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国際
酒癖セクハラで電撃解任 韓国大統領報道官
2013.5.10 21:20
[韓国]
【ソウル=黒田勝弘】韓国の朴(パク)槿恵(クネ)大統領は10日、訪米に随行した尹(ユン)昶重(チャンジュン)報道官(56)を「国の品位を傷つけた」として電撃的に解任した。訪米中、ワシントンのホテルで在米韓国大使館の女性スタッフの体を触るなどセクハラ行為があったというのがその理由。政府当局はもちろんマスコミや世論は「訪米の成果が台無しだ」と非難ごうごうだ。
韓国メディアがワシントンなど現地から伝えるところによると、尹氏は米韓首脳会談(現地時間7日)後、大使館関係者らとの夕食で酒を飲んだ。被害を訴えたのは21歳の在米韓国人(米国籍)の臨時職員といい、警察への訴えでは「許可なしにお尻をつかまれた」となっているという。
この一件がネットなどで一気に広がったため朴大統領は米国滞在中に直ちに尹氏解任を発表。尹氏も荷物をホテルに置いたまま密かに帰国してしまったという。状況によっては米警察当局の捜査対象になると韓国では大騒ぎだ。
尹氏はマスコミ出身。政治部記者や論説委員を務め政治コラムニストとして人気があり、朴槿恵政権下で大統領スポークスマンに抜擢され話題になった。性格は闊達(かったつ)で政治評論も一流だったが、日ごろから酒を飲むと乱れる“酒癖”に問題があった。
朴槿恵政権はスタートから2カ月半になるが当初、閣僚人事で6人が指名後に経歴問題で“落馬”するなど人選ミスが世論の批判を受けていた。今回のセクハラ事件は、現場が晴れ舞台のワシントンだっただけにショックは大きい。
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