橋下共同代表 侵略と受け止めるべき5月13日 17時59分
日本維新の会の橋下共同代表は、記者団に対し、自民党内からいわゆる「村山談話」について「侵略という文言を入れており、しっくりきていない」などの声が出ていることに関連して「周辺諸国に多大な苦痛と損害を与えたことは間違いない」と述べ、「侵略」として受けとめるべきだという考えを示しました。
自民党の高市政務調査会長は12日、過去の植民地支配と侵略に対し痛切な反省を表明したいわゆる「村山談話」について「『侵略』という文言を入れており、しっくりきていない」などと述べました。
これに関連して、日本維新の会の橋下共同代表は、「侵略の定義については、学術上きちっと定義がないことは、安倍総理大臣が言われているとおりだが、日本は戦争をやって負けたわけで、戦勝国側からすれば、事実の評価を曲げることはできないだろう。日本が、実際に周辺諸国に多大な苦痛と損害を与えたことは間違いなく、敗戦の結果として、『侵略』だということはしっかりと受け止めなければいけない」と述べ、「侵略」として受けとめるべきだという考えを示しました。
また橋下氏は、いわゆる従軍慰安婦問題について、「当時の歴史を調べてみれば、日本だけではなく、いろんな国で慰安婦制度が活用されていたことが分かる。銃弾が雨嵐のごとく飛びかう中で、命をかけて走り、精神的に高ぶっている集団を休息させようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰でも分かる」と述べました。
その一方で、橋下氏は「日本は、無理やり強制的に女性を拉致して慰安婦の職業につかせたと批判されているが、違うことは違うと言っていかなければいけない。日本政府が暴行脅迫したというのは、証拠に裏付けられていない。意に反して慰安婦になってしまった方は戦争の悲劇でもあり、戦争の責任は日本にもあるのだから、慰安婦の方の心情を理解して、やさしく配慮することが必要だ」と述べました。
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