東北のニュース
宮城県人会設立「登録を」 山形ボランティア隊
東日本大震災で被災し、宮城県から山形県内に避難する人たちが悩みや情報などを共有し、交流できる場を設けようと、山形市のNPO「山形ボランティア隊」が宮城県人会を設立した。避難者に県人会への登録を呼び掛けている。
ボランティア隊代表の本田光太郎さん(30)は「山形県にいる避難者のうち宮城県から避難している人は現在、全体の5%程度なので問題が顕在化しにくい。避難者同士のつながりも少ない」と設立の動機を語る。 4月1日付で設立し、既に避難者5世帯が参加している。4月末、宮城県の「みやぎ地域復興支援助成金」を受けることが決まり、活動が本格化している。 当面はボランティア隊のスタッフが県人会会員の避難先を訪問し、避難者がそれぞれ抱える不安や問題の解決を手助けするという。今後、避難者同士の交流会も企画していくという。 山形県によると9日現在、県内の避難者は9310人。最多は福島県の8766人で、宮城県からの避難者は488人。ピークは昨年1月26日の702人で徐々に減っている。 本田さんは震災直後から宮城県沿岸部で支援活動を行ってきた。今でも被災地に行って自治体や支援団体と交流しており、震災当初の状況やその後の変化を見ている。本田さんは「避難者同士が話せる場をつくりたい。沿岸部を支援してきた団体として、経験を生かして被災者に還元していきたい」と話す。 連絡先は本田さん090(3756)9755。
2013年05月12日日曜日
|
|