米プライスライン:4-6月期利益見通し、市場予想下回る
5月9日(ブルームバーグ):時価総額で米最大のインターネット旅行代理店、プライスライン・ドット・コム が示した4-6月(第2四半期)利益の見通しはアナリスト予想を下回った。国際事業の拡大に伴い、業績が欧州の景気動向に左右されやすくなっている。
9日の発表資料によると、4-6月期の一部項目を除く利益は1株当たり8.87-9.45ドルの見通し。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均 は1株当たり9.59ドルだった。
プライスラインは、アムステルダムが拠点のブッキング・ドット・コム部門の貢献もあって、米エクスペディアといった競合会社より多くの国際的ホテルと契約することで宿泊予約の収入を伸ばしてきた。ただそれと同時に、業績は欧州の景気の変動に影響されやすくなっている。ギリシャでは2月の失業率が過去最悪を記録し、ポルトガルとアイルランドは救済に追い込まれている。
同社がこの日発表した1-3月(第1四半期)の一部項目を除いた1株利益は5.76ドルと、前年同期の4.28ドルから増加となった。売上高は26%増の13億ドル(約1300億円)。アナリスト予想平均は1株利益が5.27ドル、売上高が12億8000万ドルだった。
プライスラインの株価 は時間外取引で一時4.9%安。通常取引終値は737.50ドルと、1%未満の上昇だった。年初来では19%上昇。
原題:Priceline Profit Forecast Falls Short of Analysts’Estimates (1)(抜粋)
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更新日時: 2013/05/10 06:45 JST