avexに囲われている問題児・小室哲哉君と決別することになった経緯と決意!
今、twitterやらブログやら2チャンネルやらで賑やかになってきた「小室哲哉問題」を総括します。「良く分かる小室哲哉の二重契約」みたいな教科書的なまとめを提供します。
本来イーミュージックが発言するのが筋ですが、2年半前から成り行きでイーミュージックの代表取締役も務めているのでその立場で発言します。
小室哲哉を知ることになったのは2007年6月、もう5年近い歳月が流れました。青白い寡黙な芸術家という風貌でマネージャーの木村聡一郎と一緒に私の芝の事務所を訪れ、資金援助のお願いをされたのを覚えています。朴訥な語り口で、再起のシナリオを小室君は私に語りました。
「日本にいい音楽を」というコンセプトに拘る小室君は、新会社の社名を「イーミュージック」と名付けました。いい音楽という意味です。彼をゴッドファーザーにイーミュージックは産声を同年7月に上げました。丁度、吉本興業との契約が6月に終了した直後の話です。
小室君の音楽活動の基本を支え、彼の作る楽曲の製作費を提供し、原盤を取得することがイーミュージックの役割でした。小室君の音楽活動計画をマネージャーからもらい、その事業性を評価した結果の判断で、ほぼ即決に近い短時間に決めたと思っています。
音楽活動の目玉はTMネットワークジュニアと小室君自ら評した「Purple Days」でした。CDの売れない時代の中でも、アルバム30万枚をコンスタントに弾き出す逸材と太鼓判を押したのです。その証拠として、異例中の異例として売り出し前の彼ら3人に合計60万円という給与支給まで指示、小室逮捕までの間に720万円もの給与をイーミュージックは3人に支払っています。
同年8月1日付けで「原盤制作及び譲渡に関する基本契約」を締結し、KCO及びPurple Daysとの間に各々「原盤制作及び譲渡契約」を9月、10月に結び、各々2100万円、1500万円を小室君に前渡ししたわけです。当時の小室君は生活が非常に苦しく制作完成を信じて前渡金として支払ったものです。
11月にはTMネットワークのコンサートが開かれ、Purple DaysをTMネットワークジュニア(TMJとも言う)として鳴り物入りで紹介、デビュー前としては異例に2曲も先行披露をしました。同年12月のイーミュージック主催の忘年会では、小室は専属プロデューサーとして、ピアノをファンやイーミュージックの株主の前で演奏、とここまでは順風満帆のように見えました。
ところが年が変わった2008年1月になると、株主や音楽業界の方達から「他の会社にも小室君が専属アーティストとしてホームページに掲載されている」との報告やおしかりを受けることになったのです。驚いて調べた結果、小室君はあろうことか、2007年9月18日付けで、「専属契約書」をエンパイアプレイミュージック社との間でイーミュージックに無断で締結していたのでした。この契約を見ると、イーミュージックの音楽活動は事実上禁止されてしまうとんでもない代物だったのです。これが二重契約です。
更にこの頃にもう一つの重大な事実が発覚しました。2008年11月4日、小室君が逮捕の原因になった著作権二重譲渡問題(5億円詐欺事件)を知ることになったのです。当時、5億円被害者より小室君に民事訴訟が出されていました。
この他に弱小企業のイーミュージックにとって致命的な小室君の制作遅延問題が生じていました。本来の日程では、1月にはKCO、2月にはPurple Daysのアルバムが発売されていてもおかしくない約束だったのですが、非常に遅れておりイーミュージックの台所は悲鳴を上げていました。
ようやく3月12日にKCOのシングル「春の雪」の発売が決まると非常に困った問題が生じてきます。この日を標的に、春の雪を発売強行するなら小室君を刑事告訴するとエ社からも5億円被害者からも言って来たのです。どちらもいわゆる二重契約ということで詐欺罪が適用になることは目に見えていました。
そこで小室君を呼び出し、二つの二重契約に関し実情を問い正したところ、事実をあっさり認めたので2008年2月25日付けで小室君とイーミュージックの間で「覚書」を締結して、これらの二つの二重契約をイーミュージックが解決の方向に持って行くことで合意したのです。何故、本来告発してもしかるべきイーミュージックが小室君を守る側に立ち回ったかと言えば、他に当事者能力がある人がいなかったこと、既に1億円以上の事業資金が出ていたことを考えると弱小企業の正に苦渋の決断だったと言えます。
この覚書に基づき、イーミュージックとエ社との間で同年3月1日付けで「基本合意書」を結んでおり、2700万円まで支払いをしています。
一方、5億円の被害者とは私が直接和解交渉に入り、イーミュージックの顧問弁護士を入れて民事裁判の解決に力を尽くし、同年7月23日6億円支払いという和解判決を貰いました。蛇足ですがこれら費用も一切小室君は今に至っても支払いをしていません。
エ社との間の問題は不完全ながら告発回避の方向に向かうことができ、事実上エ社の株式を取得したことからイーミュージックは専属契約の立場も生じるようになりました。従って議論の分かれるところですが、現在のavex社が小室君を囲い込む根拠は無いという結論もありえます。いわゆる二重契約状態が再度発生しているとも考えることができます。
ところで、民事和解した5億円著作権二重売買問題が何故刑事事件になって小室君が逮捕されたか不思議に思われる方が多かったと思いますが、民事事件と刑事事件は全く別のものと考えられるとよいと思います。同年9月30日期日の返済日に小室君は鼻で笑うようなスズメの涙金を支払っただけで、例によって例の如く詫びを入れるでもなく高をくくっていたことに対し被害者が激怒、刑事告発に至ったというのが真相です。イーミュージックと小室君の間は和解後急速に冷え切っており、資金援助をすることも適わぬ関係になっていました。avexも逮捕起訴されるまで小室君同様事態を甘く考えていたのか、ホワイトナイト役をやるためにギリギリまで助けず余計なお金を支払ったのかは分かりません。
今回、イーミュージックが小室君を刑事告訴する根拠はいたって簡単明瞭です。資本力の小さいイーミュージックがエ社との専属契約書の存在を知っていたら絶対に契約をしなかったことは自明だからです。また、Purple Daysのアルバムを逮捕される時に至っても一部デモテープのみを手渡すのみで、全く原盤を作成提供することがなかったことから、原盤契約金を騙し取ることを目的とした詐欺事件と断定した次第です。尚、蛇足ながらKCOに関してはアルバムは遅延しながらも発売にこぎつけましたが、20曲の提供約束は守られておりません。
二重契約に至る過程には更に複雑な小細工が成されており、これは時期を見て明らかにしますが、小室君にとって弁解の余地のないものだということを明らかにしておきます。
何故今頃になって刑事告発をするのか?という質問に対しては、イーミュージックのお人好しと答えておきます。我慢に我慢を重ねて来ましたが、小室君一人の迷惑も数百数千の人たちの迷惑に連鎖していきます。私一人なら最後まで人の善意を信じて我慢してしまったかも知れませんが、200人近い善意の株主の皆さんや支払い遅延を余儀なくされている多数の業者の方たち、アーティストの皆さん、関係者各々への責任を考えると、これ以上我慢するのもいけないと思いました。
今、小室君はavexと二個一で、復活へ向け、武道館コンサートやらアルバムの発売やらと忙しくしてるかと思いますが、小室君の復活と何の関係も無くつんぼ桟敷に置かれるイーミュージックとしては看過できるわけがありません。執行猶予期間中の小室君に今回の告発は酷かもしれませんが、人を蹂躙するのにもほどがあります。保釈後今の今まで小室君はイーミュージックの前に一度も現れることも無く、謝罪の言葉一つありません。暴力団や覚醒剤、拉致問題やら噂の絶えないavexさんも、小室君やPurple Daysをイーミュージックから問答無用で引き剥がしてるにも関わらず挨拶の一つもありません。
今回はavexさんの恥部を暴露するような真似は差し控えますが、業界なら誰でも知っているような事実からイーミュージックの周辺のものしか知らない際どいネタまでいつかは公表するかも知れません。イーミュージックは他の音楽企業と違って、業界の脅しや圧力とは無縁の情報企業ですから、自由な言論活動を妨げることはできません。吹けば飛ぶような音楽業界が華のある業界としてちやほやされた時代はもうお終いです。こんなことまで語るのは今心底怒りが込み上げてきたからにほかなりません。
最後にこんなイーミュージックをtwitterやらブログやらで応援して下さっている皆さんに感謝の御礼をさせていただきます。特にJYJファンの方たちからの応援をたくさんもらっています。理不尽な思いは共通なものとして痛みを感じることができます。私たちもJYJを応援します。今回の告発に無償で協力していただいてる方たちも数十名に上っており、正にチームとは良いものだなと思っています。正義が勝たないわけには行きません。皆さんよろしくお願いいたします。
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