金本さん証言「友情踏みにじった。重い処罰を」

　プロ野球・阪神タイガースなどで活躍した金本知憲さん（４５）からボートレース（競艇）団体への預託金や農業法人への農地購入代金などの名目で、約１億２０００万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた無職・本多善光被告（４５）の公判が１３日、さいたま地裁（西村真人裁判官）で開かれ、金本さんが証人として出廷した。金本さんは本多被告に２００４年から０９年末まで計６０回以上、多い時で１回５０００万円を振り込み、総額は約８億円に上ると証言。「（だまされたと知り）がく然とした」と後悔の念を口にした。

　―渡したお金は返ってくると思っていたのか？（以下、検察官）
  「貯金として守られていると」

　―場外舟券場について本多被告の説明は？
  「地元で反対運動が起きて、社長や銀行の頭取がやってきて建設を待ってくれと言われた、と」

　―本多被告から担保として渡されたものは？
  「８億円するという土地の権利証や印鑑など。後で、その土地の価値がないと知った」

　―緊張してますか？（以下、裁判官）
  「多少…。慣れない場所なので」

　―事件を受け、何か支障は？
  「両親に家を建てたいと思ったが、お金を融通できなかった」

　―本多被告に言いたいことは？
  「友人同士と思い、親しくしていた。友情を踏みにじった。重い処罰をしてほしい」

（2013年5月14日06時02分  スポーツ報知）

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