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上手なプレヤの判断
ここで紹介するハンドは、今年4月に横浜で開催された Yeh Brothers Cup の Knockout 1 Board 19 です。
世界のトッププレヤたちの競技ですが、ほとんどがEWの3NTコントラクトで
、それに至るビディング、プレイ、ディフェンスに於いて、
さすがと関心するところ、成功率に反するプレイもあり、興味深いものがあります。
ビディング:
まずビディングですが、ディーラの South がオープンするかどうかです。
このハンドに興味を引かれたきっかけは、
South の Roy Welland が1 オープンしたことです。
実際のフィールドは、1 オープンとパスに分かれたと思います。
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South
10 7 4
A K J 9 8
J 9 8 7
7
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10HCP 未満のハンドで1の台のオープンすることを好ましく思わない人がいますが
、良いハンドの型と良いスポットの 9HCP なので、個人的にはオープンしたいハンドです。
パートナがゲーム興味のとき、成功率の良くないゲームに達する危険がありますが、
メリットが多々あるので、長い目で見ると良い結果を得られる頻度が多いと思います。
このハンドでもリードディレクションとして有効に働いています。
South がパスのときは、West がオープンしますが、その後の展開により、
3NTのデクレアラが West (3/4)または East (1/4)になります。
オープニングリード:
3NTのメイク・ダウンはオープニングリードで決まります。
East の3NTは south の リードですべてダウンです。
West の3NTは、North のリードが と に分かれました。
のオープニングリードはすべて3NTメイクでした。
South が1 オープンしたところは、リードディレクションになり、
のオープニングリードで3NTはダウン必至です。
プレイとディフェンス:
リードで3NTをメイクしたデクレアラがいました。
ハンド全体を見れば分かるように、 のオープニングリードのときは3NTダウン必至ですが、
4メイクしたデクレアラがいました。
Joel Wooldridge という米国のトッププレヤですが、どのようにしてメイクしたのでしょう。
ビディングはつぎのとおりでした。
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West
Double 3NT |
North
Pass All Pass |
East
3 |
South 1 Pass |
North から 7のオープニングリード、South からJ、
Wooldridge(West)がQで勝ちます。
が走れば楽勝ですが、
Wooldridge は South に シングルトンを想定し、
2トリック目に手元から 2を出すと
、North から3、ダミーの8が勝ち、10トリックをクレームです。
振り返ると、1 オープン後のダブルが功を奏しています。
ビディングで West の強くて長い が示されていれば、
North は2トリック目の をJで勝ち、
を返したことでしょう。
個人的な感想ですが、 の 4-1 の分かれを想定し、
シングルトンをオープナの East に想定したのは、Wooldridge の直感力だと思います。
単純な確率計算では、AKQ を含む6枚スーツが全勝できる確率は約7割ですから、
Wooldridge の判断は確率に反しているように見えますが、
テーブルでの状況判断で勝てるプレイラインを見つける能力は、上手なプレヤの証なのでしょう。
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