'13/5/12
出雲大社で本殿遷座奉幣祭
出雲大社(出雲市)で、60年に1度の改修を終えた国宝・本殿にご神体を戻す本殿遷座祭から一夜明けた11日、天皇陛下からの幣物(へいもつ)を本殿に奉納する「本殿遷座奉幣祭(ほうべいさい)」が営まれた。来賓や氏子たち約7500人が参列した。
千家尊祐(せんげたかまさ)宮司たちが参道を通って本殿に進み、魚や鶏卵など15種の供物をささげて祝詞を上げた。続いて勅使の筑波和俊掌典たちが、幣物の絹の織物を入れた唐櫃(からひつ)を本殿に運び、千家宮司が奉納した。勅使による祭文の奏上、みこの舞もあった。
続いて境内であった直会には約800人が出席。本殿遷座祭を終え、千家宮司は「皆さまの力添えのたまもの。感謝の意は言葉に尽くせない」とあいさつした。
奉幣祭には、昭和天皇の末弟三笠宮さまの孫彬子さま、高円宮家の次女典子さまも参列された。
【写真説明】天皇陛下からの幣物を運ぶ一行。行列右から4人目が勅使