この世の果てで恋を唄う少女
YU-NO
レビュー
04/11/11から
04/12/10 UP
製作元 | 歌 | PC-98末期にelfから発売された超大作。シナリオは剣乃ゆきひろ氏。SSに移植、WINには、エルフの大人の缶詰が限定で発売され、その中に移植版が入っている。本レビューは缶詰のです。 |
elf | Nothin'〜 |
突然ですが、昨今のレビューのマンネリ化を防ぐ為、
今レビューは、現在進行形式で少しずつとかです
■というわけで、 | |
エロゲーで名作というと、ある年齢以上の人間は 迷わずにこのタイトルをあげるそうですよ。 エロゲーのレビューとか書いてるくせに、 YU-NOやったことないというのは、如何なものかとは常々思ってはいたものの、 そのプレイ時間の長さ、システムの困難さ、今更感がどんどんやる気をそいでゆき、 せっかく、お金に困った先輩の人から入手したelf缶も 押入れにしまったままです。 で、今回、レッツ プレイへと相成ったわけです。 この世の終わりでも愛を唄うキ●ガイ SEA-URCHIN です。 とりあえず、プロローグまで終わりました。 この時点でプレイ時間が2hなのはデフォですか? 眠いのでここまで、というかまた風邪ひいたのかも、僕は |
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■とりあえず、 | |
プレイ数時間経過、、、 ようやくシステムの意味を理解しましたよ。 つまり、タイムマシンのパラドクスの応用なのですね。 『パラレルワールドという概念を振る活用しました』という感じのストーリーです。 ええと、ストーリーはこんな感じです。 主人公は、まぁ、ちょっとやさぐれてしまった感じの少年。 ある日、ずっと行方不明だった、 異端者呼ばわりされている歴史学者の親父が死んだと聞かされる。 その父からある日、小包が届く。 中には、手紙と、時を駆けることのできる不思議な装置が入っていた。 で、主人公は実は生きているかもしれない親父を探したり、 その他色んな謎に立ち向かってゆくわけです。 行動によって分岐点がマップに書き込まれるチャート式のようになっており、 プレイヤーは、全てのマップを埋め尽くすのが目的のような感じですか? セーブは基本的に1つしかなく、 過去に戻るには宝玉を……この辺は説明するのがとてもめんどくさいので割愛。 有名なA.D.M.S.というシステムらしいです。 CGは確かにキレイですね。 今現行で開発されているエロゲーで、是よりもロークオリティなものがフツーにある 当時で、こんなグラフィックスをよくまぁこんなに描けたもんです。 古いから仕方ない、という評価レベルはとりあえず置いとけそうですが 、、、 今のところまだ、こう、ビビビッとくるものはないのです。 あー現在進行形なんてメンドイことやめときゃよかたかもにゃー これで駄作だったら、目も当てられません、 うわーこれって、名作だったら感動が伝わるかもですが、駄作だったときは気まずいですよ。 そんな、諸刃の剣 |
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■一週目終了、、、、、? | |
とりあえず、一周したっぽいです。 なんかスタートに戻されましたけど・・・・・・(´・ω・`) もう、謎だらけですよ? で、なんにも解決されないまま最初に戻されました、 めんどくさいので、もう攻略サイトあてにしますね 絵は綺麗だ、音楽も変わらず秀作と言えるだろう。 謎が謎のままなので、まだまだやってからなんだかんだ言おうと思います。 ばばあが鎖でクビ吊ってたシーンで、ラーメン噴出して笑った僕を叱ってほしい |
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■アーベル?貴様は何者だ? | |
何度も何度も宝玉を置く場所を間違えてしまう... ...。 なんだか、登場キャラの、どいつもこいつもが、 何らかの情報をもっているのは明らかなのです。 ところどころに出てくるヒントらしきものはなんだ! 結局プレイヤーは、何一つ真実を知らないでいる、主人公と同じ、 あたりまえの行動しか取れないのですよ? しかし、アニメーションがあるとは思わなんだ、 いや、目だけですけど、しかし、この演出がぐっとクる。 かなり面白くなってきました。続きが気になって仕方ないのですが、 うっかりBAD END ぎゃふん! また一日目の途中からですよ |
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■澪編、地下探検中 | |
プレイ14時間ほどを経過…… 現在2周目を終了して、3周目途中 謎は解明されているような、ますますもって深まっていったような… 本質的なことは一切分かってませんが、表面的なことは大体わかったという感じ この世界がどういう時間軸でもって物語が進んでいるのか、 亜由美さんがジオ・テクニクスにおいてどういう立場なのか、 いや、わかんないことだらけですよ。 社のふもとに大穴を発見、地下を探検してたら、なんか凄いものがありました。 なんだこりゃ? |
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■神奈編、工事現場で倒れた神奈ちゃんを介抱とか | |
【現在】 澪編クリア、神奈シナリオ突入です。 澪シナリオ、良かった。 ……… まぁまぁ、良かった。 ふーむ、フツーに面白いな、レベル。 とりあえず、この時点で、現在解明されている点、解明されていない点を整頓したい気もするのですが、 つまり、ねたばれさせろ とりあえず、豊富がヤクザと企んでいることは彼女とああなるためで、 そのかわり奴にアレを渡すことで、豊富はジオ・テクニクスが駄目になっても大丈夫になっている。 ジオ・テクニクスはおそらく、アレの発掘を企んでおり、その保存法の書かれた重要書類の一部が 例のアイテムである。 ジオ・テクニクスはアレの肉親と繋がりがある。 社のふもとには謎の何かがあり、その向こうにみんなが求めるアレがある。 さらにその向こうにタペストリーの謎の解答があるが、 これに関しては現在、これがあの事件を引き起こしているということしか解明されていない。 とりあえずこんな感じ? なんだかんだで、全然まだまだですが、結構解けてきましたよ? そんで結構楽しんでます。 神奈は、なんか淫売だそうです。あと病弱です。 よく倒れます。主人公むらむらしてます。 ....................................................やっちゃえよ(ぼそっ) 鬼畜ルートが欲しい .... ... ... ... ... |
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■1つ足りな〜い | |
神奈編クリア フツーに面白いと思う。 しかし、 こんなたんたんたんたんたんたんたんたんたんたんたんたんったんとしたシナリオ 期待して始めたじゃねぇ! まだか!まだか!まだか! こう、ぐおっっと!くるナニかを期待して始めたのだ!私は! これが世に名高いYU-NOの実力か!? 今だかつてそのクオリティーを凌駕するソフトは現われないと、 世に謳われるYU-NOの実力なのか!? 現代エロゲーマーがプレイすればあまりにっっっ! 期待はずれだっっっっっ!!!! まだ、これは序章だというのでしょうか? あとは異世界編しか残っていないというのに ………………………………………… とりあえず、面白くないわけでもないという弁護を、 ここまでの感想をそえて、以下 文章は下手じゃない、寧ろ卓越したソレといえる。 ワンキャラクリアするごとに少しずつ、全体像が見えてくるタイプのゲームで 現時点で、全体のほとんどを把握していながら、根本的な、その事件のおきる大本となるナニかについては 全く正体がつかめない状態である。 はっきりいって巧み。うまい。 文章、ストーリー、両方うまいのです。おもしろいといえば面白いのですが 長い、だるい とにかくこれにつきます。 その上、なんかクルものがないというか、 何が起きても、「フーンあっそう」で、済んじゃいます、読み手サイドとしては。 感情移入がしにくいのでしょうか? とにかく、異世界編突入。 これで最終章です。 と、思ったらこの時点で7つ持ってるはずの宝玉が6つしかないよ? うわああああああああああああああああああ どこかに取りのがしがあったようなので探してきます。ちくしょう! |
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■この世の果てで恋を唄う少女に置ける平行世界理論に関するレポート | |
縦横高さの空間に、時間軸を一本入れれば四次元空間の完成である。 まさにYU-NOのリフレクターデバイスは、時間軸を移動することのできる道具である。 現という座標に宝玉を置くこと、つまり、時間軸、四次元座標に宝玉を置く(?)ことで、 その場所に目印をつけて、あとで戻ってこれるようにする仕組みのようだ。 YU-NOではブリンダーの樹を用いてパラレルワールドを表現しているが、 そもそもパラレルワールドとは何か? パラレルワールドとは、時間移動ができるということを根底において初めて考えられる概念である。 現在の時間の流れがあり、実はそれは1つではなく、過去に何らかの別のアクションを起こしたことで 別の現在が生まれていたと仮定する。それがパラレルワールドである。 例えば、ある分かれ道、右に行ったか左に行ったか、そこで世界が二つに分断され、 両世界はパラレルに存在し、片方から片方を見たとき、その世界はパラレルワールドと呼ばれることになる。 (よくわからない人はシュレディンガーの猫でググれ) しかし、人間があくまでも三次元に住む存在である限り、パラレルワールドを見ることも、 作り出すことも、確認することもできない。 四次元に干渉できたならばという仮定の元でパラレルワールドは存在する。 では、リフレクターデバイスのような装置が存在するとして、 パラレルワールドを行き来することが可能な人間がいるとする。 ここで、1つ、大きな問題が発生する。つまり、 パラレルワールドは有限か?無限か? これは、実際は確認してみないと、それこそほんとに分からない。 まず、パラレルな世界を、四次元軸がどれほど抱えられるかなんて、 どういう計算式を用いて解くべきなのか、少なくとも僕のぷよのような脳みそでわかるはずもなく、 しかし、YU-NOはこの問題を実に鮮やかに解決している。 確かに、右に行くか左に行くかで世界は二つに分かれるかもしれない。 しかし、その後二つの道が結局また、同じ一本の道に戻るとすれば、 二つに分かれた世界もまた一本に戻るのだ。 で、結局パラレルワールドはその場合では存在しない。 世界は、いろいろ分岐し、様様なパラレルワールドを形作るが、 結局同じ世界に凝縮するのかもしれない。と、いう論もまた存在する。 パラレルワールドが膨大にあるというのはいわゆるエントロピーが高い状態なのかもしれない。 しかし、例外を設けよう。先ほどとは違った論、パラレルワールドは凝縮しないとする場合 分かれ道、右へ行くか左に行くか、どっちを通るにせよ、道は一本にまた戻るとする。 左の道を行ったとする。左の道にはネックレスが落ちていたとする。 そのネックレスがもとで恋人が出来たとする。 彼の人生は左に行ったことで変わってしまったことになる。 これにより、右に行った世界、左に行った世界が発生する。 結局一本に戻ったとしても、ネックレスを使用するシーンで世界はまた二つに分かれる。 これがYU-NOの世界観である。 分かれ道に差し掛かる直前に宝玉を置く、右の道を通って、なにもなかった。 この時点では、左の道を通る自分は存在しない。 レフレクターデバイスを用いて宝玉まで戻り。左の道を通りネックレスを拾うとする。 これで、彼は、その瞬間同じ時間に、左を通り、克つ右を通ったことになる。 この時、彼の脳には、右を通った記憶、左を通ってネックレスを拾った記憶が刻まれるはずである。 彼の歴史では 1.分かれ道に遭遇 2.右を歩く 3.左を歩く(ネックレスを拾う) 4.道は一本に と、なる。 では、ここで矛盾がひとつ。 これが最後の矛盾なのですよ? 過去に戻ったとして、現在の自分はどうなってしまうのか? 消えてなくなるのか、はたまた別の世界から代わりの自分が飛ばされてくるのか? おそらく、僕は、観測者である僕が過去へ飛んでしまったことで、 その世界は崩壊するものと考えている。 例えば、また分かれ道の話だが、右の道を行ったとする 一本道になってから、分かれ道に差し掛かった場所へ戻ったとする。 戻らなかったとするそれ以降の世界には自分はまだ存在しないはずである。 つまり、予定されていた世界は崩壊し、また新しい世界を形成する。 そして左へ行く。結局道は一本に戻るのだから、予定されていたとおりの世界が再び形成される。 全く別の行動を取ったらどうか? 分かれ道直前で家に引き返したら、 そしたら、分かれ道を歩いた後の世界はもう存在しない。 家に引き返すという世界が新たに用意されるのだ。 過去の自分に会わないのもその応用、 会えないのではなく、会わないのである。 つまり、同じ瞬間に同じ場所に来た時、その瞬間同じ人間になってしまう、 同じ時間軸を歩む同じ人間であるという風に認識されるからであろう。 なるほど、同じ座標に2人の同一人物がいるはずがない。 と、まぁ、こういう感じなのだろうと思っているのです。 いや〜、SFななぁ〜。 と、いうわけで見事8つの宝玉ゲットしました。 ようやくこれから異世界編です。 がんばるにゃ〜! |
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■あ……… | |
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■終了したのか? | |
異世界編クリア、、、、 現在、マップ100%に向かってこつこつとか 名作 よもやあんな落とし方をするなんて これは、膨大な時間をかけてやったものにしかわからない感動 「絶対に面白いからやってみろ」とはとても言えない。 あきらかにこのゲームは人を選ぶ、万人にとっての良作はありえない しかし、 謎の堆積が、一気に氷解することの清清しさを…… 苦労が実を結ぶ喜びを…… 苦労、努力、誤解、すれ違い、騙し合い、憎悪、 いくつ単語を用いても表しきれないたくさんの経験が ひとつのエンディングへ収縮したときの、あのなんとも言えない感情を…… この世の果てに恋を想う少女 YU-NO すげぇかったですよ |
総評価 83点お勧め度A
と、いうわけでようやく終われましたよ?攻略見ながら約一月、暇を見つけ見つけのプレイですが。万人にお勧めできるものではないということでお勧め度Aということで