男子マラソン代表の公務員ランナー川内優輝(26=埼玉県庁)のものまね芸人M高史(26)が10日、副店長を務める東京・千代田区の「アキバエンタメステージ」で緊急謝罪会見を開いた。
このニセ川内は、今月4日に埼玉県春日部市で行われた「春日部大凧マラソン」の10キロの部に「埼王県庁」(玉でなく王)と書かれたユニホーム姿で一般参加。ゲストランナーとして走っていた川内と見間違える人が続出し混乱を招いたとして「ご迷惑をおかけしてまことに申し訳ありませんでした。深くお詫び申し上げます」と改めて頭を垂れた。
実は中学から長距離競技を始めたアスリート。都大会で活躍したもののスポーツ推薦をもらえず、一般受験で強豪校の駒沢大に入学した。レギュラーには及ばず、故障を機に2年からマネジャーに転向し、箱根駅伝優勝の喜びを肌で感じてきた。大卒後は障害者施設で福祉法人の職員として勤務。1年半前にこの世界に飛び込んだ。
「アスリートとして尊敬しており、迷惑をかけてやろうという気は全くない。川内さんには過去2回お会いする機会があり『ものまねをしてます』と伝えたが、気分を害されている様子はなかった。今回、共通の知人に謝罪メッセージを託したら『今後ともよろしくお願いします』とのことだった。本当は公認をいただきたいが、公務員の立場上、商業活動を承認することはできないらしい」
すでに埼玉県庁や大凧マラソン事務局にも謝罪。今後はテレビ、イベントなどでの仕事では事前に、ものまねであると説明したうえでユニホームの使用許可が下りたが、一般参加や川内選手と同一大会への出場には「埼王県庁」ユニホームは使用禁止となった。
今年1月、川内選手が優勝した谷川真理ハーフマラソンでは運営スタッフとしてゴールテープを持っていたため、ゴールで激似の2人が遭遇するという珍事に会場が沸いた。
M高史は「世界陸上目指して頑張ってくださいと伝えた。その通り、代表に選ばれて我がことのようにうれしい。本当に川内さんが好きで、ランニングフォーム、腕の振り方、首の角度、倒れ方、何度も見て形態模写している」と話す。
自己ベストは2時間40分34秒。故障も癒えて毎日走り込んでおり、カンボジア芸人猫ひろし(35)の持つ2時間30分26秒はすでに射程圏内だ。「猫さんと同じレースで勝ち、もっと記録を縮めたい。そして『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』(フジテレビ)や『オールスター感謝祭』(TBS)などに出たい」と目を輝かせる。
ブログには200件以上の批判が殺到し、真摯に受け止めている。一方で「ものまねペースメーカー」など営業の仕事が増えたという。現在、風呂も台所もない極貧生活を送っているが、今回の売名でステップアップできるか。
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