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清流に炎、繰り出す妙技 長良川鵜飼が開幕 1200人楽しむ

清流に炎、繰り出す妙技 鵜匠とウ
かがり火が川面を照らす中、巧みにウを操る鵜匠=11日夜、岐阜市の長良川
Photo By 共同 

 1300年以上の歴史がある「長良川鵜飼」が11日、岐阜市で開幕した。かがり火が川面を照らす中、鵜匠とウが一体となって繰り出す妙技を約1200人の観光客が観覧船から楽しんだ。

 「ホーウホーウ」。1人ずつ船に乗った腰みの姿の6人の鵜匠が、手縄につながれたウを励ます。降り続いた雨で川の水位が上がる中、1人がそれぞれ8〜12羽を操り、くわえ込んだ魚を吐き出させると、再び潜らせアユを追い立てる。

 最後は6隻が川幅いっぱいに並んでの「総がらみ」。船頭が櫂で舟べりをたたき、アユを驚かせながら浅瀬へと追い込んでいく光景に、観覧船から歓声が上がった。高校の同窓会で乗った岐阜市の会社員佐々木佳代さん(50)は「総がらみで手が届きそうなほど近くで見られて迫力があった」と満足した様子だった。

 宮内庁式部職で、もう50年近く漁を続けているベテラン鵜匠の山下純司さん(74)は「ウの仕上がりは完璧。人間とウが心を一つにして魚を捕る姿を見てほしい」と話していた。

 観覧船を運航する岐阜市によると、漁は10月15日まで増水時などを除き毎日行われ、今年は約11万5千人の来客を見込んでいる。

[ 2013年5月11日 22:34 ]

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