【ＢＯＸ】村田、聖地ラスベガスで「活躍したい」

米ラスベガス合宿出発直前にミット打ちで汗を流した村田

　ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストでプロ転向した村田諒太（２７）＝三迫＝が、ボクシングの聖地で第２のボクサー人生の夢を描く。１２日未明、キャンプ地の米ラスベガスに東京・羽田空港から出発した。出発直前の１１日、都内のジムで練習を行い、「世界最高峰の試合が行われる場所に行くことで『ラスベガスで活躍したい』という気持ちが強くなると思う」と抱負を明かした。

　アマチュア時代から海外遠征経験は豊富だが、ラスベガス上陸は初めて。海外のボクシングに精通する村田にとってあこがれの地でもあり、「新しいことだし、あらゆる面で楽しみしかない」と目を輝かせた。

　今夏のプロデビュー戦に向けた事前準備が主目的で、帰国予定が１９日の短期間の滞在となる。現地では元キューバ代表コーチで１０人以上の世界王者を育てた名トレーナーのイスマエル・サラス氏（５５）と再合流。同氏が４月上旬に来日した際に数日間、練習をともにしたが、今後の練習方針やファイトスタイルを固めていく。

　６月以降に本格的なキャンプを張ることになるジムやトレーニング施設を見学しつつ、本場のラスベガスに集結する米国ボクシング関係者との対面も計画される。門出の日に向け、「練習環境を含めて、いろいろなものを自分の目で確かめたい」と実り多き旅とする。