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俳優の夏八木勲さん死去
5月12日 13時10分

俳優の夏八木勲さん死去
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舞台や映画、テレビドラマなどに数多く出演し、豪快で男らしい演技で知られた俳優の夏八木勲さんが11日、神奈川県内の自宅で亡くなりました。
73歳でした。

夏八木さんは、東京・足立区の出身で、大学を中退後、昭和38年に劇団俳優座の養成所に入り、同期の原田芳雄さんや村井国夫さんらと共に「花の15期生」と呼ばれました。
卒業後、昭和41年に映画「骨までしゃぶる」でデビューし、その後も「白昼の死角」や「野性の証明」など数多くの映画で活躍しました。
中でも、昭和54年に公開され、自衛隊が戦国時代の日本にタイムスリップする映画「戦国自衛隊」では、戦国武将の長尾景虎役を演じ、男らしい豪快な演技で人気を集めました。
テレビドラマでも活躍し、昭和49年に出演したNHKの連続テレビ小説「鳩子の海」で演じた脱走兵の役が話題となるなど、高い演技力で知られました。
最近では、平成22年に放送されたNHKの大河ドラマ「龍馬伝」に出演したほか、映画では去年、公開された園子温監督の「希望の国」で、原発事故で家族を引き裂かれる主人公の酪農家の男性を熱演して高い評価を受けていました。
夏八木さんは、こうした功績が認められ、ことし3月、芸術の分野で優れた業績を挙げた人に贈られる文化庁の「芸術選奨文部科学大臣賞」に選ばれました。
関係者によりますと、夏八木さんは、去年、すい臓がんが見つかり、仕事をしながら治療を受けていましたが、11日の午後3時すぎ、家族が見守るなか、亡くなったということです。
葬儀は、家族と関係者で行う予定だということです。

前田吟さん“大変格好よい生き方”

劇団俳優座の養成所で夏八木さんと同期だった前田吟さんは「人間としての生き方も、俳優としての生き方も大変格好よく、うらやましく思っていました。大好きな男でした。本当に渋く格好よくなるのはこれからだったのに残念です」という談話を出しました。

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