観光ビザで滞在しながら男性向けに性的サービスをし報酬を得たとして、神奈川県警は韓国人の男3人を入管難民法違反(資格外活動)容疑で逮捕し、12日発表した。県警によると、同容疑での外国人男娼(だんしょう)の逮捕は全国初という。また、行為場所を提供したとして、別の韓国人の男(52)も幇助(ほうじょ)の容疑で逮捕した。4人とも容疑を認めているという。
国際捜査課によると、逮捕された男娼は30歳の男2人と19歳の少年。2〜3月に90日間の観光ビザで来日し、横浜市中区若葉町周辺の歓楽街で不特定多数の男性に声をかけ、近くの自宅で性的サービスをして客1人あたり5千〜1万4千円を受け取った疑いがある。
同課は3人が2010〜12年から渡航を繰り返して同様の行為を続けていたとみている。周辺では女装して街頭に立つ男性が目立ち、住民から県警に相談が寄せられていた。客は近県からも訪れ、県警が事情を聴いたところ「きれいで男性とは気付かなかった」などと話したという。県警は18〜46歳の計約20人を把握しているという。
県警によると、韓国では04年に男性間でも売春類似行為を禁じる法律が施行され、摘発が強化された。日本の売春防止法には男性間の規定がなく、渡航が相次いだと県警はみている。
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朝日新聞社会部