2013.5.12 05:06

小橋引退、150発超!魂のチョップありがとう(2/3ページ)

これが小橋だ。気迫をこめて、150発を超えるチョップを放った 

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 “聖地”日本武道館でスポットライトを浴びた鉄人が最後の輝きを放った。25年のプロレスラー人生の幕切れ。約1万7000人のファンの大声援の中、涙を浮かべた小橋は万感の思いで最後の言葉を口にした。

 「とうとうこの日がきました。26年前に入門して、いろんなことがあった。自分自身で決断して、歩いてきたプロレス人生に悔いはありません。幸せなプロレス人生でした」

 激闘の歴史に別れを告げるテンカウント。武道館に響きわたるファンの「コバシコール」の中、静かにリングを去った。

 格闘技好きで知られる野田佳彦前首相ら多くの著名人も駆けつけたラストマッチで、不屈の男が魅せた。150発を超すチョップを見舞い、9種の技を炸裂(さくれつ)させた。最後の見せ場は38分すぎだった。武藤敬司にうながされ、トップロープに登ると高く飛び上がり、きれいな弧を描いて、金丸義信を直撃。得意技のムーンサルト・プレスからの片エビ固めで、スリーカウント。プロレスラーとしての集大成だった。

 数々の激闘、名勝負を繰り広げ、プロレス界に君臨した鉄人だが、2006年6月に腎臓がんを発症。07年12月に奇跡の復帰を果たしたが、その後も度重なるけがに襲われ、昨年2月19日の東日本大震災復興支援大会「ALL TOGETHER」(仙台)でムーンサルト・プレスを放った際に左足を骨折したのを最後にリングから離れた。

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