ネイト
Neith
 エジプトの大母神。元来は下エジプトのデルタ地帯にある都市サイスの女神であった。戦いと家庭を司る女神であり、戦ではネイトは兵士達の先頭に立って進んでゆくと信じられていた。交差した矢のついた盾によって象徴される。鰐神セベクの母ともされることもあった。また「原初の海」ヌンの中につばを吐いて、恐ろしい大蛇アペプを創ったのもネイトであるとされる。
 やがてネイトは全ての神々、とくにレーの母と見なされるようになった。また生物が生じる前に空を生んだ天の牛に見立てられることもあった。さらにネイトは死者の守護神でもあり、冥界に到着した死者に食べ物や飲み物を与えている姿で描かれることもある。

ネヴァン
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ネクベト
Nekhbet
 上エジプトにおける禿鷲の女神。翼を大きく広げ、鉤爪に永遠のシンボルを持っている姿で描かれることが多い。下エジプトのコブラの女神ウアジェトとともに、現に王役にあるファラオを守護するとされた。

ネケッシタス
Necessitas
 ローマにおいて必然を象徴する神。ギリシアのアナンケに相当する。

猫又
ねこまた
 日本に住む猫の妖怪。もともと普通の猫であったものが、年老いて尾が二つに分かれたもの。毛を逆なですると光るという。行灯の油を舐め、人の言葉を話したり、人に化けたりする事ができる。この場合、犬をけしかけると本性をあらわす。また、猫又になった猫は、普通の猫のふりをしていても、開けた襖を自分で閉めることから猫又であることがわかると言う(普通の猫は開ける事は出来ても閉めることは出来ない)。ケット・シーなどとは違って、好んで人間を喰ったり、殺したりする。

ネフェルテム
Nefertem
 エジプト・メンフィス神話における睡蓮の花の神。創造神プターと獅子の女神セクメトの間に生まれた(一説には猫の神バステトの息子)。獅子の頭を持つ男性神として壁画などには描かれる。しかし一般的には睡蓮の花の髪飾りをつけた男性神として知られている。古代エジプトでは太陽は睡蓮の花から登ると信じられていた為、太陽と関連付けられ、太陽神としての属性をもつ神、あるいは太陽神ラーの眷属として考えられるようになった。

ネフティス
Nephthys
 エジプト神話において大地の神ゲブと天空の神ヌートの娘。ネブテトとも呼ばれる。イシスオシリスセトとは兄弟であり、セトとは双子ながらに婚姻関係にある。名前は「館(城)の女主人」を意味する。普段は不毛でありながら、洪水によって肥沃になる、砂漠のへりを象徴すると考えられることもあった。
 ネフティスとセトの間に子供は生まれなかったが、ある伝承によればネフティスは兄のオシリスに酒を飲ませて誘惑し、身ごもったという。こうして産んだ子供がジャッカル神アヌビスだとする物語もある。セトがオシリスを殺すと、ネフティスは直ちに夫のセトを捨て、姉のイシスを助けて、オシリスの遺骸の処置をした。二人は鳶となって上空で円を描きながら埋葬までの間遺骸を守った。したがってネフティスは死者と関連付けられるようになった。

ネブテト
Nebthet
ネフティス

ネプトゥヌス
Neptunus
 ローマの神で、ギリシアのポセイドンと同一視されたために海の神となった。祭礼は7月23日。

ネルガル
Nergal
 バビロニアにおいて「死の国の神」として畏怖され、信仰されていた神。クサという都市の守護神でもあり、クサという地名は「死者の土地」を意味するとされる。バビロニア神話において元々冥界 を支配していたのは、「死の女主人」エレキシュガルだが、ネルガルはエレキシュガルと婚姻関係を結んだことにより、冥界の支配者と考えられるようになった。ネルガルは太陽神としての属性も持ち、太陽神シャマシュと同一視されていたこともあった。また、疫病や火、戦闘、砂漠の神であるイラはネルガルの顕現の一つとされていた。なお、バビロニアの天文学においてネルガルは火星の守護神とされている。

ネルツス
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