

12.気になる名無しさん2013年05月08日 22:07  ▽このコメントに返信

これはげんふうけいだな

13.気になる名無しさん2013年05月08日 22:07  ▽このコメントに返信

面白かった本当に。いい話。

14.気になる名無しさん2013年05月08日 22:08  ▽このコメントに返信

続きがみたい!3日だけど!

15.気になる名無しさん2013年05月08日 22:13  ▽このコメントに返信

読み応えがあった

16.気になる名無しさん2013年05月08日 22:13  ▽このコメントに返信

なかなかいい
乙一とかそういう系

いいな

17.気になる名無しさん2013年05月08日 22:14  ▽このコメントに返信

ミヤギちゃんは王元姫で脳内再生された

18.気になる名無しさん2013年05月08日 22:15  ▽このコメントに返信

これは素直に評価したい

19.気になる名無しさん2013年05月08日 22:16  ▽このコメントに返信

昔から小説好きだけど、これはだらだらとしてて途中で読むのやめちゃった
こういう書き方はめんどくさい
筆者さんは絵もよくわかってないんだろうね

20.なんての?2013年05月08日 22:16  ▽このコメントに返信

作り話ならこのくらい潔く作り話がいいわ。たいして面白くもないけど。

だいたいオタとか撮り鉄とかdqn成敗するのは作り話丸出しなくせに本当ぶるから臭くてゲロでそうになる。

これはその点潔いよ。ゲロは出そうだけど。

21.気になる名無しさん2013年05月08日 22:17  ▽このコメントに返信

今北産業

22.気になる名無しさん2013年05月08日 22:20  ▽このコメントに返信

めっちゃ良かったww
最高にキモいのも沸いてるがww

23.気になる名無しさん2013年05月08日 22:21  ▽このコメントに返信

いい話じゃん
他の話とかあったら読んでみたいな

24.72013年05月08日 22:21  ▽このコメントに返信

何て言うかいいね
自分がやったら監視員はおっさんで寿命の価値はほぼ0なんだろうけど

25.気になる名無しさん2013年05月08日 22:21  ▽このコメントに返信

一年につき一万というから申し込んだら
請求書がきたでござる

26.気になる名無しさん2013年05月08日 22:22  ▽このコメントに返信

くっさいのまとめんな

27.気になる名無しさん2013年05月08日 22:27  ▽このコメントに返信

貧乏人の生活やめるだけで
かなり変わるほうがすごいけど


貧乏人が本気で金持ちになろうはどこでも映画少ないよな

一番効果的なものほど少ないなw

これだって金持ちになったらまったく意味のない話にきこえる

28.気になる名無しさん2013年05月08日 22:27  ▽このコメントに返信

最後の意味深な終わり方嫌いじゃない

29.気になる名無しさん2013年05月08日 22:28  ▽このコメントに返信

※25
「こちらで処分しましょうか?」とかいわれんだよな

30.気になる名無しさん2013年05月08日 22:28  ▽このコメントに返信

この程度で小説家気取りですか?
きもきもきも

31.気になる名無しさん2013年05月08日 22:28  ▽このコメントに返信

※26
お前友達居なそうだな

32.気になる名無しさん2013年05月08日 22:30  ▽このコメントに返信

途中まで実話だと思ってたw

33.名無しさん2013年05月08日 22:31  ▽このコメントに返信

価値観は人それぞれだが、批判しか出来ない人は嫌いだね。

これは久々に読み更けちゃった

34.2013年05月08日 22:31  ▽このコメントに返信

数百ページの小説より価値のある3ページだった

35.2013年05月08日 22:32  ▽このコメントに返信

いいな、これ

36.気になる名無しさん2013年05月08日 22:33  ▽このコメントに返信

ふだんは読まないんだけど、こういうの。
でも最後まで一気に読んだ。面白かった。


途中、ひとりデートのあたりで「お金ないんじゃないの?」ってのが気になったけど、
まあ全体からすればどうでもいいことだったし。

おもしろかったよ!

37.米332013年05月08日 22:34  ▽このコメントに返信

読み更けるほど時間たってなかった

38.気になる名無しさん2013年05月08日 22:34  ▽このコメントに返信

長すぎて寿命削れた

39.気になる名無しさん2013年05月08日 22:34  ▽このコメントに返信

いいものを観た。感動したわ。校閲すべきところはたくさんあるけど、いい作品だわ。
荒削りのところは脳内補正すれば王道展開で読みやすい

40.気になる名無しさん2013年05月08日 22:39  ▽このコメントに返信

ストーリーは面白いが、内容は落書きだな
いわゆるケータイ小説に類似する描写不足がその主な原因
しかしながら、2chで書くSSとしては妥当かつ高品質

結論、小説が読みたい奴はちゃんと出版社からまともなものを買え

41.気になる名無しさん2013年05月08日 22:39  ▽このコメントに返信

久しぶりに良SSを見た
なんか感動したわ

42.気になる名無しさん2013年05月08日 22:39  ▽このコメントに返信

やれやれ

43.気になる名無しさん2013年05月08日 22:39  ▽このコメントに返信

おもしろかった

44.2013年05月08日 22:39  ▽このコメントに返信

昔の友人と話してる時にだけミヤギが絡んで怒らせるのが意味不明な上に無理矢理すぎて全て台無し。

45.気になる名無しさん2013年05月08日 22:40  ▽このコメントに返信

泣けるなこれ

46.気になる名無しさん2013年05月08日 22:40  ▽このコメントに返信

イイハナシダナー(´;ω;`)
映画化決定

47.名無し2013年05月08日 22:41  ▽このコメントに返信

うわすげぇ…鳥肌たったわ

48.気になる名無しさん2013年05月08日 22:42  ▽このコメントに返信

書き始めであのナルシストが書いたSSだと分かった

49.気になる名無しさん2013年05月08日 22:43  ▽このコメントに返信

いい話だなー、と思った
鬱エンドじゃなくて良かったわ
※2
どんまい

50.気になる名無しさん2013年05月08日 22:44  ▽このコメントに返信

途中で作者変わったのかと思うくらい面白くなった

51.おっさん2013年05月08日 22:45  ▽このコメントに返信

涙が止まらない

52.名無し2013年05月08日 22:45  ▽このコメントに返信

結局主人公が描いたミヤギの寝顔はどうなったんだろうか

53.気になる名無しさん2013年05月08日 22:45  ▽このコメントに返信

>>10
俺も、なんか読みやすい

54.気になる名無しさん2013年05月08日 22:46  ▽このコメントに返信

こういうの書ける奴ってすごいよな

55.気になる名無しさん2013年05月08日 22:46  ▽このコメントに返信

最初ちょっと見て最後だけ読んだけどゴミだわこれ
こんなカス書いて恥ずかしくないの?

56.2013年05月08日 22:46  ▽このコメントに返信

※40
ちっさいなあ

57.気になる名無しさん2013年05月08日 22:47  ▽このコメントに返信

俺は好き

58.気になる名無しさん2013年05月08日 22:49  ▽このコメントに返信

応募して落選した自作ラノベかねぇ
良いと思うけど地味で陰鬱としすぎだわな

59.ふな↑っしーだなっしー↑2013年05月08日 22:50  ▽このコメントに返信

引き込まれたわ
こういうのいいな

60.気になる名無しさん2013年05月08日 22:50  ▽このコメントに返信

米欄に物書き様が湧いてるなwwwwwwwwww

61.気になる名無しさん2013年05月08日 22:50  ▽このコメントに返信

いいねぇー
こういうの好きだわ

62.気になる名無しさん2013年05月08日 22:51  ▽このコメントに返信

こいつはげんふうけいだな
あおぞらとくもりぞら。の人

63.気になる名無しさん2013年05月08日 22:53  ▽このコメントに返信

3ヶ月残して売ったあたりで挫折した

64.気になる名無しさん2013年05月08日 22:54  ▽このコメントに返信

ファイト・クラブ思い出した

65.気になる名無しさん2013年05月08日 22:55  ▽このコメントに返信

良SS

66.nanashi2013年05月08日 22:59  ▽このコメントに返信

こういう話、俺は嫌いじゃない

67.なんか2013年05月08日 23:00  ▽このコメントに返信

バンプっぽい

68.気になる名無しさん2013年05月08日 23:00  ▽このコメントに返信

>なんでも、たいした人生でもないくせに、 借金までして寿命を買いあさったらしい。 それなのに病気であっさり死んでしまって、そのツケをこの子が払うことになったんだとか。

ここがよくわからない。
たいした人生でないなら、いくら延ばしても安いんじゃないのか?
寿命買ったのに病死じゃあ無意味じゃないか?

69.名無し2013年05月08日 23:01  ▽このコメントに返信

普通にいいと思う
毎日を大切にしたくなったわ

70.名無し2013年05月08日 23:03  ▽このコメントに返信

げんふうけいさん、良いよね。ままれさんと並んで好きなネット作家の一人だわ。

71.気になる名無しさん2013年05月08日 23:03  ▽このコメントに返信

おもしろかった。好きだな

72.2013年05月08日 23:04  ▽このコメントに返信

全部読んでしまった

73.ななし2013年05月08日 23:07  ▽このコメントに返信

で、実写化するならミヤギは誰なのよ。
やっぱ多部ちゃんあたりか?

74.気になる名無しさん2013年05月08日 23:07  ▽このコメントに返信

※32
本気で言ってんならお前相当頭おかしいな

ハッピーエンドとか超つまらん
ラスト30日で成功者になるとか都合良すぎる展開だな

75.サコー2013年05月08日 23:08  ▽このコメントに返信

俺、長いSS嫌いなんだけど、これはスラスラ読めたわ。単純に面白い。

76.気になる名無しさん2013年05月08日 23:10  ▽このコメントに返信

いいなーこれ
なんか不思議な気持ちになったわ

77.2013年05月08日 23:11  ▽このコメントに返信

世にも奇妙なーて感じだった

いずれにせよおもしろかったです

78.気になる名無しさん2013年05月08日 23:12  ▽このコメントに返信

げんふうけいか

79.気になる名無しさん2013年05月08日 23:12  ▽このコメントに返信

ほんとお金気になったよね......
どっから湧いたんだお金

80.名無し2013年05月08日 23:14  ▽このコメントに返信

こういうのいいな。全部読んじゃったよ。
最後も死んだ。みたいな描写なくうまい具合に表現してあって、なんてゆうかある意味ハッピーエンドだよね。

81.名無し2013年05月08日 23:14  ▽このコメントに返信

あっ悪い見てない!
一年10000円?あんた馬鹿~?時給790円×9h×365で2500000円超えるのよ?

82.気になる名無しさん2013年05月08日 23:15  ▽このコメントに返信

うん。よかった!
普段長いと読む気失せるんだけど続きが気になる書き方してると思う!

面白かったわ

83.気になる名無しさん2013年05月08日 23:15  ▽このコメントに返信

くさかったが、面白い話だね
最初はBEかと思ったが、HEとはまたまた

84.気になる名無しさん2013年05月08日 23:15  ▽このコメントに返信

何気なく開いたらよんでしまった笑

85.気になる名無しさん2013年05月08日 23:16  ▽このコメントに返信

最近よくあるラノベなんかより断然こっちの方が好きだ。甘ったるくてありきたりな話よりこういう辛辣でシンプルな感情の表し方は本当にいいと思う。矛盾点が上にもいくつかあがってるけど、それ直したらきっとファンが増えると思うんだ。
感動した。ありがとう。

86.気になる名無しさん2013年05月08日 23:17  ▽このコメントに返信

やはり げんふうけい
でしたか さすがです

87.気になる名無しさん2013年05月08日 23:17  ▽このコメントに返信

ハッビーエンドで良かったと思ったが三日後には二人とも死ぬのか
一緒に手繋いで死んでそう

88.気になる名無しさん2013年05月08日 23:17  ▽このコメントに返信

好まない人もいるかもしれませんが・・・・・・わたしは好きです!

設定をとてもうまく活かせていて、最後の締めも本当に美しかったです!

国語に疎い私には、文章の欠点などはわからないので、その辺の議論は詳しい方々でお願いします・・・

89.にし2013年05月08日 23:18  ▽このコメントに返信

SFとして成立してるのがすごいよね。

90.名無し2013年05月08日 23:18  ▽このコメントに返信

たしかに星新一っぽいかもしれないなw
さらっと読めたし面白かった

91.気になる名無しさん2013年05月08日 23:18  ▽このコメントに返信

素晴らしい話ですな

92.2013年05月08日 23:22  ▽このコメントに返信

1年の仕事量考えれば100万くらいはあるのではないか

93.気になる名無しさん2013年05月08日 23:22  ▽このコメントに返信

よ か っ た !

94.どっかで2013年05月08日 23:22  ▽このコメントに返信

読んだ気がするけど。気のせいか

95.気になる名無しさん2013年05月08日 23:24  ▽このコメントに返信

タイトルですでにげんふうけいのSSだって解るな

96.気になる名無しさん2013年05月08日 23:25  ▽このコメントに返信

非現実的だけども、人間味溢れてておもしろかった

97.名無し2013年05月08日 23:25  ▽このコメントに返信

げんふうけいかな?

鳥肌たつほどいい話だ。本当に感動した。本当に。ありがとう。

98.2013年05月08日 23:26  ▽このコメントに返信

ドラマ化しろ

99.気になる名無しさん2013年05月08日 23:30  ▽このコメントに返信

いや、面白かった。
作者GJ

100.名無し2013年05月08日 23:30  ▽このコメントに返信

ビミョー

101.気になる名無しさん2013年05月08日 23:31  ▽このコメントに返信

微妙な30万だから売ったけど最初に30円だと正直に伝えれば売らなかっただろうな
と思いました

102.気になる名無しさん2013年05月08日 23:32  ▽このコメントに返信

最初3ヶ月残して売ったとこからぐいぐい引き込まれた
作者さんありがとう

103.ななし2013年05月08日 23:33  ▽このコメントに返信

アニメ化しろ

104.名無し2013年05月08日 23:33  ▽このコメントに返信

読み終えたけど
面白いけど
くだらねーと思った

105.2013年05月08日 23:34  ▽このコメントに返信

楽しかった
それだけでいいじゃないか

106.気になる名無しさん2013年05月08日 23:36  ▽このコメントに返信

よく出来てるな。面白かった

107.2013年05月08日 23:37  ▽このコメントに返信

とても面白かったよ
こういうお話は好きな方だよ

108.名無しクン2013年05月08日 23:38  ▽このコメントに返信

あれ、、、目から汗が、、、

109.気になる名無しさん2013年05月08日 23:39  ▽このコメントに返信

ミヤギが物体触れるのに、見えないのは矛盾してる
粗杉だわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

















( ;∀;)イイハナシダナー

110.2013年05月08日 23:42  ▽このコメントに返信

鳥肌がたった

いい意味で

111.気になる名無しさん2013年05月08日 23:45  ▽このコメントに返信

2chなんかに書かなきゃ評価されてたものを。

112.気になる名無しさん2013年05月08日 23:50  ▽このコメントに返信

これ世にも奇妙な物語???

世界観つーか内容がそんな感じ

113.気になる名無しさん2013年05月08日 23:51  ▽このコメントに返信

百万回死んだ猫と違って、死ぬ直前とかめちゃめちゃ後悔と嘆きをぶつけ合いそう

114.気になる名無しさん2013年05月08日 23:52  ▽このコメントに返信

※62
俺もそれだと思った

115.2013年05月08日 23:54  ▽このコメントに返信

あー、これはクソパクり作家が本に仕上げて映画化されて剛力がミヤギ役になるね。
はっきりわかんだね。

116.名無し2013年05月08日 23:56  ▽このコメントに返信

いい話だなーほんと

117.2013年05月08日 23:57  ▽このコメントに返信

すごく好き。紙でなく携帯で読むから生きている。2ちゃんの文体だからこその味わいがある。うまくできている。新しい星新一。

118.気になる名無しさん2013年05月08日 23:58  ▽このコメントに返信

※115
ワロタ

119.気になる名無しさん2013年05月09日 00:01  ▽このコメントに返信

>>隣に座ったミヤギは、俺によりかかりながらそう言った。

よりかかりながらとかミヤギ可愛いなおい

120.気になる名無しさん2013年05月09日 00:01  ▽このコメントに返信

※56
個人的にはケータイ小説と同類に見えるが、過小評価かな
ストーリーは悪くないから、追い風があればそこそこいけると思うけど、恋空には全く届かないだろう
それはケータイ小説に対するアレルギーが"読書家"の間に存在するからで、時代が少しばかり遅かった

映像化の方向性なら可能性は十分だと思うよ

121.2013年05月09日 00:04  ▽このコメントに返信

長い

122.気になる名無しさん2013年05月09日 00:05  ▽このコメントに返信

みように昭和臭い
作者はひきこもりで理系のくせにノスタルジーにこもるタイプ
人の評価は求めてないといいつつかなりの批評家
数十年変化のない毎日でネットからしか得れない知人の近況を羨みながら暇潰しに投稿
長男、背は低い、音楽、映画、読書が趣味の30代後半、水辺の近くに親と同居
文章からプロファイルが可能

123.気になる名無しさん2013年05月09日 00:06  ▽このコメントに返信

鬱エンドじゃないのかよ

124.名無し2013年05月09日 00:06  ▽このコメントに返信

面白かった、良かった
2chの読み物の中だと一番良かったかも

125.2013年05月09日 00:07  ▽このコメントに返信

いい話なんだけどミヤギでベストキッド思い出しちゃう

126.名無し2013年05月09日 00:09  ▽このコメントに返信

いい話やぁ(´;ω;`)
ミヤギたん付き合っとくれ(´;ω;`)

127.2013年05月09日 00:10  ▽このコメントに返信

こういう爽やかなのはいいね、夏がくるって感じがするよ

128.気になる名無しさん2013年05月09日 00:12  ▽このコメントに返信

※122
長男disるな・・・・

129.気になる名無しさん2013年05月09日 00:12  ▽このコメントに返信

久しぶりに良いSSを見た、寝る

130.気になる名無しさん2013年05月09日 00:15  ▽このコメントに返信

売られた寿命がどう使われるとかそういう話も想像できて楽しいな

131.気になる名無しさん2013年05月09日 00:16  ▽このコメントに返信

こんな世界だったら生きる意味とかみつかるのかなとか思ったりなんだり。

最近涙腺がゆるんじゃってねぇ

132.気になる名無しさん2013年05月09日 00:20  ▽このコメントに返信

面白かった!

133.っk2013年05月09日 00:21  ▽このコメントに返信

所々おかしなところや無理あるところもあるけど全体的に読みやすくていいと思う

134.2013年05月09日 00:23  ▽このコメントに返信

悪くないな

135.気になる名無しさん2013年05月09日 00:24  ▽このコメントに返信

期待せずに読んだが、途中から読みふけってた。良い物を読ませてもらった。

136.気になる名無しさん2013年05月09日 00:33  ▽このコメントに返信

面白いと思うよ俺は

137.気になる名無しさん2013年05月09日 00:33  ▽このコメントに返信

面白かった これは映画化してもよさそう

138.気になる名無しさん2013年05月09日 00:33  ▽このコメントに返信

クリスマスのやつと同じ人かな?
星新一とか好きだし、こういうの良いわ。

139.気になる名無しさん2013年05月09日 00:38  ▽このコメントに返信

面白かったけど主人公が俺過ぎて辛い
どう考えても主人公が辿るはずだった何の価値も無い数十年と似たような人生しか待ってない気がする

140.気になる名無しさん2013年05月09日 00:39  ▽このコメントに返信

面白かったよ
作者さんおつかれ

批判してる奴らの価値など一年2円程だからw

141.くぬゆ2013年05月09日 00:41  ▽このコメントに返信

いいね〜
げんふうけいっぽい

142.気になる名無しさん2013年05月09日 00:47  ▽このコメントに返信

めんどくせーから3行で頼む

143.気になる名無しさん2013年05月09日 00:47  ▽このコメントに返信

良かったよ

144.名無し2013年05月09日 00:53  ▽このコメントに返信

これはアカン

泣くわボケ

145.気になる名無しさん2013年05月09日 00:55  ▽このコメントに返信

なにこの
30超えても厨二で童貞ですの典型が書いたような物語

146.名無し2013年05月09日 00:55  ▽このコメントに返信

ちくしょう…寝る間際になんてものを…(泣)

147.気になる名無しさん2013年05月09日 00:59  ▽このコメントに返信

この人の作品はどれもこれも面白いな
忘れたころにふと現れて書いていくのがまたたまらない

148.名無し2013年05月09日 01:04  ▽このコメントに返信

姿が見えないのに買い物してんの矛盾してんだろ

149.名無し2013年05月09日 01:09  ▽このコメントに返信

この世界観が好き。げんふうけいかな?

150.気になる名無しさん2013年05月09日 01:09  ▽このコメントに返信

ないた

151.気になる名無しさん2013年05月09日 01:11  ▽このコメントに返信

あの人かなーと思ったらやっぱりあの人だった
げんふうけいって青春がどうたらとかゲーセンでであったなんたらとかの作者だよな?

152.名無し2013年05月09日 01:14  ▽このコメントに返信

げんふうけいさんいいわぁ

153.2013年05月09日 01:18  ▽このコメントに返信

面白い!
ラストが綺麗だし、こういうSSにしては珍しく情景が想像できた
それに、こういう風に2chで公開すると※欄みたいに批判家気取りの人たちが編集者代わりになってくれるんだね

154.気になる名無しさん2013年05月09日 01:18  ▽このコメントに返信

 もう1時すぎちまった・・・

155.気になる名無しさん2013年05月09日 01:19  ▽このコメントに返信

途中から面倒くさくなって読むのを辞めた
やっぱりゲーセンと旅館の人か
大手にまとめられる長編がげんふうけいなだけなのか
作者の癖が分かりやすいからなのか知らんが意外と分かるもんだな

156.名無し2013年05月09日 01:21  ▽このコメントに返信

なんでお金無いから人生売った割には30万全部配っても普通に金たくさん持ってんだわけわかんね

157.気になる名無しさん2013年05月09日 01:23  ▽このコメントに返信

>>151
違う違う、ゲーセン書いてるのは富澤とかいう人

げんふうけいは、十年巻き戻った話とか、人を操って自殺させる話とか、
岩と縄を見て考えた話とか、兄の焼死体の話とか、そういうの書く人

158. 2013年05月09日 01:26  ▽このコメントに返信

三十年で三十円の価値しかないのに
残り三十日が借金全て返せるほどの価値になるとか
飛躍しすぎ

159.やお2013年05月09日 01:28  ▽このコメントに返信

文字でこんなに感動したのは久しぶりというか初めてだ。いい。

160.気になる名無しさん2013年05月09日 01:29  ▽このコメントに返信

よかった!

161.気になる名無しさん2013年05月09日 01:32  ▽このコメントに返信

ミヤギはP3のエリザベスでFA

162.気になる名無しさん2013年05月09日 01:33  ▽このコメントに返信

ありがちな文体でベタなストーリーだな


(´;ω;`)ブワッ

163.気になる名無しさん2013年05月09日 01:33  ▽このコメントに返信

素直な面白さでよかね

今もってる不安感がすーっと無くなったよ

164.気になる名無しさん2013年05月09日 01:36  ▽このコメントに返信

おもしろかったー
まあ俺の場合寿命を処分するのにも逆に費用がかかりそうだなー

165.気になる名無しさん2013年05月09日 01:37  ▽このコメントに返信

ミヤギはメガネっ娘
間違いない

166.名無し2013年05月09日 01:47  ▽このコメントに返信

やべえ
感動した
こんな時間だってのに一気読みしちゃった
ありがとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

167.気になる名無しさん2013年05月09日 01:50  ▽このコメントに返信

>二十歳の七月くらいの時の話なんだが、 その頃、俺はとにかく金に困ってた。

冒頭では明らかに年単位の過去を回想する主人公という書き方なのに、作中で数ヶ月経たずに主人公の寿命が尽きるのかよ。ある意味、ここまで何も考えずに物語を作れちゃうと言うのはある種の才能かもな。

168.気になる名無しさん2013年05月09日 01:51  ▽このコメントに返信

やべえ
つまらない
こんな時間だっての無駄な時間費やした
許せ寝ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ

169.気になる名無しさん2013年05月09日 01:52  ▽このコメントに返信

※159
文学ってよりラノベや漫画しか読んでないんじゃねか

170.名無し2013年05月09日 01:53  ▽このコメントに返信

作者のtwitter見たけどゴールデンウィーク中ずっと書いてたのかよw

171.名無し2013年05月09日 01:55  ▽このコメントに返信

この間の 幼少から続いてる云々っていうSSもだけどSSって絶対荒れるよな

172.気になる名無し名無し2013年05月09日 01:56  ▽このコメントに返信

テーマは星新一だけどこんな感動しねえよ

173.気になる名無しさん2013年05月09日 01:57  ▽このコメントに返信

矛盾は幾つかあるけど、それを差し引いても面白いな。センス有る。
ただ、流石に金が無いのに使いまくってるのは気になる。
話の流れ的にそうしたかったのも分かるだけに、余計にもったいない。
その矛盾を解消する方法も思いつかないのは悲しい。

174.名無し2013年05月09日 01:58  ▽このコメントに返信

おもしろかった。
こういう世界観というか、SFチックなのは好きだなぁ。

というか、これで長いってどんだけ本を読んでないんだよ。

175.気になる名無しさん2013年05月09日 02:01  ▽このコメントに返信

何でミヤギは透明なの
どういう原理なの

176.気になる名無しさん2013年05月09日 02:07  ▽このコメントに返信

ミヤギのイメージは完璧に頭の中でできた

177.気になる名無しさん2013年05月09日 02:09  ▽このコメントに返信

クライマックスが素晴らしいな
山田悠介のニホンブンレツと同じくらい感動した
違うのは最後グロいかどうかだな
どうやってクスノキとミヤギが殺されるのか気になる

178.名無し2013年05月09日 02:13  ▽このコメントに返信

本当に面白かった。普段ネットでこういった作品を読むことはないのですが、いいものですね。とても幸せな気持ちにさせてもらいました。

179.なな2013年05月09日 02:15  ▽このコメントに返信

矛盾や強引な展開もあったが、すらすら読めたし面白かった。
私も堅実にできることから始めるぞ。
とりあえずお

180.気になる名無し2013年05月09日 02:16  ▽このコメントに返信

なんでプロの山田悠介と比較してんの

181.気になる名無しさん2013年05月09日 02:23  ▽このコメントに返信

>>151
そうなんだよね。幼馴染に逃げられた後に全財産の33万配ったはずなのに
どうしてあちこち行ったり物食ったりできるんだか?どうせ死ぬからサラ金にでも借りたんか?

182.気になる名無しさん2013年05月09日 02:42  ▽このコメントに返信

限界まで耳を澄ませてwwwwwwwくっさwwwwwwwwwww

183.名無し2013年05月09日 02:42  ▽このコメントに返信

あまり期待してなかったのに、まさかこんなに泣かされるとは思わなかった

こういう話を書けるセンスがほしいわ・・・

184.気になる名無しさん2013年05月09日 02:44  ▽このコメントに返信

こんなので泣ける人がいるとは思わなかった

やすいな

185.名無し2013年05月09日 03:03  ▽このコメントに返信

暇つぶしぐらいの気持ちで読んだのに無駄に感情移入しちまった…
個人的にはすげー好きな感じだわ
でも夜中に1人で泣いてる俺wwwwwぶっさwwwwwwwwww

186.気になる名無しさん2013年05月09日 03:17  ▽このコメントに返信

昔やってた週刊ストーリーランドにありそうな話だな

187.2013年05月09日 03:32  ▽このコメントに返信

純粋にお話を楽しめない奴は
知識が足りない証拠
批評はあって当然だが
つまらんだかキモイだか言う奴は
自分の人生が余程楽しいんだろうな
良かったな

188.気になる名無しさん2013年05月09日 03:39  ▽このコメントに返信

げんふいけいだったか
この人の話はほんと読みやすいしおもしろいな

189.気になる名無しさん2013年05月09日 03:45  ▽このコメントに返信

この文の良し悪しで醜い論争が起きているのは悲しいことですね・・・
賛成派も反対派も、お互いを傷つけないような文章表現を心がけて欲しいものです
私は中立という立場をとっておきます、そうしないと私の言ったことが、他の反論を許さない傲慢な主張になりかねないので

190.あん2013年05月09日 03:53  ▽このコメントに返信

おもしろかったです!

191.気になる名無しさん2013年05月09日 04:13  ▽このコメントに返信

いいね!

192.気になる名無しさん2013年05月09日 04:16  ▽このコメントに返信

※140
馬鹿!2円が可哀想だろ

193.気になる名無しさん2013年05月09日 04:22  ▽このコメントに返信

面白かった。

194.気になる名無しさん2013年05月09日 04:24  ▽このコメントに返信

げんふうけい知らない層が最近の2ちゃんは~とか言ってるの見ると笑けてきてしまうな

195.気になる名無しさん2013年05月09日 04:43  ▽このコメントに返信

サイトいったらやっぱりげんふうけいだった
個人的に結構好き

196.気になる名無しさん2013年05月09日 05:01  ▽このコメントに返信

ラスト以外は面白い。
実はご都合主義なハッピーエンドを作り上げるよりこれみたいな終わり方の方が圧倒的に楽で、
余韻という名の放り投げが機能することを知っているとどうしてもラストは評価できない。
いわんや自然なハッピーエンドをや。

197.気になる名無しさん2013年05月09日 05:17  ▽このコメントに返信

面白かった

198.気になる名無しさん2013年05月09日 05:19  ▽このコメントに返信

面白かったけど、オチをもっと書き込んで欲しかったなぁ
寿命買い戻して一緒に幸せになるとかさ…

199.気になる名無しさん2013年05月09日 05:56  ▽このコメントに返信

金に困ってるのに白米と味噌汁食ってバイト中に3回倒れたのにクビになってない時点で読むの止めた

200.名無し2013年05月09日 06:04  ▽このコメントに返信

ミヤギさああああん( ノД`)

201.2013年05月09日 06:37  ▽このコメントに返信

良かった!

202.2013年05月09日 06:41  ▽このコメントに返信

全部憎い

203.気になる名無しさん2013年05月09日 06:49  ▽このコメントに返信

外国語を翻訳したような違和感

204.気になる名無しさん2013年05月09日 06:52  ▽このコメントに返信

感動した( ; ω ; )

205.2013年05月09日 06:58  ▽このコメントに返信

今時のバイトは人件費削減で人手不足だから3回ぶっ倒れたとしてもクビにしなさそう。

206.気になる名無しさん2013年05月09日 07:32  ▽このコメントに返信

部屋の隅で三角座りとかwwwwww






いいね

207.ななし2013年05月09日 07:35  ▽このコメントに返信

2chに載せるにはかなり高品質だと思うぜ
無料でこのレベルならこういう作品が好きな人は読むだろうってくらい。
俺は楽しめたよ、さくさく読めてよかった。また書いてほしいな

208.ねこ2013年05月09日 08:27  ▽このコメントに返信

ちくしょーこれ読んでたら学校行けなかったぜ笑
楽しかった!

209.気になる名無しさん2013年05月09日 09:35  ▽このコメントに返信

面白かった。
でも気になったんだけど本来の男の査定額が30円だったろう。
それを素直にみやぎが伝えていた場合、普通の人間なら30円と寿命と交換はしないだろう。
ミヤギが自腹切った30万だったから交換した訳で、ミヤギが男に対する同情のような気持ち
で30万出したとしたらもう30円取らずにそのまま30万円渡せばよくない?
と思ったけどそれだと男の寿命減らない代わりに自分の仕事にもありつけないのか・・。
ってことはミヤギが男と過ごした間の給料は30万円以上って事になるのか

210.名無し2013年05月09日 09:53  ▽このコメントに返信

ミヤギに2、3年後の橋本愛ちゃん推します。無愛想だけど時折垣間見える女の子らしさが堪らん。

211.気になる名無しさん2013年05月09日 09:53  ▽このコメントに返信

絵本で読みたい

212.名無し2013年05月09日 10:14  ▽このコメントに返信

凄く良かった。変に脚色してないで、流れるように読めたよ。ベタベタな恋愛も詰まらないギャグもない。文章もクドくないし。正直今読んでたラノベなんかよりも余程面白かったよ。ありがとう。

213.気になる名無しさん2013年05月09日 10:36  ▽このコメントに返信

edテーマはWANDSの世界が終るまではでお願いしやす

214.気になる名無しさん2013年05月09日 10:37  ▽このコメントに返信

めっちゃ感動した(´;ω;`)

215.名無し2013年05月09日 10:54  ▽このコメントに返信

しにがみのバラッド読み直したくなった

216.気になる名無しさん2013年05月09日 10:59  ▽このコメントに返信

お金いっぱいあるなら、それ全額使って寿命買い戻せばいいじゃんwwww
とりあえず、中盤は飛ばした

217.気になる名無しさん2013年05月09日 11:09  ▽このコメントに返信

人生の価値なんだから売るという事は寿命が減るのではなく
その年数分は買った人の為に人としての全てを費やすという事なんじゃないの?
結局苦行を毎日数時間ずつ働くって形で分割している普通の生活を
一気にまとめて働く、楽して生きるに分けただけだな。

それとは別に、残りの命を売るって意味だと心臓その他臓器の提供になるのかね。
いくらで何歳になった時の心臓を売りますかって感じか。
長くて読んでないからどういう意味で人生を売る話かわからんけど、

218.なななし2013年05月09日 11:37  ▽このコメントに返信

なんかくさい

219.気になる名無しさん2013年05月09日 12:03  ▽このコメントに返信

ミヤギの声が花澤香菜で脳内再生

220.気になる名無しさん2013年05月09日 12:19  ▽このコメントに返信

領収証もなしでスレたてるなよ

221.気になる名無しさん2013年05月09日 12:24  ▽このコメントに返信

この作品は本当に素晴らしいと思います!
本当に素晴らしいです!

222.2013年05月09日 12:43  ▽このコメントに返信

他人に見えないのにどうやって菓子パン買うの

223.名無し2013年05月09日 13:03  ▽このコメントに返信

30円の価値しかないのに査定詐欺して売るなよ。
お気持ちで30万にしときました。迷惑過ぎる
しかも今後の人生が分かる言ってるくせに、行動しだいで人生変わるじゃん、画家になるとか。
30万で売らんでもこの男幸せになる可能性十分にあったんじゃね•••

224.名無し2013年05月09日 13:14  ▽このコメントに返信

『ありえない』こんな話が一番面白い

225.名無し2013年05月09日 13:15  ▽このコメントに返信

グズ俺、幼少の自己満トランス状態小説よりは 断然良かった
この人のは 若干哲学が入ってて おそらく日頃読んでる物の影響が強いね

マクドナルド、宝くじのくだり…達成したことのない人間が言う言葉の心理
おそらくパウロ・コエーリョあたり読んでそう

いずれにしても 人の哲学の盗作が多いね



226.気になる名無しさん2013年05月09日 13:38  ▽このコメントに返信

映像化したいなぁ
舞台でもいい。どっかの劇団が演ってくれないかな?

227.気になる名無しさん2013年05月09日 13:50  ▽このコメントに返信

かわいい女の子が突然住み着く(そして主人公がたいしたことせぬまま惚れる)系のテンプレが残念
監視が老婆じゃ鬱エンドのままだったのか?とか
もうちょいミヤギがいつく、そして惚れる必然性がほしかったな

でも読ませるいい文章でした面白かったよ

228.名無し2013年05月09日 14:12  ▽このコメントに返信

これまたいいもん書くね
読みやすいし言いたい事もストレートで

229.名無し2013年05月09日 14:16  ▽このコメントに返信

幸せになってもいいんですね。
クスノキさんミヤギさんお幸せに。

230.なしべに2013年05月09日 14:18  ▽このコメントに返信

普通に面白かった、

231.気になる名無しさん2013年05月09日 14:45  ▽このコメントに返信

げんふうけいだろうなあ、と思って読んだら
げんふうけいだった

232.2013年05月09日 14:54  ▽このコメントに返信

なんというか
ベタ褒めしてる奴は普段から本読む習慣がない奴なんだろうな〜って印象

話自体は別に嫌いじゃないけど

233.2013年05月09日 14:58  ▽このコメントに返信

読み終えた瞬間に目に潤いが

234.おれ2013年05月09日 15:23  ▽このコメントに返信

途中まで読んだがたった30万で三ヶ月も女と一緒にいれるのか?

235.気になる名無しさん2013年05月09日 15:49  ▽このコメントに返信

はあああああああああああああああああああああ?????????????????
未来を変えられるのかよ
絵を描くこと覚えたらそんなに人生の価値変わるのかよ
てか未来教えてもらったらそれを回避しようとしてパラドックスになるじゃん
意味わからん
作者の頭はクルクルパー

236.気になる名無しさん2013年05月09日 16:21  ▽このコメントに返信

面白かった!
上手いこと荒らし消えてていいな
最初っからこっちで読めばよかった。本スレ荒れすぎて読み辛い

237.気になる名無しさん2013年05月09日 16:36  ▽このコメントに返信

内容がつながらないんだけど

238.気になる名無しさん2013年05月09日 16:37  ▽このコメントに返信

マジレスしてほしいんだけど  結局これは作り話なの?

239.気になる名無しさん2013年05月09日 16:43  ▽このコメントに返信

※187
そっくりそのまま自分に帰ってきてるからね?
知識のない奴が「お話」の違和感に気付かないだけ

批評はあるけど詰まらない、キモイなんていう奴は?
典型的なニコ厨ですねあなた

240.くろねこクロ2013年05月09日 17:04  ▽このコメントに返信

仕事の合間に
とても面白く楽しく読みました
ありがとうございます

241.気になる名無しさん2013年05月09日 17:09  ▽このコメントに返信

最高!マジで泣いたw

242.気になる名無しさん2013年05月09日 17:14  ▽このコメントに返信

最低!マジ駄作w

243.気になる名無しさん2013年05月09日 17:15  ▽このコメントに返信

※240
仕事しろ

244.気になる名無しさん2013年05月09日 17:16  ▽このコメントに返信

読み終えた瞬間に次官の無駄だったと気付いた

245.気になる名無しさん2013年05月09日 17:19  ▽このコメントに返信

未来がわかるシステムとか、寿命や健康を買い取って何かしらにできる技術とかあったら
わざわざ寿命や健康を買い取ったりしなくても充分ビジネスとして成り立つよなあ

そもそもが他人にその人の未来におこる事を教える時点で色々おかしくなる

246.気になる名無しさん2013年05月09日 17:45  ▽このコメントに返信

面白いって言っているヤツは「具体性」がまるで無い
つまらんって言っているヤツの方がまとも
面白い発言=バカ丸出し
なのが分かってない

247.気になる名無しさん2013年05月09日 17:59  ▽このコメントに返信

イタイ

248.気になる名無しさん2013年05月09日 17:59  ▽このコメントに返信

日本人の活字離れ、ゆとり脳が分かる作品だね

世界観の矛盾や設定の矛盾を見る事が出来ず

あくまで少女マンガ的意空間恋愛しか見てない頭の悪い人が「面白い!感動した!」と言っている

249.気になる名無しさん2013年05月09日 18:05  ▽このコメントに返信

パスタが浮いたりスケッチブックやサンドイッチが浮く怪現象
一分寝て5分起きるすら途中からしてないし好き好んでしている仕事ではなく親の借金を返すための仕事
幸福じゃないし監視される側からは嫌われてるんだから安いだろ
30年も不幸でたかが3ヶ月幸せでも安いだろうし数十年返せるなんてありえん
裕福で何事も出来て仲の良い友人がいる奴は何京貰えるんだよ

250.気になる名無しさん2013年05月09日 18:05  ▽このコメントに返信

読んでないけど面白かった

251.気になる名無しさん2013年05月09日 18:15  ▽このコメントに返信

ちょっとじわっと来たのは内緒だぜ

252.気になる名無しさん2013年05月09日 18:25  ▽このコメントに返信

重めの話の割にすらすら読める文体で面白かったわ
確かにどっかBUMPっぽいw

253.内容がない2013年05月09日 18:47  ▽このコメントに返信

期待して読んだが疲れた
中身ないし…

254.名無し2013年05月09日 18:53  ▽このコメントに返信

タイトル間違えてじゃん

正しくは、一年につき一円で寿命買い取ってもらった、だろ

255.名無し2013年05月09日 18:55  ▽このコメントに返信

しょうもないのまとめにあげんなや

256.あほ2013年05月09日 18:55  ▽このコメントに返信

おもしろかったよ
でも、お金余ってたなら寿命買えば良かったのに

257.気になる名無しさん2013年05月09日 19:10  ▽このコメントに返信

なんでこんなに批判コメしかないんだろう
フィクションで久々に泣いた。
少し突飛なところはあったけど。
こういう物語を読んで素直に泣けない人は
心がねじ曲がってしまっているんだろう

258.気になる名無しさん2013年05月09日 19:17  ▽このコメントに返信

面白いって発言してる人はオレオレ詐欺にあってしまう人だな
何かおかしい…との直観力も無いし、矛盾を見つける洞察力も無い

それに本当に面白い作品って背景・設定がしっかりしているものだよ
無知をさらけ出している事が分かってないね

259.気になる名無しさん2013年05月09日 19:51  ▽このコメントに返信

うまいなぁ。

260.気になる名無しさん2013年05月09日 19:56  ▽このコメントに返信

>>258
サイトまたいで同じ書き込みするなんて、
お前よっぽど悔しかったんだなwwwwww

しかし書くたびに上手くなってってるな、げんふうけいさん
次のお話が楽しみだわ

261.気になる名無しさん2013年05月09日 19:56  ▽このコメントに返信

おもしろかった

262.気になる名無しさん2013年05月09日 19:59  ▽このコメントに返信

つまらなかった

263.気になる名無しさん2013年05月09日 19:59  ▽このコメントに返信

強引な話だなあ

264.気になる名無しさん2013年05月09日 20:02  ▽このコメントに返信

面白いかどうかはおいといて

※257
>こういう物語を読んで素直に泣けない人は
> 心がねじ曲がってしまっているんだろう

こういう言い方をする人は心が捻じ曲がってしまっている
自分と違う感想をもつ人もいっぱいいる、自分と違う価値観を持つ人もいっぱいいる
そういうことに気付けないようでは社会に出たとき苦労するよ

265.気になる名無しさん2013年05月09日 20:03  ▽このコメントに返信

最後金余ってるなら寿命買い戻せばよくね

266.名無し2013年05月09日 20:23  ▽このコメントに返信

これは凄いなその辺のラノベよりよくできとる

267.名無し2013年05月09日 20:27  ▽このコメントに返信

趣味で書いたものにイチャモンつける評論家様が多いねwww

268.気になる名無しさん2013年05月09日 20:43  ▽このコメントに返信

すごいな
とても乙な終わり方だった。今俺はとても感動しているよ。

269.気になる名無しさん2013年05月09日 20:59  ▽このコメントに返信

※140
一年が二円ならクスノキの二倍幸せになれるなw

270.気になる名無しさん2013年05月09日 21:29  ▽このコメントに返信

公開したものに意見が出るのは当然だな
批判意見を見たくないなら※欄見るなwww

271.気になる名無しさん2013年05月09日 21:29  ▽このコメントに返信

これはひどいな、穴が多すぎ、ラノベよりもひどい

272.気になる名無しさん2013年05月09日 21:30  ▽このコメントに返信

しょぼいな
とても納得いかない終わり方だった、今俺は時間を返せって言ってるよ。

273.気になる名無しさん2013年05月09日 21:36  ▽このコメントに返信

>「おかげで、借金を返しても、まだまだお金があまってます。 三日間だけじゃ、とっても使い切れないくらい」

使い切れないなら寿命買えばいいんじゃね、売れるなら買えるだろう
使いきれる分の金を残して買い戻すって手もあるし、全額使って買えるだけ買ってどの程度寿命延びるかわからないけど
普通に生活するって手もあるし

274.気になる名無しさん2013年05月09日 21:40  ▽このコメントに返信

なんかこれ読んだら死にたくなってきたww

275.(^^)2013年05月09日 22:12  ▽このコメントに返信

読んでるうちに引き込まれて完読した!
ただ単純に楽しめた!
完読して批判しかしない奴は単純に暇人としか思えない。

276.名無し2013年05月09日 22:12  ▽このコメントに返信

星新一に現代の娯楽小説を足したみたいな内容だった

277.気になる名無しさん2013年05月09日 22:29  ▽このコメントに返信

良いと思う。こういう話好き。

278.名無し2013年05月09日 22:29  ▽このコメントに返信


寿命買えば?って言ってる人いるけどさ、寿命が高くて1年間未満しか買えなかったら、2人に監視員がついてしまうのでは?

2人はそれよりも2人だけで過ごす3日間の方が大事だと思ったんですよ、きっと

279.名無し2013年05月09日 22:45  ▽このコメントに返信

最初は期待してたんだけどなぁ…
そういう層向けな内容になって残念

280.2013年05月09日 22:48  ▽このコメントに返信

どんどん読み進めてしまったー面白かった

281.名無し2013年05月09日 23:21  ▽このコメントに返信

良いねー
久しぶりにいいSSを見た

282.ghk2013年05月09日 23:27  ▽このコメントに返信

ミヤギが透明という設定はクスノキを監視している間だけということにした方がいいね。菓子パン買いにスーパーに行ったりしているわけだし。

30万を配ったのになんでまだ金が残ってるの?って指摘は、話の冒頭でクスノキが古本やらCDやらを売ってたからそのお金でしょうよまぁ元はと言えばその金が大した額にならなかったから寿命売りに行ったわけだけど

283.今夜の名無し2013年05月09日 23:40  ▽このコメントに返信

こういうの大好きだー。
次回作期待してるから出す時はあの時のやつですって言ってくれーw

284.気になる名無しさん2013年05月09日 23:45  ▽このコメントに返信

だめだねえ
糞なラノベレベル

285.気になる名無しさん2013年05月09日 23:47  ▽このコメントに返信

こんだけゆるい設定だったら、寿命買って1年未満でも犯罪起こす可能性低いとして特例くらいしそうだな
監視員ついても最後の3日は結局監視員はずれるんだし

でも、統計とったら最後の3日くらいが一番犯罪発生率高いと思うよ
人間ギリギリになったほうがヤバイ、どうせ明日死ぬから犯罪犯しまくろうとか考えるやつの方が多い

286.気になる名無しさん2013年05月09日 23:48  ▽このコメントに返信

だめだと思う、色々穴があってダメ

287.気になる名無しさん2013年05月09日 23:49  ▽このコメントに返信

読んでるうちにあくびが出た
ただ単純につまらない
最後まで読んだ上で、つまらなかった

※275
そもそもこんなとこ見る人は単純に暇人だろう、お前さんも含めて

288.気になる名無しさん2013年05月09日 23:54  ▽このコメントに返信

ほめるならスレでやればいいんじゃね
作者もこんなまとめの※欄までチェックしとらんだろ
おもしろいって書いたところで伝わらないわな、見てなきゃつまらないって書かれてもダメージないだろうしな
つまらないっていうやつに面白いって言わせたいっていうならそれこそ時間のむだだろう
面白いっていってるやつがここ見てつまらないって意見にかわらないのと同じことで

何にしてもこんな※欄に粘着してても時間の無駄じゃねか

289.気になる名無しさん2013年05月09日 23:57  ▽このコメントに返信

※122
で、お前はシャーロック・ホームズの読み過ぎ。
それから、作者の趣味のところに絵画を忘れてる。絵画に興味のない人間がデ・キリコなんて名前出さない。

290.気になる名無しさん2013年05月10日 00:00  ▽このコメントに返信

なんか泣けたなぁ
こういう話しいいね!

291.2013年05月10日 00:03  ▽このコメントに返信

糞内容と恥ずかしいタイトルしかないラノベよりは読めるレベルか
星新一のショートショートのレベルを下げたらこういうのもありそう
それにしてもまともな小説読んだことなさそうな的外れの上から目線の評論家気取りが結構湧いてて草生える

292.気になる名無しさん2013年05月10日 00:16  ▽このコメントに返信

面白いってどこが面白いか説明出来てないよね

昔から何度も使われているネタに初めて触れて面白いと感じているだけかな

もし、同じ様なネタでまた面白いと感じれるなら何が面白いのか説明出来る様に成るのかもね

293.WAI2013年05月10日 00:21  ▽このコメントに返信

やるやん

294.気になる名無しさん2013年05月10日 00:31  ▽このコメントに返信

散々2ちゃんで公開しておいて誰々とは違うからとか言うなら初めから公開すんなよ…。
あわよくばと書籍化とか映画化狙ってるんだろうが自分のサイトがあるんだしそこだけで好きなだけ公開すればいいのに。
そういう下心が見え見えでいい作品だと思うのに台無し。
2ちゃんに投稿してる時点で他の気持ち悪いSSとか妄想ラノベと同じレベルには違いないけど。


295.気になる名無しさん2013年05月10日 00:50  ▽このコメントに返信

普段SSなんて読まないけど妙に惹かれて読みきってしまったわ。

296.気になる名無しさん2013年05月10日 01:30  ▽このコメントに返信

おまえら素直になれよ…

297.気になる名無しさん2013年05月10日 02:14  ▽このコメントに返信

これ紙媒体にしてくれ。同人誌でもいいから。

298.名無し2013年05月10日 02:52  ▽このコメントに返信

たしかに矛盾点や設定が曖昧な感じな所もあったけど、元々リアリティのある話でもないし少しくらいご都合主義でもいいんじゃないかなーと思った

299.ねこ2013年05月10日 02:54  ▽このコメントに返信

村上春樹みたい!

300.2013年05月10日 02:57  ▽このコメントに返信

やっぱり一流の悲劇より三流のハッピーエンドの方がいいに決まってるよな

301.気になる名無しさん2013年05月10日 03:13  ▽このコメントに返信

状況はどん底なはずなのに、読んでいてどこかほっこりする。
こういう話好きかも。
面白かったよ。ありがとう。

302.気になる名無しさん2013年05月10日 03:27  ▽このコメントに返信

いつもなら批判とか批評とかするけど
もう面倒くさい
いい話だった。

303.気になる名無しさん2013年05月10日 03:38  ▽このコメントに返信

三十円で買い戻して生きることができたんじゃないかと思ってしまった。
状況で値段が変わるなら買えないかもな

よって、このまま三日幸せな方がいい

304.気になる名無しさん2013年05月10日 06:00  ▽このコメントに返信

これが面白いと感じる奴は普段小説読んでないのバレバレだな

305.気になる名無しさん2013年05月10日 06:27  ▽このコメントに返信

矛盾はちらとあったけど、出勤前の30分で全部読んじゃった。

306.気になる名無しさん2013年05月10日 06:29  ▽このコメントに返信

※欄を見てると皮肉屋にねじ曲がった1/4と、博学な1/4、両方混ざってどうにもならなくなったのと
あとの残りだなぁ。いつの世の中もこんなだったのかな。

307.気になる名無しさん2013年05月10日 06:57  ▽このコメントに返信

駄目だ
やっぱり、どうしても
「実は、自分は他の○○も書いた××なんです」っていうのを2chでやる人が嫌いみたいだ。
それなら最後まで匿名でやるか、自分のサイトだけでやってほしい。
もう有名な人なら自サイトだけで十分でしょ。

308.puss2013年05月10日 07:03  ▽このコメントに返信

初めて読むのが楽しいと思いました!

309.気になる名無しさん2013年05月10日 07:05  ▽このコメントに返信

元スレ見たら、最初からまとめに載せる目的で書いたらしく
嫌悪感で作品が楽しめない

310.コレは良かった2013年05月10日 09:08  ▽このコメントに返信

ちょっと人に勧めたくなるお話だわ
ありがとう

311.気になる名無しさん2013年05月10日 12:31  ▽このコメントに返信

※289
なるほど確かになくはないが、恐らく本人の趣味ではない。同居している家族、母親の趣味
資料かなにかがたくさんあるはず
書き方がスレの反応、期待を裏切る書き方、これはすじをきめてはいるがゆるく、反応をみて内容を変えてある種、即興で書いていく楽しみ方をしている
だから掲示板に書く
性格は決まった通りに指図されるのを極端に嫌う、よって大学中退か休学のまま
頭が良い人間の楽しみかただか偏り、継続できないタイプ。行き当たりばったりのストーリーを展開して楽しむ
つまりこんきよく何かを続けられない。絵を書く本格的趣味は考えにくい。さらに人生は誰のアドバイスも聞かない主義かつ、逃げる美学を自分でついきゅうしている
家族の誰かの趣味、さらに会話がないわけではなく、放任。両親は公務員。
ちなみにシャーロックホームズはきらいじゃないが、小学生の時に一、二冊読んだ程度
本で読んだつもり知識では使えない、実践プロファイリングしないとな、ここはいい勉強になる

312.2013年05月10日 12:39  ▽このコメントに返信

誰かバスタオル持ってきて
涙が止まらん

313.気になる名無しさん2013年05月10日 14:29  ▽このコメントに返信

>>311
わざわざ貼りついて長文で>>1の姿を妄想して批判か、どんだけ嫉妬してんだよwww
サイト行ってみりゃ分かるがこいつまだ大学生だぞ、プロファイリング()wwwww
根気よく何かを続けられないとか想像してるみたいだが、こいつ2007年くらいからずっと書きつづけてるぞwwww
妄想乙wwwwwwwwww

314.気になる名無しさん2013年05月10日 15:02  ▽このコメントに返信

※311
「絵を書く本格的趣味」じゃなくて「絵を鑑賞する趣味」かもしれないだろ。
あと絵を描くのに根気よさは必要ないぞ。どういう絵を描くのかにもよるけど。

315.気になる名無しさん2013年05月10日 15:45  ▽このコメントに返信

あのさ、ここがおかしいって言って何が悪いの?
お前はげんふうけいを貶められるのがそんなに嫌なのかと信者かよ

316.2013年05月10日 16:34  ▽このコメントに返信

雰囲気はすごく良いけど矛盾というかよく分からないところが多かったのが残念。もう少し設定練って書けばよかったと思う。

317.気になる名無しさん2013年05月10日 16:53  ▽このコメントに返信

僕もバスタオルほしい

318.気になる名無しさん2013年05月10日 17:57  ▽このコメントに返信

※235
ケチつけんならこれ以上の作品作ってみろよ

319.気になる名無しさん2013年05月10日 18:22  ▽このコメントに返信

何か めちゃいい話 悪コメするやつは可哀そうなやつだなw


320.名無し2013年05月10日 18:44  ▽このコメントに返信

ゲロ吐きそうなくらい臭い文体だな

321.気になる名無しさん2013年05月10日 18:44  ▽このコメントに返信

長かった
2800RTされてるほどじゃないな

322.気になる名無しさん2013年05月10日 19:23  ▽このコメントに返信

何か、めっちゃつまらん話、擁護するやつはかわいそうなやつだなw

323.気になる名無しさん2013年05月10日 19:25  ▽このコメントに返信

※312
バスタオルくらい自分でもってこい
こういう表現ってさめる

324.気になる名無しさん2013年05月10日 19:26  ▽このコメントに返信

ちょっと人からすすめられたら反応に困るな
つまらんって言ったら発狂されそう

325.気になる名無しさん2013年05月10日 19:29  ▽このコメントに返信

まとめんなカス

326.気になる名無しさん2013年05月10日 20:19  ▽このコメントに返信


いろいろつっこみどこがあったり、全体的にご都合な気もしたけど結局活字嫌いでも最後まで楽しんで読めた

327.気になる名無しさん2013年05月10日 20:59  ▽このコメントに返信

荒削りだけどこういう話大好きだ
批判することをとやかく言うつもりはないが貶なすだけの気持ち悪い人は何も言わないほうがいいと思う

328.気になる名無しさん2013年05月10日 22:00  ▽このコメントに返信

批判を見て気持ち悪いっていうような人は※欄見ないほうがいいと思う
発表された作品である以上、色々な意見が出るものだ

329.気になる名無しさん2013年05月10日 22:00  ▽このコメントに返信

色々突っ込みどころがあって全体的にご都合主義だね
最後までなんかおかしいって感じがした

330.ぴー2013年05月10日 22:10  ▽このコメントに返信

みんなひどすぎやろ。むっちゃええ話やん!映画にもできそう!

331.どっかの誰か。2013年05月10日 22:24  ▽このコメントに返信

小説家とかになったらなんかの賞とかとれると思う。

332.気になる名無しさん2013年05月10日 22:53  ▽このコメントに返信

寝れば忘れるような話だったわ

333.気になる名無しさん2013年05月10日 22:56  ▽このコメントに返信

「三日間の幸福」は、執筆時間も三日間だったのだ。おもしろい偶然。その分、文章に粗は目立つ。表現も浅い。だが今発表しないと次がいつになるか分からなかった。

だとさ。自覚はしてるし、その件に関しては目を瞑ろうよ。

334.気になる名無しさん2013年05月10日 22:57  ▽このコメントに返信

気付けば30ぷんぐらいたってたww
  
のめりこめた乙!

335.気になる名無しさん2013年05月10日 23:43  ▽このコメントに返信

時間の無駄だった
つまらなかった

336.気になる名無しさん2013年05月10日 23:45  ▽このコメントに返信

読み手が作者に気を使う必要なんてないでしょう
自覚してるなら当然おきる批判であることも本人もわかってるわけで
その県に関しての批判は受け止めるでしょ

ここで第三者が擁護しても的外れで意味がない

337.気になる名無しさん2013年05月10日 23:46  ▽このコメントに返信

ラノベ作家になれるかどうかかな

338.気になる名無しさん2013年05月10日 23:46  ▽このコメントに返信

むっちゃ矛盾してるやん、こんなの映画にしたら大コケ必至やで

339.気になる名無しさん2013年05月10日 23:47  ▽このコメントに返信

おもしろかった。
他の人には見えない女の子と街を歩く滑稽さと
本当にもう居ない彼女が居るように振る舞うことの悲しさとか。
その対比がまた。

ラストも
たくさんお金があって大好きな人と過ごせる、
でも3日後までの命、っていう二重の問いかけのように感じた。
価値とは、時間とか行動とか物質とかであり
それ以外の何かでもあるんだなと思った。

340.気になる名無しさん2013年05月10日 23:47  ▽このコメントに返信

久々に楽しめた
これちゃんとした紙媒体で読んでみたい

341.気になる名無しさん2013年05月10日 23:51  ▽このコメントに返信

同じ人が何度も書き込んでて滑稽だな
ブックマークでもして自分の意見が最後にくるまで延々とチェックし続けるの?

342.気になる名無しさん2013年05月10日 23:52  ▽このコメントに返信

文章に粗は目立つ。表現も浅い

本人のこれが全て

343.気になる名無しさん2013年05月11日 00:00  ▽このコメントに返信

面白かった。

344.気になる名無しさん2013年05月11日 00:02  ▽このコメントに返信

ほんとだ、同じやつだが書き込んでるね

345.気になる名無しさん2013年05月11日 00:03  ▽このコメントに返信

すごいかぶりつきで読んでしまった!面白かったgj

346.気になる名無しさん2013年05月11日 00:06  ▽このコメントに返信

こんな場末の※欄で自演なんかしてないで作者のページで褒めてやれよ

347.(;´Д`A2013年05月11日 00:38  ▽このコメントに返信

久しぶりにいいもの見せてもらったな~。

348.気になる名無しさん2013年05月11日 00:43  ▽このコメントに返信

最後に自分の意見がないと気がすまないんだろう、ほっといてやれ

349.気になる名無しさん2013年05月11日 01:29  ▽このコメントに返信

こういう「発想は面白いのに見直さなかったせいで構成上の矛盾が目立って惜しい作品」を読むと
プロの小説家と編集って本当にスゲーのな、って思う。

350.気になる名無しさん2013年05月11日 01:33  ▽このコメントに返信

ネット小説は普段は読まないが、今回は最後まで読んでしまった。
長さが自分にちょうどよかったのかな。面白かったよ。何作か他にも書いてるのかな。

351.気になる名無しさん2013年05月11日 02:35  ▽このコメントに返信

通俗的で甘ったるい。ってのは、まぁ、作者の自己評価というか投影なんだろうねえ

352.気になる名無しさん2013年05月11日 03:47  ▽このコメントに返信

ながい

353.遊びに2013年05月11日 07:16  ▽このコメントに返信

ボートに乗ったりするお金はどこから捻出したのさ

354.2013年05月11日 08:46  ▽このコメントに返信

あ定が外出で

オチが微妙だったけど
 
最後まで読まさせられた事を評価したい

355.おっさん2013年05月11日 10:17  ▽このコメントに返信

すげーよかったよ!

356.気になる名無しさん2013年05月11日 10:52  ▽このコメントに返信

矛盾してるとこもあったけど、話の内容は面白かった
読むの楽しくて時間が経つの忘れてたくらい
クスノキさんに気がついたら感情移入してた

357.気になる名無しさん2013年05月11日 11:06  ▽このコメントに返信

面白かった
結局ミヤギとヤらないのかな

358.気になる名無しさん2013年05月11日 13:06  ▽このコメントに返信


ストーリーはいいと思うし
こういうのを考えられること自体すごいと思うけど
これはげんふうけいさんじゃないと思う。

むしろそれを真似て書いた、みたいな。
最初の方なんてすごく読みにくいよこれ。
面白いけどね。

359.気になる名無しさん2013年05月11日 13:11  ▽このコメントに返信

※329
全く同じ。
なんかおかしい、違うなって思った。
発想はいいのにほんともったいない。

360.2013年05月11日 14:03  ▽このコメントに返信

ミヤギがアナウンサーの三田で再現されてたのは俺だけじゃないはず

361.気になる名無しさん2013年05月11日 19:45  ▽このコメントに返信

富裕層の年寄りなら1日1万円でも買うだろうよ
ちなみこれ系の話で、映画「TIME」ってのがあるが
期待に反して面白くなかった

362.気になる名無しさん2013年05月11日 20:37  ▽このコメントに返信

面白かったぞ
ありがとう

363.気になる名無しさん2013年05月11日 21:41  ▽このコメントに返信

※125
俺も名前出るたびにチラチラ思い出して集中できなかった

364.気になる名無しさん2013年05月11日 23:14  ▽このコメントに返信

俺的にミヤギは大江アナだな

365.気になる名無しさん2013年05月12日 11:03  ▽このコメントに返信

何も考えずに一気に読んでしまった

面白かったわ
ありがとう

366.気になる名無しさん2013年05月12日 11:59  ▽このコメントに返信

個人的にはミヤギちゃんは音ゲーのレイシスちゃんなイメージ

367.気になる名無しさん2013年05月12日 13:20  ▽このコメントに返信

SSってなんだっけ…(悪い意味で)

368.気になる名無しさん2013年05月12日 14:47  ▽このコメントに返信

確かに一人デートの資金源については気になったが
毎月借金の支払いがあったけど返さなくていいことに気付く
みたいなくだりが直前にあれば解決できるな

幸せすぎない終わり方と曲がりなりにも自分の力で解決させたアイデアが見事
ヒロインが主人公に惚れる理由にしっかり説得力があったのもいい
最後の一人芝居の場面はちょっと泣いた

369.気になる名無しさん2013年05月13日 07:23  ▽このコメントに返信

バイトすれば1日でも1万近く稼げるのに1年で1円ってもはやただの自殺斡旋所

370.気になる名無しさん2013年05月13日 10:44  ▽このコメントに返信

お前ら色々揚げ足とってドヤ顔してるけどさ、

>「最後の金で二人の寿命を買い戻せないのか」という質問への回答。
>「賢者の贈り物」、という話について考えて欲しんです。
>妻のために時計を売り櫛を買った夫。夫のために髪を売って鎖を買った妻。
>彼らは互いのしたことを知った時、「じゃあ鎖と櫛を売って、代わりの安物でも買おう」となるでしょうか? 
>少なくとも僕は、二人とも、それが無用の長物と知った上で、鎖と櫛を大事にとっておくと思います。

げんふうけい本人がツイッターでこう言ってたけど、本当正論だと思うんだよ。透明人間の件についても、

>感想の中で、「透 明人間が買い物したりスパゲッティを食べるのはおかしい、
>菓子パンやスパゲッティが浮いて見えるのか」というものがあったことに、僕はけっこう驚いていま す。
>なぜその疑問が出ておいて、「服や鞄が浮いて見える」という発想に至らないのでしょう? 
>服が浮いているように見えていない時点で、透明化はミヤギが 接触したものにまで適用されるっていう発想は自然なものだと思うんですよ。

って他所で説明してるんだよね。理屈は通ってるんだよなあ。

371.気になる名無しさん2013年05月13日 15:01  ▽このコメントに返信

>ミヤギはウェイトレスの脇腹を突っついた。たしかに、無反応だった。

じゃあ、ウェイトレスさんはつつかれたときに消えたんでしょうかw

372.気になる名無しさん2013年05月13日 15:05  ▽このコメントに返信

言葉が足りませんでした

もちろん他の人から見てということです。
主人公はもとからミヤギがみえているし

373.気になる名無しさん2013年05月13日 18:47  ▽このコメントに返信

設定が話の中で変わりまくりで意味がわからん

374.気になる名無しさん2013年05月14日 13:39  ▽このコメントに返信

>感想の中で、「透 明人間が買い物したりスパゲッティを食べるのはおかしい、
>菓子パンやスパゲッティが浮いて見えるのか」というものがあったことに、僕はけっこう驚いていま す。

こういう質問があると思わなかった作者にけっこう驚いていま す。
SFっぽい要素があると、大抵その原理についての質問はあるもんだと思ってたわ。
それに、どうやって買い物したかについては答えてないみたいだな。

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