白鵬、拓大の客員教授に　今年度中１日限定で

小雨が降る中、横綱・日馬富士（右端）、白鵬（右から３人目）を先頭に両国国技館周辺を練り歩いた力士たち

　大相撲の横綱・白鵬（２８）＝宮城野＝が、拓殖大の客員教授を務めることが１１日、発表された。今年度中に講座「世界の中の日本」を担当。１日限定だが、現役力士が教壇に立つのは異例だ。この日は、東京・両国国技館で土俵祭、優勝額贈呈式に出席。１２日からの夏場所（両国国技館）で朝青龍と並ぶ歴代３位、外国人出身力士最多のＶ２５を果たし、６月１１日に開かれる就任会見に花を添える。

　客員教授は、拓大北海道短大女子バスケットボール部の名誉監督を務めるなどの縁で実現。白鵬も「学生に自分がやってきたことを伝えたい。両国の懸け橋になってモンゴルの学生と交流ができれば」と楽しみにしている。横綱の強さを研究するプロジェクトも発足。白鵬の優勝額が同大の八王子キャンパスに贈られることも決まった。

　夏場所初日の相手は、東横綱恒例の西小結ではなく、東小結・栃煌山（春日野）になる。「初めて知った。珍しいね」。１０日に発表された取組だが、余裕でマイペース調整。「優勝したい。横綱だから言えるけど」。１１年秋場所以来となる東京場所での優勝を力強く宣言した。