ルー
Lu
 チベット土着のボン教における、超自然的な存在。仏教の守護神として仏教に同化されていった。湖や川に住んでいるとされ、ルーを鎮める儀式が定期的に行われている。

ルア
Lua
 イタリアの古い女神であり、サトゥルヌスとともに祀られた。もともとサトゥルヌスの妻と考えられていたが、後になってサトゥルヌスの妻はオプスであるとされるようになった。戦争で敵から奪った武器は焼いてルアに捧げられていた。

ルキナ
Lucina
 ローマにおいてユノの別称の一つ。「ユノ・ルキナ」とも呼ばれる。誕生の女神としてのユノ

ルキフェル
Lucifer
 ローマにおける曙の明星を司る神。ギリシアのポスポロスに相当する。

ルサールカ
Rousalka
 スラヴに伝えられる水魔。若くした水死した娘たちの霊魂といわれており、常に若い娘の姿で現れます大勢で集まって暮らしており、いつもは水中に住んでいて、漁師の網を破いたり、雨を呼んだり、水車や石臼を壊したりする。しかし夏になると、陸にあがって、岸辺や森でダンスしたり、気に登って遊んだりするという。ルサールカがステップを踏んだところはよく草木が成長するという。ルサールカは北と南ではなぜか性格が違っており、一般的に北のルサールカはさながら水死体のような格好をしていて水場に近づくものをだれかれ構わず水中へと引きずり込み、死ぬまで水中でつつきまわして苦しめ抜く。南のルサールカは綺麗な格好をしており、薄絹一枚をまとっただけの妖艶な姿で男たちを誘惑して、水場へと引き寄せ、快感を伴った死をもたらす。

ルダ
Ruda
 語義は「親切な」という意味で、北アラビアで崇拝されたイスラム教以前の神。時に男性として、時に女性としてあらわれる。宵の明星と結び付けられるのが普通で、アルスと呼ばれることもある。

ルドラ
Rudra
 「リグ・ヴェーダ」に登場する暴風神で、シヴァの前身。名前は「ほえるもの」、ないし「赤きもの」を意味する。モンスーンが神格化された存在であるルドラは、火神アグニの破壊的な側面と結びついていく。ヒンドゥー教の聖典集である「プラーナ」によれば、ルドラは怒ったブラフマーの額から生まれ出たという。ルドラは病の矢を神々や人間や動物に放ったが、その医薬の力によって、多くの人々に健康と恵みを与えた。
 ブラジャーパティが暁の女神ウシャスと近親相姦の関係になったとき、ルドラはブラジャーパティに向かって矢を放とうとしたが、ブラジャーパティはルドラを動物の王にすると約束したのでブラジャーパティは助かった。ルドラは牡牛の姿で描かれ、次第に、シヴァの破壊的側面をあらわす暗黒の神として見られるようになる。またルドラはインドラの仲間であるマルト神群の父とみなされる。

ルナ
Luna
 ローマにおける月の神。ギリシアのセレネに相当する。早くから同じく月の女神であるディアナに吸収される。

ルミナ
Rumina
 ローマにおいて子供に授乳する母親の守護神。伝説中のローマの祖であるレムスとロムルスに牝狼が乳を与えたとされる場所に聖所がある。