"虹蛇"
 
 オーストラリアのアボリジニ達が普遍的に信じる精霊であり創造神。虹は地上の水場と天空を結びつける蛇であるとされる。アボリジニの各部族ごとに虹蛇の名前は多岐に渡り、また創造神ではない他の虹蛇も存在するため、便宜上これらを「レインボー・サーペント(Rainbow Serpent)」、日本語で虹蛇(にじへび)と総称する(同じく虹蛇と書いて「こうだ」と読ませる文献もある)。石英の煌きも、夜の海の燐光も、もちろん虹もこの虹蛇の顕れであるとされる。一般的に虹蛇は創世神であり、また雨をもたらす精霊である。怒ると洪水や疫病をもたらすという。(参考:ウングッド)

ニズヘグ
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日光菩薩 にっこうぼさつ
Sùrya-prabhā
 仏教において薬師如来の脇侍。薬師の左脇に侍立し、蓮上の日輪(太陽)を左手に持つ。

瓊瓊杵神
ににぎのかみ
 日本記紀神話における農業神、稲穂の神で、天照大神の孫で、特に「天孫」と称される。父は天忍穂耳神、兄は天火明神、妻は木花咲耶姫神。邇邇藝神とも書く。また、天津日高日子番能邇邇藝神(天津彦彦火瓊瓊杵神=あまつひこひこほのににぎのみこと)などを初め多くの別称がある。天照大神が高天原で栽培した神聖なる稲穂を携え、父の天忍穂耳神に変わって地上に降臨した瓊瓊杵神は、日向(宮崎県)の高千穂の峰に降り立ち、以後地上を支配する。

ニヌルタ
Ninurta
 メソポタミアの戦いの神。「ニンギルス」とも言う。土地の感慨とも結び付けられている。ニヌルタは好戦的な性格なので、反発する大軍勢が立ち上がった。岩や石を含めて、自然の全てが戦いに加わった。ニヌルタは苦も無く敵を圧倒した。ニヌルタは自分に味方した石たちに輝きを与えることで報いた。これに対して敵対した石は、足の下で踏みつけられるがままにした。
 別の物語では嵐の鳥ズーから運命の銘板「トゥプシマティ」をもらう(ありは奪い返す)。ニヌルタはエンリルニンフルサグの息子で、癒しの女神グーラの夫だとする説もある。初期のシュメールの物語では、ニヌルタは嵐の鳥イムドゥグドの姿をしていると述べられていたが、次第に人間の姿になった。しかし、翼を持っているように描かれるのが普通で、更に戦場には、ライオンの頭を持った嵐の鳥の姿であらわれるのであった。

ニャメ
Nyame
 →ニャンベ

ニャンベ
Nyambe
 西アフリカで広範囲にわたって信仰されている至高神。そのため、「ニャメ」、「ナナ・ニャンコポン」など数多くの異名がある。アフリカの諸地域に共通する遠き天空にいる神であり、人間の営みには一切干渉しない。これには理由がある。
 ニャンベはかつては地上に住み、王として君臨していた。森や草原や川、また全ての動物をつくった。そして最後につくられたのが原初の人間、カヌムとその妻だった。カヌムは非常に賢く、ニャンベのすることを全て真似して習得していった。やがてカヌムは神の出来ることならほとんどのことを出来るようになった。しかしニャンベはこのカヌムの存在を煩わしく、また末恐ろしく感じてある島に隠遁した。しかしカヌムは船を造ってニャンベを追いかけてきた。とうとうニャンベは蜘蛛の糸を伝って天へと戻ってしまった。カヌムは塔を建てて追おうとしたが失敗し、ようやく諦めたという。アフリカの神話には天空神が人界との関わりを立つ「神去り神話」が多く存在し、ニャンベの物語はこれの典型と言える。

ニョルズ
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ニンキ
Ninki
ニンフルサグ

ニンツ
Nintu
 バビロニア神話に登場する母蛇。腰から上が女性、腰から下が蛇という姿をしている。子供を鷲に食べられたニンツは怒って太陽神シャマシュに訴えた。シャマシュはニンツに、野牛を屠ってそのはらわたの中に隠れているように命じた。何も知らずにその肉を食べようとした鷲はニンツに捕まえられて翼をむしられ谷底に投げこまれた。鷲は飛ぶことも出来ずに飢え死にしたという。

ニンフルサグ
Ninhursag
 シュメール神話の地母神。「ニンフルサグ」とは「山の奥方」と言った意味。水の神エア(エンキ)と交わって、植物の神ニンサル女神(またはニンム)を産んだ。エアはニンサルと交わってニンクラ女神をもうけ、更にニンクラとも交わってウッツ女神を産ませた。エアがこのウッツとも交合ようとすると、ニンフルサグは彼女に、エアの愛を受け入れる代わりに、きゅうり、林檎、ブドウを生じさせる事を要求させ、エアはその要求をのみ精液から8種類の食物は生え出させた。ところが、エアはこの植物に名前すら与えないうちに食べてしまったので、怒ったニンフルサグはエアを重い病気にかからせた。しかしエアの死を恐れる他の神々の取り計らいによって、ニンフルサグは、エアを彼女に膣のそばに坐らせておいて、次々に8柱の治癒神を生み出し、彼の病気を治したという。

ニンリル
Ninlil
 バビロニアの創造神話の女神。風の神エンリルがベルの名前でニップールを支配していた時の妻。のちにニンリルはニンフルサグという名で崇拝されたが、これは彼女が夫とともに「東の山」に住んでいからである。ベリット(奥方)とか「神々の母」などと呼ばれたが、バビロニアの神界では絶対権を持たなかった。

ニンギルス
Ningirsu
 →ニヌルタ