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【大相撲】

日馬富士 早くも初黒星 観戦のホリエモンもガックリ

2013年5月14日 紙面から

妙義龍(左)は日馬富士を押し出しで破り金星を挙げる=両国国技館で(冨永豊撮影)

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◇夏場所<2日目>

(13日・両国国技館)

 先場所9勝6敗からの立て直しを期す横綱日馬富士(29)=伊勢ケ浜=が平幕妙義龍(26)=境川=に押し出される波乱で、早くも初黒星を喫した。妙義龍は2個目の金星獲得。横綱白鵬(28)=宮城野=は安美錦を落ち着いてはたき込み、2連勝とした。大関陣は初日に続いて安泰。稀勢の里が北太樹を、かど番の琴欧洲が関脇豪栄道を、琴奨菊は新小結隠岐の海をいずれも寄り切った。鶴竜は小結栃煌山を突き落とした。豪栄道は初黒星で、栃煌山と隠岐の海は2連敗となった。関脇把瑠都は2連勝。

 これまで日馬富士が、築き上げてきた「両国神話」もあっさり崩れた。立ち合い、当たって左に変化した妙義龍の動きに付いていけない。とっさに出た左の張り手が空を切り、上体が起きたところを押し込まれ、もろくも土俵を割った。昨年の夏場所千秋楽から始まった両国での連勝は「32」でストップ。同時に横綱昇進4場所目で早くも5つ目の金星配給だ。

 「まあ、相撲の流れなんで…。流れで引いてしまった。明日からまた頑張ります」。日馬富士は言葉少なにこう振り返るのが精いっぱい。

 審判長で土俵下にいた師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「立ち合いで下から入らないといけないのに腰が高い。受けの相撲じゃ駄目。自分から攻めていかないと」と顔をしかめ、5つ目の金星に「良くない。協会に迷惑がかかる」と苦言を呈した。北の湖理事長(元横綱)も「負けられないという思いが守りになって形に出てしまう。張り手も癖になってしまっている」と嘆いた。

 元横綱朝青龍を介し、古くから親交のあるライブドア元社長の堀江貴文氏が国技館に応援に駆けつけていたが、ガッカリ。あまりにもろい横綱の姿に「何でアイツ、コロッと負けるんだよ。食が細いんですよ。残念です。ボラティリティ(株価変動率)が激しすぎる」と株式用語に例えて近況を表現した。

 この日の朝稽古でのこと。いつも15番、立ち合いの確認をするところ数え間違えて14番で終了。宝富士らとぶつかり稽古をしたあとに気付いて1番、付け足したが、まさにつけ焼き刃になってしまった格好だ。さらに場所中の食事の世話をするため母親のミャグマルスレンさんが同日、モンゴルから来日。本来なら喜ぶべき日も日馬富士にとっては「最悪の1日」となった。 (竹尾和久)

 

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