3月にFXプライムが開いたイベントで米雇用統計の発表を待つ若者ら。相席となった参加者同士で情報交換をするなど、会場は熱気に包まれていた(東京・大手町)
友達を誘って参加した女性会社員。発表の瞬間、相場が跳ね上がり「うわー、こんなに」と歓声を上げた
システム上で自動取引をするシステムトレードのセミナーを訪れた女性。社員が寄り添って、丁寧に説明していた(東京都港区のセントラル短資FX)
FX会社のディーリングルームにあるテレビで、ニュース番組に映し出された日銀本店
黒田日銀新総裁就任の日、ニュース映像が流れるディーリングルーム。速報による動きに対応するため、ディーラーも警戒する(東京都港区のセントラル短資FX)
今やミセス・ワタナベは外為市場で主要なプレーヤーだ。外為業務を営む銀行などが顧客企業から通貨交換の依頼を受けた注文のうち、FX会社からの分が過半を占める。取引規模は株式の約1.5倍。FX全体の預かり証拠金は1兆円の大台を超えた。
投資家層はさらに広がっている。今年3月、FX大手のセントラル短資FXが開いたセミナーに、品の良い81歳の女性の姿があった。この2年間、同社のセミナーに通い、お金を使わないデモトレードを続けてきた。「今年こそは実際のトレードに挑戦し、娘にマンションを買ってやりたい」と元気に語る。
3月8日の夜、東京都内のカフェに約50人の男女が集まった。FX大手のFXプライムが主催した「雇用統計ナイト」。為替レートが大きく動く米雇用統計の発表をスポーツ中継のパブリックビューイングのようにイベント化した。未経験の友人と参加した36歳の女性会社員は「預金より値動きのあるFXの方がおもしろい」ときっぱり。
1998年の外為法改正で誕生したFXは当初、悪質な営業や証拠金の未返還などが横行し社会問題になった。金融危機に伴う円高でも多くの投資家が退場を迫られたが、生き残った投資家は時にプロが舌を巻くような取引を手掛ける。激動の15年を経て、為替市場に根を下ろしたミセス・ワタナベたちから、今後も目が離せない。
消費産業部 横山雄太郎
写真部 寺沢将幸
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