歌手の南こうせつ(64)が11日、東京・日比谷野外音楽堂で22回目となる恒例のコンサート「グリーンパラダイス」を開催した。サプライズゲストとして親交のある安倍晋三首相(58)が登場。当初はあいさつだけの予定だったが、2人で「あの素晴しい愛をもう一度」を熱唱。雨の中、客席を埋め尽くしたファンを熱狂させた。プロボクシングWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(33)もステージに上がった。
恒例となったこうせつの野音コンサート。サプライズは中盤にやってきた。こうせつが「これ以上すごい人はいない。ご紹介します。内閣総理大臣、安倍晋三!」と紹介。どよめきが起こる中、安倍首相はピンクのシャツにグレーのジャケット、白いズボン姿でステージへ。
「安倍総理はフォークソング好きなんですよね」と南に振られ「好きなんです」。4月27日に鑑賞したEXILEのコンサートに触れ「観客層に違和感があったが、今日は私と同年代の方が多くて…」と答えて、観衆のハートをつかんだ。雨の降りしきる中、バックコーラス代わりにSPを引き連れてステージに立った首相が熱唱したのは、フォークの名曲「あの素晴しい愛をもう一度」だ。「―命かけてと~」と安倍首相が歌い出すと、約3000人の観衆は総立ちで手拍子だ。
昭恵夫人(50)が大の南こうせつファンという縁で、親交が始まった。カラオケにも一緒に行ったことがある。その時、安倍首相はこうせつ(かぐや姫)の歌「妹」と「あの素晴しい愛をもう一度」を歌った。今回のゲスト出演は半月前にオファーし、了承を得た。
この日は昭恵夫人も来場。「女房には絶対歌うな、と言われたけど、ここは度胸で」と、こうせつのギターに合わせ美声を披露した。約5分間、フルコーラスで歌い終わった安倍首相は「サンキュー!!」と叫んで締めくくった。現職の首相による史上初であろう飛び入り参加でコンサートは大盛り上がり。さらなる支持率アップは間違いない?
◆あの素晴しい愛をもう一度 ザ・フォーク・クルセダーズの北山修(66)が作詞、加藤和彦さん(享年62歳)が作曲し、連名で発表。1971年4月にレコードが発売された。桑田佳祐ら多くのアーティストがカバー。中学校の音楽の教科書に載ったこともあり、合唱コンクールの定番曲にもなっている。
[2013/5/12-06:05 スポーツ報知]