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「昆虫は有望な食料」国連が報告書
5月14日 13時4分

「昆虫は有望な食料」国連が報告書
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FAO=国連食糧農業機関は、今後、世界の人口増加に伴う食糧問題を解決するうえで、栄養価が高く、食肉用の家畜に比べ少ない餌で育てることができる昆虫が有望な食料になりうるとする報告書を発表しました。

これは、食料としての昆虫の可能性を調べてきたFAOが、13日、報告書として初めてまとめたものです。
この中で、今後、世界の人口増加に伴い、食糧問題が深刻化するなか、動物性たんぱく質をいかに確保するかが喫緊の課題になるとしたうえで、食肉用の家畜に代わって昆虫が有望な食料になりうると分析しています。
報告書によりますと、昆虫は栄養価が高く、100グラム当たりのイナゴの成虫に含まれるたんぱく質は、同じ重さの牛肉と同じ程度のうえ、昆虫を育てるのに必要な餌の量は、牛の4分の1ほどで済むことから、食用の昆虫を育てることが、今後、産業として成立する可能性もあると指摘しています。
また、昆虫を食べる習慣は、日本の一部をはじめ、東南アジアやアフリカの国々で見られるものの、多くの欧米諸国では、原始的と見なす風潮があるとして、そうした偏見を取り除くための教育も必要だとしています。
報告書をまとめたFAOの担当者は、「国民の肥満が問題になっている欧米諸国にとって、栄養のバランスが取れた昆虫は健康食としても活用が期待される」と話しています。

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