あなたの勉強法はどこがいけないのか?ー有効活用できる勉強がしたい人に

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あなたの勉強法はどこがいけないのか?
恐らく、勉強をしないことだろう。なんて答えないように。

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とはいうものの、学生時代に「教えられる」勉強と異なり、社会にでてからは「自発的」に学び続けなければならないわけで。
「効率よく学習し」、「活用できる知識」をつけるためには、どうしたらいいのかが知りたくなる。

そこで手に取った本がこれ。


あなたの勉強法はどこがいけないのか? (ちくまプリマー新書)

西林 克彦 (著)
新書: 155ページ
出版社: 筑摩書房 (2009/03)
ISBN-10: 4480688064
発売日: 2009/03

前に書いたが、わかったつもりが面白かったので、数ある勉強法のなかから選定した。

「できない」のでは無く知識が足りない

本書のなかでは、「長方形」の面積を求める例題がいくつか出されている。
内容は小学生でも分かるレベル。

そしてその例題を解くためにはどのような知識が必要になるのかが書かれている。

ただし、どの問題も簡単だが、長方形の公式だけでは答えがだせない。
「全体を2つに分けてから足す」とか、「大きい長方形から、欠けた部分の長方形を引いて」とか少し工夫をしなければ解けない、いわゆる「応用問題」。

小学校のテストなどでも簡単な問題からはじまり、最後は応用問題が出題されていたのを思い出す。

この応用問題とはどういうものなのか、西林氏はこのように述べている。

応用問題が解けるためには、必ず公式以外の知識が必要ということになります。公式だけをいくら一生懸命おぼえても、応用問題が解けないのはこのためです。

(中略)

応用問題を解くためには、そもそも補助知識が必要で、それが不足しているだけなのに、それを、「応用力」や「思考力」というような漠然とした能力が不足しているからだと考えてしまうのです。

応用問題が解けないのは、公式以外に必要な知識が、その時点で無いだけ。
だから、その知識を獲得するために、さらに学べば「知識が蓄積」されるため問題が解けるようになる。

「できない」= 応用力が足りないのでは無く、「できない」= 知識不足 ということ。

既存知識を活用する

暗記をするときは機械的に暗記するよりも、関連がつく説明があると記憶がしやすくなる。
例文を引用させてもらう。この問題はある人物が何をしたのかを暗記する例文。

【機械的暗記】肥った男が ー 錠を買った

【説明付き】肥った男が買った錠は、冷蔵庫にかけるためです。つい冷蔵庫を開けて食べてしまうので、食べ物をだすのにわざと手間がかかるように、錠を買ったのです。

これで「肥った男は何をした?」に答えられれば暗記は成功。一問だけだと成果は実感できないが、これが大量にあると、機械的暗記では厄介になってくる。
では「関連付ける説明があると覚えやすいのはなぜか?」

関連付けがあると覚えやすい理由

私たちは無意識のうちに既存知識を働かせて、関連つけているのです。

先ほどの例文でいうと、
「冷蔵庫には食べ物が入っている」
「食べ過ぎると太る」
「特に間食は良くない」
「錠をかけると開けるのが面倒」
などなどの知識がすでにあるために、この説明でスンナリ覚えることができる。

だから何でも説明があれば覚えられるか、というとそうではなく、既存知識を関連つける必要があるということ。

知識があるから「関連付けられる」。逆に説明文がついていたとしても、その説明文に関する「知識」がなければ関連付けられないために、機械的暗記と変わらない状態になる。

関連付けを勉強に活かす

既存知識をうまくつかって勉強することで楽に勉強ができるようになる。
この既存知識を有効活用するために2つのポイントを意識するといい。

  1. 私たちたちがよく学習できるかどうかは、既存知識が使えて手が届く範囲に、勉強の対象があるかどうかによって決まる。
  2. 勉強法を考える時、量は気にしなくていい(中略)。量にこだわるよりも、既存知識を使えるかどうか、自分なりに関連がつくかということが大切。

ここまでが本書の考えたかたの部分。
ここから勉強に関する「具体的な考え方」が紹介される。上記の2項目も文章だけでは分かりづらいが、本書を読み進めれば理解できるはず。

学びことを表面的に終わらせずに、深度をかせぎ、自分の知識にする。
表面的な知識は知っていても、その先にいかせなければ意味がない。

自分の子どもの「なんで?」攻撃を受けたとき、2度目の「なんで?」で言葉につまり、3度目の「なんで?」で敢え無く撃沈されるという心痛を味わうこともないだろう。

覚えるだけの勉強から、使える知識を身につけるための勉強に考えを方向転換してくれる一冊。


あなたの勉強法はどこがいけないのか? (ちくまプリマー新書)

西林 克彦 (著)
新書: 155ページ
出版社: 筑摩書房 (2009/03)
ISBN-10: 4480688064
発売日: 2009/03

output_study「必ず覚えるアウトプット勉強法」は簡単だが効果的な勉強法

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