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プロ野球・阪神タイガースなどで活躍した金本知憲さん(45)からボートレース(競艇)団体への預託金や農業法人への農地購入代金などの名目で、約1億2000万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた無職・本多善光被告(45)の公判が13日、さいたま地裁(西村真人裁判官)で開かれ、金本さんが証人として出廷した。金本さんは本多被告に2004年から09年末まで計60回以上、多い時で1回5000万円を振り込み、総額は約8億円に上ると証言。「(だまされたと知り)がく然とした」と後悔の念を口にした。
「本当にバカだったんだな、と…」。グレーのネクタイに、紺色のスーツ姿で出廷した金本さん。詐欺事件の被害者となったことについてはこう振り返ったが、「親友だった」という本多被告に視線を向けることは最後までなかった。
金本さんの証言によると、本多被告とは広島カープ時代(92~02年)に知人の紹介で知り合った。「土地をいっぱい持っている」資産家と思い、家族ぐるみで付き合いを始めた。本多被告からは親しみを込め「金(きん)ちゃん」と呼ばれていたという。「引退後に事業をしたい」と話し合い、06年7月に約1480万円をボートレース団体への預託金名目で同12月まで計7回、9800万円を振り込んだという。
その後、本多被告から「広島では国の補助金を12億円、引っ張ったおばちゃんがいる」「農業をやろうという人に今、国はものすごい補助金を出す。野菜より、ぶどうや桃などのフルーツが当たると、バカにならない」と農業法人の出資話を持ち掛けられた。本多被告は「ファーマー(農場経営者)」と自称。同被告がトラクターに乗った写真付きメールも送られてきた。「信じていた」という金本さんは08年12月から09年2月まで3回に分けて1800万円を振り込んだという。
本多被告には04~09年末まで起訴事実を含め、総額8億円近くを振り込んだとしたが、返金されたのは800万円。詐欺と確信した際は、「がく然とした。ダブルパンチを食らったような感じ」と振り返った。金本さんは金を振り込んだ理由について「こういうご時世で、いつ引退するかわからない。引退後に収入を得られて、魅力的だった」と説明。ボートレース場は、後輩選手の再就職先として考えていたという。
本多被告の弁護人が暴力団幹部の実名を挙げ、関係を問われた際には「本件とは関係ない。嫌がらせにしか聞こえない」と戸惑う場面もあった。本多被告は「振り込みを受けたことは事実だが、だますつもりはなかった」と起訴内容を否認している。
(2013年5月14日06時02分 スポーツ報知)
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