殺人未遂:「人を殺してしまうかも」署に相談直後に

毎日新聞 2013年05月13日 11時19分(最終更新 05月13日 12時21分)

 埼玉県警は13日、さいたま市西区で6日に発生した殺人未遂事件で、容疑者の男が事件前に同県警大宮西署を訪れ、「人を殺してしまうかもしれない」と署員に話していたことを明らかにした。話しぶりなどから危険はないと判断し、男を親族に引き渡したが、その約2時間後に事件が起きた。県警警務課は内部に検討委員会を設置し、同署の対応を検証する。

 男は同市西区宮前町に住む無職の佐藤武広容疑者(61)。佐藤容疑者は6日午後4時50分ごろ、隣に住む女性(60)を包丁で背中から刺し、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された。女性は3週間〜1カ月のけがをし、入院中。

 同課によると、佐藤容疑者は同日午後0時15分ごろ、同署を訪れ、対応した男性当直長に女性の名字を挙げ「殺してしまうかもしれない。留置場に入れて」と訴えた。「隣から低周波が飛んできて殺される」などとも話したが、当直長は態度や口調などから危険性はないと判断。佐藤容疑者の義兄に連絡し、同2時半ごろに引き渡した。佐藤容疑者はその後、義兄宅から自宅に戻り、女性宅へ包丁を持って侵入した。

 佐藤容疑者は4月17日午前にも「隣から低周波が飛んでくる」などと同署に相談していたという。

 同課は「結果的に事件が発生したことで、もっと配慮すべき点がなかったか検討する」として、警務部長をトップに検討委員会を設置した。

 女性の夫(65)は「なぜ(容疑者が)警察に相談した時にしっかり対応してくれなかったのか。警察が(身柄を)確保してくれれば、犯行に及ばないですむという気持ちで行ったんだと思う」と話した。【衛藤達生、須藤唯哉】

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