「はちきょう」のサイトによれば、同店の「イクラ消費量」は世界一だとか
※この画像はサイトのスクリーンショットです
札幌の人気海鮮レストラン「はちきょう」が、アメリカのニュースサイトで紹介され、注目を集めています。
話題となっているのは、この店のいくら丼「つっこ飯」。ご飯の上にいくらを山盛りにしてくれる同店名物料理ですが、これを頼む前に店側と「約束」しなければならないことがあります。それはご飯、いくらを一粒も残さないということ。そして残した場合は罰金(店側は「寄付」と呼んでいます)を支払うということです。
ニュースサイトではロケットニュース24の英訳と、ブログ「ゴールドラッシュ」の動画が日本語のまま掲載されていますが、なんと300件以上のコメントが寄せられています。
というのも、アメリカではレストランで料理を食べきれなければ「お持ち帰りする」のが普通。日本の「超大盛りメニュー」に込められた“機微”を解さないせいか「持ち帰ればいいのでは?」という意見、「アメリカじゃ無理だろう」「こんなレストランに行くな」というコメントが目立ちます。
また、同店が「約束」の理由として挙げている「過酷な労働条件の中、非常に危険な作業をしている漁師に感謝を示し、食材を大切にするため」という説明にも、「それなら漁師に寄付をすべきだ」と反発の声が。一方で「食べ物を大切にするのはいいこと」「アメリカのレストランでも採用すべき」という意見も少数派ながら寄せられています。
これを読んで思い出したのが、約2年前にカリフォルニア州スタジオシティの食べ放題寿司レストランで起きた訴訟事件。
このレストランでは寿司が28ドルで食べ放題なのですが、ある糖尿病の男性が寿司の刺身だけを食べ、寿司飯を残しました。これに気付いたオーナーが、28ドルは寿司飯込みの値段なので“刺身だけを食べるのは困る”と注意。刺身のみを注文するようにと勧めましたが、客は拒否。結局店側は、寿司を個別に注文した場合の値段を請求しました。これを不服に思った客が、「病気を理由に差別した」として店を訴えたのです。
これは食べ放題の店のことですし、ちょっと極端な話ではありますが、アメリカ人の「平気で食べ物を残す」感覚には、驚かされることがしばしばあります。「持ち帰ればいい」とか、そういう問題ではないように思うのですが…。
ニュースサイトのコメントにもありましたが、アメリカの「大量に料理を出す」という文化が、肥満と食物のムダを生み出しているのは間違いないでしょう。
(岡 真由美)
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