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多摩川にスワンちゃん!1羽のはぐれコブハクチョウ

多摩川にすみ着いたコブハクチョウ。この日は多摩水道橋付近で見られた

 東京都狛江市と川崎市多摩区の境界付近の多摩川水域に、11日までに1羽の“はぐれハクチョウ”がすみ着き、地元住民らの間で人気者となっている。外見から、元々は日本にいない外来種「コブハクチョウ」で、どこからか逃げたものが野生化したか、その子孫とみられる。近寄ってきてエサを食べるほど人に慣れており、住民らは「スワンちゃん」「ハクちゃん」「コブちゃん」などと呼び、アイドル的存在としてかわいがっている。

 「スワンちゃ~ん!」と名前を呼ぶと、水面をゆっくり泳ぎながら近寄ってきて、間近でエサを食べる。羽を広げれば、1・5メートルほどの大きな白い体。多摩川には、10年ほど前にアゴヒゲアザラシの「タマちゃん」が現れブームとなったが、近隣住民の間では今、ハクチョウが新たなアイドルとなっている。

 ハクチョウがすみ着いたのは、東京側は都立狛江高校、川崎側は登戸駅に近い多摩川水域。河原でエサをあげていた狛江市の主婦・仲村多美子さん(64)は「私が最初に見たのは2月末。『こんな所にハクチョウが』と驚きましたね。去年からいるという人もいます」と話す。当初は数羽の仲間がいたが徐々に減り、“はぐれハクチョウ”の1羽だけに。幼鳥のころは灰茶色っぽいまだらがあったが、今では、ほぼ白い体に成長した。

多摩川の浅瀬で大きく羽ばたくコブハクチョウ

 仲村さんは、パン粉で作った小さなエサを用意し、日に30個ずつあげる。「名前を呼べば泳いで寄ってくるのでかわいくて。キレイな鳥ですよね」。付近住民には同じようなエサあげ仲間が何人もおり、最近では親子連れなど、うわさを聞いた見物客も出始めているという。「もう飛べるんですけど、ここにすみ着いてますね。みんなのアイドルみたいになってます」

 多摩川の生態系研究、保護に取り組むNPO法人「おさかなポストの会」創設者の山崎充哲(みつあき)さん(54)は「外見から、外来種のコブハクチョウです。元々は日本にはいないので、どこからか逃げたのか、何代目かの子孫がやって来たのか。雌雄は不明だが、コブの大きさから見て、人間だと中学生ぐらい」と分析。渡り鳥のオオハクチョウは数年に1度ほど、多摩川に飛来するが「コブハクチョウは初めてではないか」という。生態系への影響については「多摩川レベルで1羽なら、ほぼ問題はないでしょう」として、「無理に保護せず、市民が集まり、川の良さを知るきっかけになってくれれば」と期待している。

 ◆コブハクチョウ 欧州やモンゴルなどアジアの一部に生息。渡り鳥ではなく、日本にはまれに迷鳥として目撃される。飼われていたものが野生化し、日本に定着している例も、北海道など一部である。くちばしの付け根にある顔のコブが特徴。

(2013年5月12日06時03分  スポーツ報知)

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