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政治
【水平垂直】超党派96条議連が再始動 参院選控え各党見解バラバラ
2013.5.14 06:51
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96条が議題となった9日の衆院憲法審査会。公明党は「改正手続きの変更は改正の内容とともに議論すべきだ」と訴え、連立相手の自民党に同調しなかった。参院選を前に、支持母体の創価学会に根強い改憲慎重論には配慮せざるを得ないからだ。みんなの党は96条改正の必要性には言及したが、独自色をアピールするためか「改憲前に政治改革を推進すべきだ」と首相を牽制(けんせい)した。
◆公明党参加ゼロ
こうした各党のお家事情の影響は総会の場で早くも表面化した。
再始動前はメンバーに名を連ねていた公明党議員は今回は参加ゼロ。総会の司会を行った中田宏衆院議員(維新)は「公明党は個人の資格で今後入会する方向だ」と説明したが、公明党内では「幹部が改正に慎重な発言を繰り返している以上、出席は難しい」との意見が出ている。
より深刻な党内事情を抱えるのが民主党。この日の総会には渡辺周、長島昭久両氏らが出席する一方、憲法改正に否定的な超党派議連「立憲フォーラム」に参加する議員もいる。
長島氏は総会終了後、記者団に「私は党を代表して(総会に)来ているのではない」と述べ、置かれた立場の難しさをにじませた。
「戦後初めての憲法改正に皆でチャレンジしよう」
古屋氏は総会でこう強調したが、その第一歩となる96条改正発議に必要な衆参両院3分の2以上の勢力の結集はみえていない。(内藤慎二)
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