2013-05-12 22:54:03

平和とは

テーマ:徒然記
ものの言いようもふくめて(人に喧嘩を売るのならこの書き方でもいいが同意を求めるのなら、文章を読む前に感情的にさせてしまう)久しぶりに、ムカっとくるメッセージをいただいた

ただ、世の中、同じようなことを考えている(マスコミとCIAの洗脳によるものだと私は信じているが)人が多そうなので、ちょっと取り上げてみたい

「今は左ってのは護憲で日本が平和なのは9条のおかげだって思ってる、アメリカのおかげなのに。」(引用終わり)

アメリカのおかげで平和というのは、アメリカのおかげで戦争をしないで済んでいるという意味なのだろう

結果としては、私もそうだと思っている

この人も日米安保のおかげとは書いていないから、結果としての論者なのかもしれない

アメリカがにらみを利かせているから、ソ連も中国も日本に手出しをできなかったという考え方は確かにありえる

それは、もちろん日米安保があるからではなく、そのほうがアメリカの国益にかなうからだ

日本が共産主義の国になってソ連と同盟国になれば、アメリカは太平洋を抑えるのが、今よりは難しくなるし、何より、日本の技術がソ連や中国に流れるのがまずいということもあるだろう

ただ、実際には、アメリカが日本のために兵を出してくれたことはない

李承晩に日本の漁船員が何千人も拿捕され、向こうでひどい暴行を受けた時も、竹島を占拠された時も、あるいは尖閣のトラブルのときも、米軍は一切出撃していない

日米安保は日本を守るためのものでなく、「共同の危機」に対処するためのものだからだ

今はソ連の脅威が去って、中国の台頭について、アメリカが守ってくれるかだろう

日本本土に中国が入ってくるというようなことがあれば、アメリカは動くだろう

ただ、軍隊を出すより有効な手段、つまり、中国人の在米資産の接収という形をとるのではないかとみている

中国の幹部はまずほとんどがアメリカに不正蓄財をしているから、これがいちばん困る

ただ、領土にまつわる小競り合いでは、アメリカは傍観するだろう

今や、フォードもGMも中国市場抜きでは倒産しかねない状況だ

中国にへそを曲げられるようなことはしないだろう

それ以上に、日本を守っていても意味がない。中国にもっていかれる技術がないとみたら、中国が本土に入ってきても傍観するかもしれない

本日もいつも話題にしているREGZA PHONEが突然、メールの先読み変換ができなくなった

再起動しても直らない

ガラケー以下のものしか作れない会社が、スマフォを作るべきではない

日本の技術が大したことがないと思われるのは、安全保障上も問題があるのだ

あと、9条が役立たずだったとは実は思っていない

一時期のソ連は、アメリカに平気でけんかを売った

朝鮮戦争でもベトナム戦争でも、代理戦争のようなことを平気でやった

ベトナム戦争はソ連側が勝ったのだし、ソ連も核をもっているので、アメリカは核を使えないことがわかったので、いくらアメリカがバックについていても怖いとは思っていなかった時期もあったはずだ

日本に共産主義革命をけしかけて、内戦を起こすという筋書きもありえたとは思う

日本の場合、アメリカ側の反共洗脳がうまくいったので共産革命による内戦のきっかけがつかめなかったのと、建前上の平和憲法があったから、ソ連が入り込む大義名分がなかったということがあったのではないか?

たとえば、平和憲法がなければ、朝鮮戦争はともかく、ベトナム戦争のときは、アメリカと同盟軍をやらされていたかもしれない

そうなれば、ソ連は日本を攻める大義名分ができてしまう

ベトナム戦争後のアメリカは厭戦気分が強かったから、ベトナム戦争でアメリカについた罰として、ソ連と北ベトナムの連合軍が日本に攻めてきてもどれだけ助けてくれたかはわからない

議会の承認が得られない可能性があったからだ

少なくともソ連が日本に核を落としても、アメリカがソ連に核で反撃してくれたとは思えない

自国に打ちこまれる可能性があるのに、そこまで日本に義理立てしないだろう

アメリカが守ってくれたから平和だったのか、9条があるから平和だったのかは、実のところわからないことだけは確かだ

ただ、私は戦争をしないで済んだからと言って、日本が平和だったとは思えない

実際には、今はかなり減っているようだが、戦後、米兵にレイプされた人は5000人、殺された人も数百人いるらしい
(きちんとした情報を提供してもらえなかった時期があるから、はっきりしないようだが)

そして、そのほとんどが、アメリカに身柄引き渡しである

つい、10年、20年前には沖縄の米兵の車にはナンバーがついておらず、轢かれ損だったらしい

外国と戦争をしていなくても、軍人が自国で我が物顔で凶悪犯罪を犯し、自国の法律で、そんな凶悪犯をさばけない国が平和とは私には思えない

日本の保守の人たちは、中国や北朝鮮が攻めてくることは許せないが、アメリカの軍人が日本人をレイプしたり、殺したりしても全然腹を立てない人が多い

守ってもらっているから仕方がないと

でも、本当に守ってくれているのか?あるいは、守ってくれているからといって、同胞がそんな目にあって平気で入れれるのか?

実際、アメリカの駐留兵の犯罪率は日本がいちばん高いらしい

外国でやったら出て行けと言われたり、イラクのような国でも逆にテロを増やす結果になるからだという

日本人は許してくれるとタガがゆるんでいるのだ

白人ならよくて、黒人ならまずいのか?

それともアメリカ人なら黒人でもよくてアジア人ならまずいのか?

まさに人種差別である

今は、アメリカ兵もそれほどひどいのを日本によこさなくなったらしく、犯罪率は減っているそうだ

得意げに、アメリカ兵の犯罪率のほうが、沖縄県民より少ないと書いているブログもある

ただ、人間がいちばん腹が立つのは、こっちが被害を受けているのに、加害者が罰されないときだろう

私も精神科医だから、精神障害者の犯罪被害者の気持ちはよくわかる

確かに病気のある人に気の毒な点があるのはわかっていても、それでも被害者の側がやるせないのはよくわかる

病気でもないのに、レイプや殺人をやって、それで泣き寝入りをさせられている沖縄の人の身になってほしい

少年凶悪犯罪の被害者の叫びだって思いだしてほしい

それと同じだろう

数が多い少ない以上に理不尽さのほうが問題なのだ

あれだけ、国際的にも認められている精神障害者の犯罪の罪の減免に手厳しい――被害者のことを考えろという――右の連中が、なぜ米兵の犯罪では被害者のことが考えられないのか?同胞という意識はないのか?

中国や韓国や北朝鮮には強いことを言えという癖に、地位協定をなんとかしろという点で、強硬な姿勢をとれないのはへなちょこではないのか?

少なくとも、私はアメリカのおかげで「平和」だったという考え方には、絶対に与しない