債券の売買利回りは公定歩合や預金金利などの金利とはまったく異なる
04/25/2011
債券の売買利回りは公定歩合、預金金利などの金利とはまったく異なり、時々刻々変わる市場での需給バランスによって決まります。
このため、現在金利がどの方向で動いているのかを見るとき、最も先行的な動きを示す指標だといえます。
特に、期間が2年以上の長期の利回りの先行きを見るには、最も参考とすべき利回り指標です。
いま長期金利の指標として最も注目されているのは、これから新たに発行されようとしている新発10年国債の業者間での利回りなのです。ここでいう業者とは証券会社、銀行ほか金融機関を指します。
この利回りを継続的にチェックしていけば、現在日本の金利はどの方向に、どの程度のピッチで動いているかがわかるというわけです。
まずこの長期国債の売買利回りが上昇した場合には、例外なく期間5年の利付き金融債の売買利回りも上昇しています。この場合、その上昇幅が一定以上(通常0.2%以上)になると、新たに発行される利付き金融債の発行条件(表面利率)が引き上げられます。
利付き金融債は、みずほコーポレート銀行など長期金融機関にとっての最大の資金調達手段。つまりこれらの機関にとって調達コストが上がるわけですから、必然的に運用利回りも引き上げなければ利潤が得られません。
つまり、貸出金利(長期プライムレート)が引き上げられることになります。こうなると、住宅ローン金利や5年ものの貸付信託金利、金銭信託などの利回り、あるいはすでに説明した個人向け国債のクーポンが近い将来引き上げられる、というように読むことができるのです。
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