ヌアザ
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ぬえ
 日本の妖怪で平安時代末期に紫宸殿に出現したという怪鳥。頭が猿、尾が蛇、胴体が狸、手足が虎という姿をしており、声は虎鶫に似ていたとされる。毎晩午前二時ごろに東三条の森の方から黒雲がやってきて紫宸殿を覆い、近衛天皇と側近を脅かしたので、源頼政が黒雲の中に見える影に向かって矢を放つとこの妖怪が落ちてきたという。

ぬっぺ坊
ぬっぺぼう
 日本の妖怪の一種。「ヌッヘッホフ」という名でも紹介されている。大きな肉の塊に足がついたような化け物で目や口や頭はなく、また腕もない。が、その体の前面は、そこに顔があるかのように肉が垂れている。街をさまよい人を驚かすが、基本的に無害。害があるとすれば肉の腐ったような匂いを発しながら歩くことだろうか。

ヌート
Nut
 古代エジプトの世界観において、天空を支える、或いは天空そのものを象徴する女神。最初、彼女は双子の兄である大地の神ゲブと硬い愛で結ばれ、常に抱き合っていたが、それを嫉妬した主神レーに送り込まれた大気の神シューが間に割って入ると、空(ヌート)と大地(ゲブ)は引き離されて、子供を産むことが出来なくなってしまった。これを気の毒に思ったトトは、月とのチェス勝負に勝ち、一年に五日間だけ子供が産めるようにしたという。その結合から生まれた最初の神がオシリスであり、次いでオシリスの妻となるイシス、そしてオシリス(そしてその子ホルス)の仇敵となるセトが生まれた。

ヌプリコカムイ
 
キムンカムイ

ヌム
Num
 シベリアのサモイェード・ユラク族の神話に登場する神で、ンガとともに二大創造神ないし最高神とされる。時の始まりとともにヌムは果てしなく広がる海を探検させるために数羽の鳥を次々とはなった。やがて一羽の鳥がほんの少しの砂(もしくは泥)を持ち帰ってきたのでそれによってヌムは浮島を作った。
 ヌムは光の国に住んでいるが大地の安全をはかるため、時々戻ってくるのだという。大地が崩壊の危機にさらされたとき、シャーマンに対してンガの元を訪れるように指示したのもヌムである。

ぬらりひょん
 
 日本の妖怪で、「ぬうりひょん」とも言う。見た感じは頭の禿げた老人と何ら変わりはなく、 上品な着物を着ていて商家の旦那風にも見える。悪いことはしないが、夕方になると何処からともなくやってきて人の家に上がり、皆が忙しくしている中で呑気にお茶などを飲んでいるという。そしてまた来た時と同じようにぬらりくらりとどこかへいってしまう。

ヌリアジュク
 
 イヌイットのネツィリック族の伝説に伝わる海獣の母。海の女神セドナに非常に良く似ている。昔、ネツィリック族が新しい狩場を見つけようと、現在の居留地を棄てようときのこと。彼らはカヤック(海獣の猟に用いる小舟)をつないでイカダを作ったのだが人数が多すぎてイカダに空きがなかった。孤児であったヌリアジュクは少年達に海の中に投げ込まれ、イカダの縁を掴もうとした手も切り落とされ、海に沈んでいった。切り落とされた指は海の中に沈むにつれアザラシとなった。そして彼女自身は海の精霊となり、全ての海獣の母、さらには陸の生き物の母にもなった。ヌリアジュクは海中に地上と変わらないような家を建て、恐ろしい精霊に囲まれて暮らしているという。人間のタブー破りを見張っており、そしてどんな小さなタブーでも侵した場合は全ての動物達を隠してしまうといわれている。そうなると、人々はシャーマンの力を借りなくては、再び動物の姿を見ることは出来ない。

塗壁
ぬりかべ
 日本の妖怪で、福島県遠賀郡の海岸近くの夜道などに出現する。暗い道を一人で歩いている時に、通りを塞ぐように宮に壁のようなものが出現する。これが塗り壁で、壁の横などを通ろうとしても壁は何処までも続いていて前へは進めない。因みに手足は顔などはついていない。塗壁にあったときは落ち着いて壁の下の部分を棒でつつくを消えると言う。

ヌルンデレ
 
ングルンデリ

ヌン
Nun
 エジプト神話において原初の混沌の海を人格化した存在。ギリシア神話のカオスに相当する。エジプトの神話に登場する全ては彼から誕生した。彼からアトゥムは浮かび上がり、アトゥムはその後に生まれる全ての基礎を作り上げたとされている。