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東京都議選 告示まで1か月前
東京都議会議員選挙は、告示まで1か月となり、各党は、夏の参議院選挙の前哨戦と位置づけ、国政選挙なみの態勢で、「首都決戦」に臨む構えです。
任期満了に伴う東京都議会議員選挙は、来月14日に告示され、来月23日に投票が行われることになっており、告示まで1か月に迫りました。
定員は127で、都議会で第1党を占める民主党に対し、自民党は、第1党の奪還と、公明党とあわせて過半数を確保することを目指しており、共産党や日本維新の会、みんなの党などが、どの程度議席を獲得するのかも焦点となる見通しです。
民主党は、これまでに擁立を決めた候補は44人と、現有議席を1人上回る水準にとどまっていますが、都議会議員選挙を「党の存亡をかけた参議院選挙と一体の大きな政治決戦」と位置づけており、幹部が、週末を中心に選挙区入りして、支持を訴え、反転攻勢のきっかけをつかみたい考えです。
自民党は、「安倍政権の経済政策などの実績が問われる選挙であり、夏の参議院選挙の勝利につなげたい」としており、あわせて57人の候補を擁立し、4年前に民主党に明け渡した都議会第1党の奪還と、公明党とあわせて過半数を確保することを目指し、国政選挙なみの態勢で臨む方針です。
公明党は、「都議会議員選挙の結果が夏の参議院選挙の結果を左右する」として、23人の現職議員を擁立し、全員の当選を目指して、幹部が連日、重点選挙区に応援に入る構えです。
共産党は、「夏の参議院選挙と連動する、きわめて重要な選挙」と位置づけ、40人の候補を擁立し、現有の8議席を確保し、議案提出権のある11議席を目指しています。
日本維新の会は、夏の参議院選挙に向けて党勢を拡大しようと、35人の候補を擁立し、20以上の議席確保を目指していて、国会議員全員が選挙応援に入る方針です。地域政党の東京・生活者ネットワークは、5人の候補を擁立し、全員当選を目指しています。
みんなの党は、「都議会議員選挙で躍進して参議院選挙に向けて弾みをつけたい」として、22人の候補を擁立し、全員の当選を目指しています。
生活の党は、「党勢拡大に向けた選挙」と位置づけ、これまでに3人の候補の擁立を決め、初めての議席の獲得を目指しています。
社民党は、12年前に都議会での議席を失って以来の議席回復を目指しており、これまでに1人が立候補を予定しています。
みどりの風は、これまでに1人の候補の擁立を決め、初めての議席の獲得を目指しています。
東京都議会議員選挙の結果は、直後に行われた国政選挙に反映される場合が多かっただけに、各党とも、夏の参議院選挙の前哨戦と位置づけ、国政選挙なみの態勢で、近づく「首都決戦」に臨む構えです。
05月14日 07時01分